約 147,388 件
https://w.atwiki.jp/sangamaki/pages/30.html
. 咏「うーっす」 憩「あれ、京太郎くんは?」 咏「なんかクラス委員の仕事で先生に呼ばれてたぜぃ」 霞「今日は部活休むって」 憩「そうなんや……」 【照の場合】 照(今日は京いないのか……) 照(な、なんというくだらないギャグを思いついてしまったんだ) 照(私は天才なのか?) 照(……なんだかつまらないな) 照「ロン、32000」 【エイスリンの場合】 エイスリン(キョウタロークンガイナイ……) エイスリン(オイツクchance!ガンバル!) エイスリン(キョウタロークン、オドロク!) エイスリン(エイ!エイ!オー!)トン 照「ロン、32000」 【郁乃の場合】 郁乃「ちょっと失礼するわ~」 郁乃(気になるから京太郎くんツケよ~) 郁乃(あれ、でもどこにおるんやったっけ~?) 郁乃(…………) 郁乃(飽きたし、おトイレ行こ~) 【憩の場合】 憩(京太郎くんいないんか……) 憩(あれ、そういえば京太郎くんの担任の先生って女の人やなかったっけ) 憩(ひょっとして……) 京太郎『先生、用事って何ですか?』 先生『来たな、須賀、いや京太郎きゅん!』 先生『私を満足させてー!』バサッ 憩(い、いやや!そんなん絶対嫌や!) 憩(京太郎くんが誰かに取られるなんて……) 憩(興奮するわ……)ジュッ 照「次、憩の番」 【咏の場合】 咏(ったく、なんなんだよアイツは~!) 咏(せっかく帰りにあの喫茶店に誘おうと思ったのによ) 咏(ほんっと、いっつも真面目だよな、アイツ) 咏(はぁ……憧にまた相談してみるかねぃ) 【霞の場合】 先生「オラ須賀ァ!とっとと運びやがれ!」 先生「このウスノロ!」 京太郎「は、はいっ!」 霞(あらあら、大変そうね) 霞(京太郎くん、意外と体力あるのね……今度、雑用任せてみようかしら)
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/2291.html
http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1357370912/ 私は暗い部屋に呼び出され一つの御遣いを賜った。 今神代家は危機に瀕している。 その解決策として私が出向く事となった。 ですが、それはあまりにも人道に悖ること。 一筋縄では済まない、罪の意識を背負って人生を歩む事を強いられる。 その中の一人として私が使者として呼ばれたのです…… 「失礼致します。」 「来たか……」 「それでご用件は……」 「姫様のことについてだが……」 「上の協議の結果、ある結論に到った。」 「五年前の時と同じ方法で祓う。」 「! ですが、既に出来る者が……」 「そうだ、今ここに出来る人物はいない、だが飽くまで『ここには』だ。」 「……あの男の息子も15になった、もう十分に大人だ。」 「本家を守る為にもあの少年の力を貸りる。」 「指し当たってお前にはあやつの説得をしてもらうぞ。」 「……何故、私なのですか。」 「六女仙の中であの少年と仲が良かったのはお前だろう。」 「姫様は動けるわけが無い上に、姫様自体この方法に反対するはずだ。」 「……あとはわかるな、霞。」 「……はい、わかりました、御爺様。」 今更どの面さげてあの子に会いに行けば良いのでしょう。 確かに私達が仲が良かったとは言え、それは飽くまで5年前迄の話。 5年前起きた出来事と私達がしてきた仕打ちのことを知れば溜息も出る。 あの子達親子が私達に抱くものを考慮して説得するのがどれだけ無理難題な事なのか。 御歴々には分からない事なのでしょう。 私とて小蒔ちゃんには死んでほしくない。 だがそのためにあの子に「小蒔ちゃんの身代わりになってくれ」とどうして言えようか。 私はやり切れない感情を捨て切れないまま、長野へ飛んだ。 ――清澄―― 京太郎「何か久し振りの部活って感じだー。」 咲「インターハイ終わってやっと帰ってきたって気分だよ。」 京太郎「部室の扉を開けてあげましょう。」 咲「うむ、苦しゅうない。」 京太郎「ようこそお姫様……あっ」 咲「誰がお姫様か、あと「あっ」てなにさ。」 京太郎「ハハハ、わりーわりー、気にすんな。」 京太郎(何か、昔の癖が出ちまったな……) ――長野―― インターホンを鳴らして家人が出てくるのを待つ。 久しぶりに会う人だが疎遠になってしまっていたので緊張する。 緊張する理由はそれだけではないのだけれど…… やがて訪問宅の扉が開き、懐かしい顔と対面する。 「はい。」 「お久しぶりです、おば様。」 「……なにしに来たの?」 おば様が私の顔を見るなり纏った空気が強張った。 明らかな怪訝な顔付きに、緊張した空気がより一層張り詰める。 「……本日はお願いにやって参りました、主におば様のご子息にですが。」 「帰って。」 おば様の表情が途端に変わり、憎悪の視線が私に刺さる。 覚悟はしていた、罵られるのも蔑まれるのも。 それでもここで引き下がるわけには行かない。 「お願いです、話だけでも……」 「帰って! 私から旦那を奪ってその上一人息子まで奪うつもり!?」 「その件に関しては申し訳ありませんでした……ですが今は事態が事態なのです。」 「ですから、何卒お力添えを……」 「帰って……帰って頂戴、これ以上私から大切なものを奪おうとしないで……」 最後にそう言ったあと、おば様は扉を閉めた。 こうなったら直接あの子の元に行くしかない。 確か清澄高校に通っているはず…… 清澄といえば私達がインターハイで対局した相手校よね。 麻雀部に顔を出して少し手を貸してもらおうかしら…… 説得に成功する可能性を考えると藁にも縋る気持ちだった。 ――清澄高校・麻雀部―― まこ「さーて、心機一転部活始めとするかのう。」 優希「うー、だるだるだじぇー……おい犬ー、ダコスーダコスをくれー……」 京太郎「お婆ちゃん、タコスはさっき食べたばかりでしょう?」 優希「はて、そうだったかのう、爺さんや。」 そんな下らないやりとりをしていると 突如部室内にノックの音が響き渡る。 扉が開き、見覚えのある一人の女性が入ってきた。 霞「こんにちは、失礼するわね。」 まこ「あんた、確か鹿児島の……」 霞「はい、永水女子の石戸霞です、今日はお願いにやってきました。」 京太郎「…………!」 咲「ひっ……」 和「? どうかしましたか? 咲さん。」 咲「……ううん、なんでもないよ、和ちゃん。」 京太郎「あ、お茶葉切れてるみたいなんで、ちょっと俺買出しに行って来ます。」 まこ「……おう、行ってきんさい。」 優希「いぬー! ついでにタコスも買って来ーい!」 咲(京ちゃん……行っちゃった……) 咲(さっき、一瞬……ほんの一瞬だけど……京ちゃんが、今まで見たことないくらい恐い顔をしてた……) まこ「で、遠路はるばる鹿児島からやってきた理由はなんじゃい?」 霞「ええ、実は人を捜しているのよ。」 石戸さんが懐から一枚の写真を出した。 そこには複数人の女の子と1人の男の子が写っている。 どこか見覚えがある面々の中で一人だけ浮いた男の子は、黒髪ではあるが、正しく京ちゃんだった。 霞「この男の子を捜しているんだけど、誰か心当たりはないかしら?」 まこ「うーん、さぁのう?」 咲「あの、石戸さん?」 霞「何かしら? もしかしてこの子に心当たりがあるのかしら?」 咲「……いえ、その……この男の子を捜し出してどうするつもりなんですか?」 霞「……御家の関係もあって詳しくは言えないけど、鹿児島に一緒に来てもらうわ。」 優希「そういや名前はなんていうんだじぇ?」 霞「名前は須賀、須賀京太郎よ。」 優希・和「「え!?」」 久「あら、うちの須賀君と同じ名前ね。」 咲「部長……どうして……」 久「今、学生議会の仕事を終えてきたばかりなのよー。」 霞「それじゃさっきの男子が京太郎君ってことなのかしら?」 まこ「……まぁ、そういうことになるのう。」 霞「……京太郎君を借りてもいいかしら? こちらとしてもそれなりに便宜は図るわ。」 久「別に構わないわよ。」 咲「部長!?」 まこ「久、お前、京太郎にも聞かずに勝手に決めおって……」 久「あら別にいいじゃない、須賀君をちょっと貸すだけなんだし。」 霞「…………」 咲「でも京ちゃんが首を縦に振らなかったら……」 久「行かせるわ、恩を売っておくことは部にとってプラスになることだしね。」 咲「でも……」 久「これは部長としての最後の仕事よ、あなた達にはこれからがあるんですもの。」 霞「……では私はこれから本人に聞いてくるわ。」 優希「……行っちゃったじょ。」 まこ「…………」 優希「染谷先輩、戸棚なんて開けてどうしたんだじぇ?」 まこ「うん? いやちょっと確認をのう。」 まこ「……なんじゃ、やっぱりお茶葉は切れておらんかったか。」 京太郎「…………」 霞「捜したわよ、久しぶりね、京太郎君。」 京太郎「……お久しぶりです、霞さん。」 霞「金髪にしたのね、最初は京太郎君だと気付けなかったわ。」 京太郎「……それで、今更俺に何のようですか?」 霞「……単刀直入に言わせてもらうわ、私と一緒に鹿児島へ来て。」 京太郎「……俺らはもうそっちとは関係ないはずでしょう?」 霞「……そうも言ってられないくらいこちらは危機的状況なの。」 霞「このままだと、神代本家……いえ、霧島全体が危ういわ。」 霞「だから貴方に、助けて欲しいの。」 京太郎「……んな……」 霞「お願い、貴方の力が必要なの。」 京太郎「ふざけんな!! そっちがしてきたこと忘れたとは言わせねぇぞ!?」 霞「…………」 京太郎「あんたらが俺の親父見殺しにして! 恐くなって俺ら一家を追出したくせに今度は助けてくれだぁ!?」 京太郎「ざけんな! 虫が良すぎんだろうが!!」 霞「そう、そうよね……今更、虫の良すぎる話よね……」 霞「でも、その狙われてるのが小蒔ちゃんだと聞いたら貴方はどうする……?」 京太郎「!……どうもしませんよ……俺は、聖人君子でも何でもないんです。」 京太郎「追出された俺たちが今更あなた方を助ける義務も義理も無い……」 霞「それともう一つ、姫様を狙っているのはおじ様を喰い殺した、あの化け物よ。」 京太郎「っ!……むかつくぜ……!」 霞「恨んでくれても、殴られても構わないわ……私たちはそれほどのことをしたもの。」 霞「それを承知の上で小蒔ちゃんを助けて欲しいの。」 霞「神職に携わる人間としてでも、分家の人間としてでもなく、小蒔ちゃんの友人として……」 京太郎「……少し時間をください。」 霞「……わかったわ、あまりに急なことだし、今後の事も含めて考える時間は必要よね……」 霞「……ちなみに部長さんには既に了承を貰っているわ。」 京太郎「……搦め手ですか、貴女らしくもない。」 霞「それほど切羽詰ってるの……」 京太郎「……あまり良い返答は期待しないで下さいよ。」 霞「……でも、それでも私は待ち続けるわ。」 霞「貴方が来るまで……小蒔ちゃんのために……」 京太郎「…………」 ――須賀家―― 京太郎「ただいま。」 京太郎母「……おかえり。」 京太郎「もしかして、霞さん、家にも来たのか?」 京太郎母「そうよ、あんたどうするつもり?」 京太郎「……わからねぇよ。」 京太郎母「私は鹿児島に戻るのは反対だからね……」 京太郎「……そんなの分かってるよ。」 京太郎母「……ごはん出来てるわよ。」 京太郎「ああ、わかった、食ったら寝るよ。」 京太郎母「……そう、それがいいわね、このことはさっさと寝て忘れちゃいなさい。」 飯を食い終わったあとベッドに横たわり、身の回りのことについて整理した。 鹿児島から昔馴染みの霞さんがやってきて、姫様が危険だからと俺を呼び戻しにきた。 部長には既に話は通っていて了承済み。 姫様を狙っている相手は俺の親父の仇。 親父は糞爺共の命令で一人で行った。 その結果、相手に手傷を負わせ、何とか一時的に祓う事は出来たが、親父はそのときに死んでいる。 お袋は先代の時の元六女仙の一人だが、祟りや須賀の力を 危険視した爺共が下したあまりの仕打ちに、俺を連れて長野に越した。 まだ中学に上がる前の俺は、何の事情も聞かされずに長野に移り住んだ事に不思議だった事を今でも覚えている。 そのあとお袋にことの成り行きを聞かされ、本家とか因習というものはあまり好きではない単語になった。 頭の中で整理してもどうすれば良いか分からず、思考はぐるぐると迷い回る。 そのうちいつの間にか俺は、目蓋の重さによって眠りに落ちていた。 『京太郎くん、遊びましょう!』 『あ、姫様、いいけどどこで遊ぶ?』 『京太郎くんのお部屋がいいです。』 『わかったよ、ちょっと散らかってるけど文句は言わないでよ。』 『文句なんて言いません!』 『それでは……』 『俺の部屋へようこそ、"お姫様"』 はっとして起きる。 幼少の頃の思い出だ。 忘れたいと思っていた過去が、思い出が追いかけてきた。 そんな錯覚すら覚える夢の内容。 "くだらない"と、"切り捨てたものだ"と、そう思っていた。 それでも過去はやってきた、過去から逃げる事は出来ず、今も「まだかまだか」と俺を執拗に付回す。 どうやっても自分が生きてきた道程は、無かった事には出来ない。 「因縁ってものは、切っても切れないものなんだな……」 「"大切な仲間や家族を護るのが使命"か……それが俺達一族なんだもんな……なぁ親父……」 多分、鹿児島に行ったら長野にはもう戻って来れない。 今の内に身の回りの整理をしておこうと思った。 京太郎「よし、これでいいか。」 京太郎母「何がいいの?」 京太郎「ああ、お袋……俺行くよ、鹿児島に。」 京太郎母「あんた最大の親不孝者だね、いやこれからなるのか。」 京太郎「悪いとは思ってるよ。」 京太郎母「思っているなら鹿児島には行くな。」 京太郎「……鹿児島に戻るのは俺個人の感情だよ、決して分家とか本家とかじゃない。」 京太郎「それに、親父の仇討ちでもあるんだ。」 京太郎母「わかったよ……あんた頑固になったね、まったく誰に似たんだか……」 京太郎「ごめん、お袋。」 京太郎母「さっさとご飯食って学校行きなさい、荷物は私が纏めといてあげるから。」 京太郎「ああ、わかったよ。」 京太郎「その前に電話掛けとく。」 京太郎「もしもし、霞さん?」 霞『はい、京太郎君ね。』 京太郎「鹿児島行きの話、受けます。」 霞『そう、受けてくれるのね。』 京太郎「ええ、学校に顔出したら直ぐに支度しますんで。」 霞『では飛行機のチケット手配しておくわ。』 京太郎「お願いします。」 霞『京太郎君……ありがとう、そしてごめんなさい。』 京太郎「俺は自分の都合で鹿児島に行くだけです、霞さんに言われたからじゃありません。」 京太郎「それでは。」 学校まで行き、職員室で担任と少しばかり話して書類に少しばかり署名をした。 放課後になり、部室に顔を出す。 部室には既に染谷先輩と部長がいた。 京太郎「こんちわー」 久「あら、こんにちは須賀君。」 京太郎「部長、鹿児島の話なんですが。」 久「ええ、石戸さんから聞いたのね、もう聞いているとは思うけど須賀君には鹿児島に出向いてもらうわ。」 京太郎「そうですか、ではこれを。」 懐から退部届けを出した。 先程書いていた書類はこれである。 まこ「なんのつもりじゃ、京太郎?」 久「……須賀君、これ、どういうことなの?」 京太郎「鹿児島に行くという事は、俺が清澄から『転校』する可能性があるってことです。」 久「ちょっと……そんな事聞いてないわよ!?」 京太郎「でしょうね、霞さんが素直に言うわけが無い。」 京太郎「霞さんなんて言ってましたか?」 久「ただ須賀君を借りたいとしか言ってないわ。」 京太郎「あの人が一言でも『返す』なんていいましたか?」 久「っ!……石戸さん……とんだ食わせ者ね……」 京太郎「まぁ、飽くまで『転校』する可能性があるだけです。」 京太郎「だから退部届けだけ部長に渡しておきます。」 久「そう、わかったわ、でも『預かる』だけよ?」 京太郎「ご自由に、それでは俺は鹿児島に向かいますんで。」 まこ「京太郎。」 京太郎「はい、なんですか?」 まこ「咲達にはもう言ったのか?」 京太郎「……大丈夫ですよ『転校』するときはちゃんと咲達には言いますから。」 京太郎「……短い間ですが今までお世話になりました。」 京太郎「さようなら。」 まこ「…………」 久「…………」 まこ「……のう、久。」 久「私のせいかしら……」 まこ「さてのう、そんなことわからんよ。」 久「はぁ……」 俺は迎えに来た母親の車に乗って空港まで向かい、霞さんと合流したあと鹿児島行きの飛行機に乗った。 霞「こんな事に巻き込んでごめんなさい。」 京太郎「いいですよ、最終的には俺が決めたことですし、それに部長達には挨拶は済ませましたから。」 霞「許されたくて言うわけじゃないけど……事が終わったら、貴方の言う事なら何だってしてあげるわ。」 京太郎「"事が終わったら"ですか、そのとき俺はどうなっているんでしょうね……」 霞「あ……ごめんなさい、無神経な発言だったわ。」 京太郎「いえ、気にしないで下さい。」 霞「…………」 それから鹿児島に着くまでは重たい沈黙の中、一切話すこともせず、本家へと歩を進める。 神代家の敷居を跨ぐなんていつ振りだろうか。 もうこの門を潜るの事なんてないと思っていたのに。 妙な郷愁感を抱きつつ敷居を跨ごうとしたら掛け声と共に俺の体へと何かが衝突してきた。 「お久しぶりです! 京太郎君!」 「うおっ!? ……お久しぶりです、姫様。」 姫様、おもちがあたってます、今まで冷静でシリアスモードの 京太郎君の京太郎君がおかしな方向に向かっちゃうので離れてください。 絶対俺のおもち好きは霞さんとお姫様のせいだ、うん、そうに違いない。 そんな誰に言ってるかもわからない言い訳をしてる最中に矢継ぎ早に声を掛けられる。 「お久しぶりなのですよー」 「久しぶり、京太郎。」 「お久しぶりです初美さん、巴さん。」 小柄な体躯でだらしなく巫女服を着ているのは薄墨初美さん。 眼鏡を掛けた赤髪の人は狩宿巴さん。 信じられない事に(主に初美さんの方だが)二人とも俺より二つ年上である。 最後の一人に黒糖を齧りながら現れる女がいた。 「ん、久しぶり。」 「おう、久しぶりだな、春。」 こいつは少し離れた親戚(と言ってもここにいる全員は漏れなく親戚なのだが)の滝見春。 一番血筋と歳が近いはずなのに何考えてるか一番分からん奴だ。 「すまないな、京太郎君……」 「おじさん……」 中年の男性が出て来て申し訳なさそうな顔をしながら俺に声を掛けてきた。 お姫様の父親だ。 京太郎「祓う側の尻拭いは任せてください。」 自分では冗談っぽく言ったつもりだが、姫様以外には苦笑い物だったらしい。 と言うより姫様以外は全員顔に暗い影を落としていた。 知らぬは当事者の姫様のみ、ってところか…… おじさんに中に入るよう促がされ、大きな屋敷の一室に通される。 二人きりになりおじさんは少し間が空いたあと、苦々しい顔をしながら口を開いた。 小蒔父「すまないね、こんな事に巻き込んでしまって。」 京太郎「……須賀家の宿命みたいなものですから。」 京太郎「逃げられるものでもないですよ。」 小蒔父「君たちがされた仕打ちを考えたらこんな事頼める立場ではないが……」 小蒔父「君に小蒔を護って貰いたい……」 京太郎「……ええ、分かっています。」 小蒔父「……私は、我が子可愛さに君に犠牲に成ってもらおうとしている。」 小蒔父「君のお父さんの件についても……」 小蒔父「私は……最低な大人だ……」 京太郎「…………」 小蒔父「それでも私は……一人の父親として小蒔には生きていて欲しい……」 京太郎「別におじさんたちに想う事が無いとは言いませんが、親父はみんなを守るために動いた。」 京太郎「それに本家とか分家とかは好きではないですけど、おじさんがやらせたわけじゃないし、姫様も関係ない。」 小蒔父「でも、それでは君の気持ちは晴れないんじゃないのかね?」 京太郎「……もし怒りをぶつけるとしたら爺共と親父の仇に対してですよ。」 京太郎「どうせ今回、俺を呼ぶように考えたのも、奥に引篭もって偉そうに踏ん反り返ってる糞爺共でしょう?」 小蒔父「気持ちはわかるが、あまりそういう言い方は感心出来ないな……」 京太郎「っと、失礼しました。」 京太郎「とりあえず、化け物退治の方法でも考えますよ。」 小蒔父「そうか、こういう知識は君たちの方があるだろうから、そこは君たちに任せるよ、必要なものがあるなら言ってくれ。」 そう言っておじさんは部屋を出て行った。 多分、俺は生きては帰って来れないかもしれない。 少なくとも、俺自身ただではすまない。 親父が手傷を負わせたとはいえ、相手はとてつもない化け物なのだ。 ものの数分も経つと、巴さんと春がおじさんに連れられてやってきた。 この狩宿家と滝見家の二人と須賀家の俺は、所謂祓う側の人間だ。 と言っても各々の家は役割が違うし、何より須賀家は代々、祓う側の中でも少々特殊なのだが…… 巴「早速だけど、京太郎君、どうやるか決まってる?」 春「やりかたによっては必要なものが変わる……」 京太郎「八つ門で奴を祓おうと考えています。」 小蒔父「八位門、あそこか……」 京太郎「内容を簡単に言うと。」 京太郎「八つ門の一つを開けておいて俺と奴が入ったら門を閉めてください。」 京太郎「そのあと、各門の周りにお酒を撒いて札を貼ってください、そこからあとは俺がやります。」 春「そんなことしたら京太郎も一緒に閉じ込められる……」 京太郎「ああ、そうだよ。」 京太郎「そのあとは内側からもお札を貼って二重に結界を張る。」 京太郎「それが須賀のやり方だ。」 それだけ言うと周りが意味を察したのか、空気が少し変わった。 小蒔父「…………」 巴「……京太郎君、何か入用な物ってある?」 春「私たちはサポートしか出来ないけど……」 京太郎「サポートだけで十分。」 京太郎「巴さん、清めの酒とお札をお願いします。」 巴「直ぐ用意するね。」 京太郎「春には仕事用の剣を頼めるか?」 春「わかった。」 小蒔父「私に出来る事はないかね?」 京太郎「……では、女物の服……白無垢がいいか、それと玉串とかを用意してもらえますか。」 小蒔父「何に使うかは知らないが揃えておこう。」 これでいいのか、これでいいんだ。 これからやる事に、皆に少しは巻き込まれて貰おう。 どうせ貧乏くじ引かされたのは俺なんだ、少しわがまま言って皆に動いてもらっても罰は当たらないだろう。 春と巴さんが戻ってきた。 どうやら明日までには用意できるらしい。 小蒔「何をしてるんですか?」 初美「あ、姫様、今の隣の部屋の会話を聞いているんですよー。」 霞「初美ちゃん……なんでそんなことしてるの……」 初美「えー、だって気になりませんかー?」 初美「私たち"降ろす側"は"祓う側"のやってる事を知らないんですよー?」 霞(そうだったわ、初美ちゃんや小蒔ちゃんは知らないのね。) 霞(私は事前に聞かされていて知っていたけれど、この二人には聞かせない方がいいんじゃないかしら……) 霞「ちょっと、盗み聞きなんて行儀が良くないわよ。」 初美「ちょっとだけですよー。」 初美「ほら、姫様も。」 小蒔「じゃ、じゃあ、ちょっとだけ、ちょっとだけですよ……」 霞「小蒔ちゃんまで……んもう!」 小蒔父「言われた物は粗方揃ったみたいだね。」 小蒔父「それで他になにかあるかい?」 京太郎「……では、準備が整ったら姫様との婚礼の儀を執り行わさせてください。」 小蒔「え!? えー!?」 霞「しっ、小蒔ちゃん、静かに。」 初美「バレちゃうですよー。」 小蒔「ごめんなさい……」 小蒔父「それで玉串や白無垢を用意させたのかね……」 小蒔父「……だが、君の年では結婚は出来ないだろうに。」 京太郎「ええ、ですから形だけで良いんです。」 京太郎「少しでも作戦を成功する確率を上げるためにも。」 初美「どういうことですかー?」ボソボソ 霞「……多分、神様の前で縁を取り持ってもらい、お酒を飲むことによって神様のお力添えをしてもらうつもりなのね。」 霞「婚礼で使う玉串も神様の依代とされているのよ。」 霞「お酒は神様との交流の手段でもあるわ、特にお神酒とかは神様の霊力が宿っているから。」 初美「あー、そういうことですかー。」 京太郎「そのあと姫様が着た白無垢を頂いてもいいですか?」 小蒔父「白無垢なんて使って何をするつもりだね?」 京太郎「相手を油断させやすくするためですよ。」 おじさんとの話が終わったところで、一度向き直り、やや大きい声を出す。 京太郎「と、言う事で良いですか? 姫様。」 小蒔「ひゃい!?」 初美「……どうやらバレてたみたいですよー。」 霞「久しぶりだったから忘れてたわ……須賀家の人はこういうのには妙に鋭いのよね……」 3人がおずおずと部屋に入って来た。 姫様が俺の顔とおじさんの顔を交互に見やり、口を開く。 小蒔「あの、あの……本当にやるんですか……?」 京太郎「形だけでいいので、付き合ってもらえませんか?」 京太郎「俺が嫌なら仕方ないですけど。」 小蒔「い、いえ、そういうことではないんですが……」 小蒔父「小蒔、精々白無垢を着て三献の儀(三々九度のお酒)をするだけだ、付き合ってあげなさい。」 小蒔「あ、は、はい、わかりました。」 おじさんが何かを思い出したように俺の傍にやってくると、軽く耳打ちした。 小蒔父「……そうだ、もし、御歴々に復讐したいと思っても意味のないことだと思うよ。」 京太郎「?……どういうことですか?」 小蒔父「人が許されざる道を選んだときは勝手に自滅の道を選ぶものなのさ。」 小蒔父「まぁその前に老い先短いのだからお迎えが来るだろうがね。」 何となくおじさんも爺共の姿勢が嫌いなのはわかった。 こっち側の人間という事がわかって少し嬉しい。 そしていよいよ、神前で婚礼の儀をしたのだが、緊張していて、あまり覚えていない。 それは小蒔ちゃんや斎主をやったおじさんも同じだったようだ。 小蒔ちゃんは巫女だし、おじさんは神主だからこういうことは慣れているはずだろうに…… 俺の記憶にあるのは三々九度のお酒を飲んだくらいか…… もうやる事はやった、これから根の国へ向かうカウントダウンが始まるだろう。 逃げられないし、逃げる気もない。 独り、昔懐かしい場所で気持ちを固めていたら、横から声を掛けられた。 霞「京太郎君、少し良いかしら。」 京太郎「構いませんよ。」 霞「……いつ、出るの?」 刺さる視線と共に、短く、そう聞かれた。 京太郎「お酒が抜けたら、着替えて八つ門へ向かいます。」 霞「そう……」 短く返され沈黙が続く。 ふとお酒を飲んでいた小蒔ちゃんが気になった。 京太郎「霞さん、お姫様はどうしていますか?」 霞「小蒔ちゃんはお酒を飲んだせいか寝ているわ。」 京太郎「そうですか。」 京太郎「……それでは霞さん、さようなら。」 霞「ええ、さようなら……」 霞「……さようなら、か。」 彼は覚悟していたのだろう、これが今生の別れになるかもしれないと。 それが自分の、延いては須賀家の歴史が終わるとわかりながら、宿命を受け入れたのだ。 霞「京太郎君はおじ様と同じ道を辿るのよね……」 小蒔「え……」 霞「!?……小蒔ちゃん……?」 小蒔「どういう……ことですか……?」 小蒔「京太郎君が須賀のおじ様と同じ道を辿るって、どういうことですか……!?」 霞「そ、それは……」 小蒔「須賀のおじ様は数年前に川の氾濫に巻き込まれて亡くなったって……」 小蒔「それでどうして……京太郎君も同じ道を……辿るんですか?」 霞「…………」 迂闊だった、聞かれてしまった。 姫様にこのことが知れたらこうなる事がわかっていたのに…… 霞「わかったわ、簡単にだけど話すから聞いてね……」 小蒔「はい……!」 もうそろそろ、支度をするとしよう。 家から持ってきた鞄から、親父の仕事着を取り出す。 下には純白の括り袴を穿き、上半身には白小袖を。 更にその上から、動きやすいように多少作り変えられた浄衣を着る。 そのあと朱色の指貫のグローブを着けて、用意してもらっていた数枚の御札と剣を携える。 あとは白無垢を被れば準備完了だ。 当の白無垢を取りに行く為、小蒔ちゃんの部屋を訪ねる事にした。 部屋の前で声を掛ける。 少しの間のあと、小蒔ちゃんの声が返ってきた。 何処か暗い声色。 戸を開けると、何故か不機嫌な顔をした小蒔ちゃんと霞さんがいた。 霞さんは俺の顔を見て立ち上がると、近くまで寄ってきて耳打ちした。 霞「ごめんなさい、成り行きとはいえ、少し、小蒔ちゃんに貴方の事を話してしまったわ。」 京太郎「……わかりました。」 そう言ったあと霞さんは部屋を出て行った。 小蒔「霞ちゃんから聞きました、京太郎君、これから危険な所へ行くんですよね……」 どうやら霞さんは小蒔ちゃんに全てを話した訳ではない様だ。 単純に妖魔退治の類だと思ってくれているのだろう。 小蒔ちゃんに咎められない事をほっとしていると小蒔ちゃんが続ける。 小蒔「白無垢がいるんですよね?」 京太郎「ええ、出来れば頂きたいのですが……」 小蒔「そこで待っていてください。」 小蒔「……はい。」 小蒔ちゃんが俺に白無垢を着せてくれた。 そして片手に何か持っていて、それを目の前に差し出してきた。 小蒔「これを、私だと思って持っていってください……」 京太郎「これは、簪?」 小蒔「これが京太郎君を護ってくれることを祈ってます。」 京太郎「櫛の原型、髪に挿すことによって魔を払う、ですか。」 京太郎「有り難く頂いていきます。」 小蒔「必ず……生きて帰ってきてください……」 京太郎「それは……」 小蒔「約束です!」 そういって小蒔ちゃんは、俺の右手を無理矢理取って、小指を絡ませた。 小蒔「ゆーびきーりげーんまーん、嘘吐いたーら針せんぼーん飲ーます、ゆびきった。」 京太郎「死人には、針は飲めませんよ……」 小蒔「京太郎君は死にません!」 京太郎「でも、もし死んだら?」 小蒔「そうしたら私が飲みます。」 京太郎「そんなことしたら姫様が死んじゃいますよ。」 小蒔「……そういう意味です。」 京太郎「俄然、死ねなくなってきましたね……」 小蒔「はい、だから生きて帰ってきてくださいね。」 きっと小蒔ちゃんは察したんだろう、今回のがどれだけ危険なのかを。 もし、祓い切れなかった時は須賀の人間がどうするか、そしてどうなるかを。 最低で道連れ。 最善で生還。 これが目標になる。 京太郎「それでは行って来ます。」 小蒔「いってらっしゃい……」 軽い別れを告げ、決戦場まで足を向ける。 八つ門に辿り着くとそこには既に春と巴さんが待機をしていた。 巴さんも春も何も言わない。 これから起こることが、これから何をするのか大体想像が付いているからだ。 声を掛けないでいるのは信頼の証と思って受け取った。 八つ門の内、一門開いているところから入る。 あとは待つだけだ。 暫くするとなにやら音が聞こえてきた。 川が流れてくるような地を這う音。 傷を負ってか隻眼ではあるが、牛など軽く一飲みしそうな巨躯の大蛇が一門から入ってきた。 その大蛇が語り掛けて来る。 《白無垢を着て花嫁の真似事か?》 《我に嫁入りとは殊勝な心掛けだな……》 大蛇がそうせせら笑う様に言うと一門が閉められた。 蛇は門のことなど意にも介さず続ける。 《だがな、臭う……臭うぞ……》 《どんなにその白装束で誤魔化しても臭う……》 《忌まわしいあの男と同じ血の臭いが!》 「なんだ、バレてたのか、小細工って案外通用しないものだな。」 白無垢を脱ぎ捨てて剣を構える。 門に貼るお札の準備も大丈夫だ。 《この眼の代償は貴様ら一族の血で償ってもらうぞ!》 この世の物とは思えないほどの巨体がうねりながら、その隻眼を以って俺へと照準を定める。 金切り声を発したと思った次の瞬間、その巨大な顎が俺を飲み込もうと大口を開け、禍々しい牙を突き立てようとしていた。 攻撃を寸での所で右へ左へ身を躱しながら門にお札を貼る。 これで第一目標はクリアだ。 大蛇はその巨大な尾を以って叩きつけようとしてくる。 なんとかフェイントを入れながら横っ飛びに転がって回避する。 当たったら堪ったものじゃないだろう、その証拠に叩きつけられた石畳の床が捲れている。 尾や噛み付きに因る攻撃を躱しながらも剣で一太刀、二太刀と切り込んでいく。 その内傷だらけになった蛇が怒号を飛ばす。 《ええい! ちょこまかと煩わしい!》 その声と共に顎と尾の同時攻撃が始まる。 同時となると躱し切れなくなって来る。 このままではいずれ手詰まりになるので、跳躍して落下する勢いで尻尾を切断した――が…… 切断したと同時に剣が折れてしまった。 どうやら硬い何かに刃が当たってしまったようだ。 「やべぇ……!」 剣が折れたことに戸惑っていると蛇の巨体が鞭のように撓り、俺の身体を叩きつける。 とっさに左手で庇ったものの、体が玩具のように吹き飛ばされてしまい、 壁に叩きつけられ、糸の切れた操り人形のように床に落ちる。 どうやら先の攻撃で身体を庇った左手が原型がわからないくらい拉げ、肋骨も何本か折れたようだ。 痛みで動けないでいると大蛇の顎が俺の身体を捕らえる。 《かかかか……どうした? 我の尻尾を切断したくらいで勝利を確信したか?》 この世の不吉全てが籠もっているような瞳で俺をニヤニヤと嘲笑するように覗いている。 《忌々しい血族の生き残りだ……このままじわじわと絞め殺してやろう!》 「ぐあああぁぁ!?」 折れた骨が顎で締め付けられる。 体が軋み、悲鳴を上げる。 《良い鳴き声だ……もっと聞かせて貰いたいな……》 「余裕かましていると……足元掬われるぜ……これでも食らいな!」 勝利を確信し、俺を嬲り殺そうとする蛇の残った片目に髪に挿していた簪を突き刺した。 《ぐおおおぉぉぉ!?》 京太郎「へへっ、目刺しになった気分はどうだ、姫様の櫛は特別効くだろう?」 残った片目を簪で潰された蛇が悲鳴を上げながらのたうつ。 折れた剣を捨て、とある神様を降ろすために目を瞑り、所謂トランス状態になるよう意識をシフトする。 祈るように神降ろしの成功を願う。 その内、どこからともなく頭の中に直接、声が聞こえてきた。 『俺を呼ぶのはお主か? 童(わっぱ)、名はなんと言う……』 「須賀京太郎と申します。」 『して、何のためにこの大蛇と戦う?』 「……可愛い女の子を助ける為というのは駄目でしょうか?」 『くくくく、そうか女子(おなご)のためか……』 『豊穣の稲田を彷彿とさせる頭髪も中々に良い……』 『何より須賀という姓……』 『……気に入った、童に力を貸してやる。』 『そこにある剣を取れ、俺が力を貸すのはこれだけだ。』 『あの蛇を屠れるかどうかはあとは童次第だ、くたばらんようにな。』 「ご助力感謝致します。」 切断した蛇の尾から覗く剣を引き抜き確かめてみる。 錆びてはいるもののやはり親父が持っていた剣だった。 俺が錆びた剣を手に取り、翳(かざ)した途端、剣が様変わりしていく。 今まで実際には見たことの無い剣だったが、どういうものかはわかっている。 京太郎「やっぱり大蛇と言えばこの剣だな……」 京太郎「拾い食いしたら腹壊すってこと、良く覚えておけ!」 京太郎「親父の剣でてめぇに引導渡してやんぜ!」 剣を逆手に取り、巨大な大蛇の脳天に刺す。 今度は剣を順手に持ち替え、引き抜き、そのまま蛇の首を落とし、致命傷を負わせた。 切り落としたあと、蛇の断末魔と恨み言が木霊する。 《ぎゃああぁぁぁぁ!!》 《おのれ……おのれぇ……忌まわしい須賀の血を絶やせなかったのが口惜しや……口惜しや……》 それだけ言って大蛇は毒々しい紫の血の泡となって消えていった…… 役目を終えた親父の剣は、元の錆びた剣に戻り、ぼろぼろに朽ち壊れてしまった。 まずい、意識が朦朧とする…… 蛇から食らった攻撃で満身創痍になっていた身体をなんとか這いずって門の外へと出る。 簪を片手に俺の意識はそこで途切れた。 春ちゃんと巴ちゃんがぼろぼろの京太郎君を担いで戻ってきた。 小蒔ちゃんは酷く狼狽している。 とにかく彼の手当てをして、床に就かせることにした。 今は小蒔ちゃんが彼の傍に付いている。 だけどそろそろ小蒔ちゃんも限界だ。 怪我を負った京太郎君よりも…… 京太郎君の看病をする小蒔ちゃんの様子が痛々しかった。 小蒔ちゃんの手は何度も身体を拭くために水に付けたせいで赤くなり、目の下には濃い隈が出来ている。 もう何日も小蒔ちゃんは寝ていない。 私が小蒔ちゃんに休むように言っても、首を頑として縦に振らない。 京太郎君から離れようとしない。 京太郎君は生きているだけでも奇跡であるくらいの傷を負っていた。 逆を言えば今は小康状態を保っているとはいえ、いつ容体が急変してもおかしくはなかった。 未だに意識を取り戻さない彼に対して、小蒔ちゃんはいつも語りかけている。 「知っていましたか? 京太郎君。」 「私、実は『姫様』って呼ばれるのは好きじゃないんです。」 「周りが私に期待してそれが重圧に感じて……」 「でも、不思議とあなたの『お姫様』は嫌いじゃありませんでした……」 「あなたの呼び方は揶揄う様で、どこか優しくて。」 「でも、どうせなら『小蒔ちゃん』って呼んでくれた方が私は嬉しいです……」 「だから早く元気になってください……」 それを聞いて胸が苦しくなる。 罪悪感が私の胸に圧し掛かる。 これが彼を巻き込んだ私への罰なのかしら…… 「小さい頃はよく皆で遊びましたね……」 「京太郎君は稽古を抜け出していたから怒られていましたけど……」 「川に行って水遊びしたときも楽しかったです……」 「うふふ、あのときは水に流されかけてびっくりしました。」 「今となっては良い思い出ですね……」 「あと、小さい頃といえば……」 そこまで言って小蒔ちゃんの言葉が詰まった。 目には滲む何かがある。 彼と話すことは子供の頃ばかり…… 「なんで……でしょう、今……あなたはここにいるのに……」 「小さい頃のことばかり思い出すのは……」 涙がぽろぽろと零れ落ちている。 やはり小蒔ちゃんも限界だったのね。 女の子を泣かせるなんて、京太郎君も酷い男だわ…… 小蒔ちゃんは涙声で彼に言葉を投げかける。 「急に遠くへ行ってしまって……」 「いきなり戻ってきて……」 「かと思ったら今度は大怪我をして戻ってきて……」 「京太郎君は勝手過ぎます……」 「もう……勝手なことしたらだめですよ……」 「勝手に逝ってしまったら、許しません……」 「絶対に許しませんから……」 小蒔ちゃんが言い終わったとき、微かに彼の眉が動いた。 「うっ……」 「!?」 「……あの神様、やる事が荒っぽいぜ……」 「京太郎君……? 京太郎君!? 京太郎君!」 「へ? 姫様?」 「良かった……意識を取り戻してくれました……」 「本当に良かったです!」 小蒔ちゃんが思わず京太郎君に抱きついていた。 これで一先ず安心できる。 「ぬわぁ!? いっだだだ!? 姫様離れて!? 俺、骨折ってるから!」 「あ、すみません、私ったら……」 「……あーその、姫様にはお世話かけましたみたいで。」 「そんなことありません……私が掛けた迷惑に比べれば……」 「姫様のおかげで、俺は帰って来れたんですよ。」 右手にずっと持っていた簪を差し出し、笑顔で応える。 「多分これがなかったら俺は帰って来れなかった。」 「簪、汚れちゃいましたし、他のを用意しないとですね……」 「怪我が治ったら新しい簪を買いに行きましょう。」 「はい! 一緒に行きましょう!」 「あ、その時はちゃんと私を守ってくださいね?」 「ええ、いいですよ。」 「なんたって俺は……」 「神代の……いや、小蒔ちゃんの守人ですから。」 【京太郎「神代の守人」~蛇殺し編~】 カン
https://w.atwiki.jp/miyanagake/pages/102.html
1/10 684 京太郎とシロの出会い 石戸霞です。 あれは高校を卒業して、京太郎さんのために修行を積んでいた時代になるわ。 平行世界を垣間見た私は、この世界の京太郎さんのために巫女修行をしていたの。 書物を読み漁り、ひたすらに自分を高めていたの。 修行のしすぎで、時には手首を痛めてしまうこともあったわ。 それでも京太郎さんのためを思い、私は日々鍛錬を続けていたの。 ...-―――-... / \ / / ト \ \ / / / l l |l l i‘ ヽ ト、 . l l l l l リ ハ リ-‘ | |l |i| | l l从/i // } /__ l | リ |i| | l |,斗≠ト 厶イ,斗=ミル |i| l 八 l〈 V炒 V炒 〉|l リ | | 个ト、 ,, 、 ,,, ,小 / ! 「京霞本を二回出した程度で手首が痛くなるなんて. ‘ i ∧ __ // / ノ ‘ i 分、 ` ' ... i/ /i 巫女修行が足りない証拠だわ」 ‘ ∨ i〕i=- -≦ / / | ‘ i l |∧ l ∨ / | /‘ l | ∧_// ∨ / | / /‘卅li ∨/ Ⅳ ト 、 ∠ i | i l|\ / |‘ | \. ∧ `ヽ l _| l リ_ヽ./ / ‘ |\ i‘. そう、その時の私は未熟だった。 時には滝に打たれ、時には瞑想し、時には一晩中書き続け、時には他のサークルの方と仲良くする。 他の巫女を含めて、平行世界を見ることが出来たのは私だけだった。 誰にも相談できない内容に、精神的にも体力的にも追い詰められていたわ。 そんな憂鬱な、同人即売会での出来事だった。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 2/10 _ \ー- 、 ∠二 _  ̄\ヽ ! -=_,,ニ二_ ヽ )} } / _,, -‐ ゝ ノ、 / / ヽ / / } .ノ / ヽ`ヽ、 /. / / l ! l ヽ / / / / / .} l .l }ヽl⌒ ) ./ / / /}∠!_ ./l__l__ l l l / ./ / { /7____| /´j_∠!_/! リ } (/{ { / \{/(。 厂`;ノ ´(。厂)トノ\人 乂 .八ハ / l ,,,`¨ ¨,,, ∧ ,ゝ ` )/从 l、 ` / } .l 「あなたは……」 _,,,../l \{ \ , 、 ./、ノヽ/)ノ ,, -<//////∧ \ >..._ ,,..イ∧ ヽ / \ ヽ/////∧ \ / .}///l } ./ .、.}/////∧ 〉∧ .|///l l / }.l//////∧ ,.ヘV∧ .l.//∧ .l / ////////∧/ } } Y////∧ノ.〈 , イ/////////∧ノ ハ ヽl.//////\./\ / }////////////∧イ Vl.////////ハ , ' . . . . . . . . . . . . . . . . . .ヽ ..ヽ /. . . . . . . . . . . . . . . .;、 . . . . . . ヽ .. .ヽ // . ./.. /. ; / ';. . . . . . . . . . '; ....; /,' . ;'. /. l! ;' .'; l l . . ..i /.i | lL -亠 l  ̄丁T! ‐! l l . . |. i ! 、 l l!、 _」L l l --+HL_ l .;リノ . . ...| ! .l トゝ !´__ _ヽ 川 ,,z=-zy/j;イ .| | .l . lv'筰 卞 ヽ. ´ b jヽ .!l .| l l! .辷.ノ ー.― ll .| l l. ,,, ' ''' 'l . .| 「あら、宮守の……、お久しぶりです」 l l /l .|. l .l. ャー‐ッ / l / .l l ... イ / l. l >.....___ < | l / .. ' l . / l / . /. l .. /{ | / . / l . . / ゝ´ll /,' ./> 、 l . /// ! / / イ./ ヽ. l . / ,' / / ;.' / | .i. l=;/ l / ,; ,' / ! l ,' l ./ i / / / l! .l / 丿, ' /! ;' / / !ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 3/10 ___/ / / \ \ ⌒フ / , / l 〈 \\ \ / / / / /| \ ∨ \ \ / / / /-~/-| { \~ー 、' \ ) 〈 / | |八Ν__八{ | _\ ∨ l|′ / l| l ァ┼ ┬ \N┬‐┬ | | リ 〃 / l|\_从 乂゚_ノ 乂゚ノノ}∧l/} 八/ / ,八 入 、 ,,, ,′ ト、ノ. { / }\__ ′ | 「とりあえず京霞本を三冊」. 从 八{ 込、 ∠ . イ^| }八 ∨ \从_}> . __ イ 八jノ ) / \__ Κj/ _/ //〉_∧ ‘, / .∨ ,/// ∨ } .. . . ´ ∨//\__//∨ `ト、 /∨ ∨\ i i i/ { . . | \ { ∨ \/ i∧\{ . . | ∧. ′ ′ ′ | / ' . \ | l | | ′ ' . | l | | /| ′ ' | | | | l | l l i-l l‐ | | ---| |l | | | l | l l |八 | l | |__, | |l | | | l |l |\从 l __}八{ l ノ 从 リ 八 j | l 八 | ,,xぅ斧笄ミ\ |斗ぅ斧x )/ / / ノ | l \ | 《 h __j刈 `ー┘ h__j_| 》厶イ イ | | 个゙ 乂廴ソ 乂_ソ ,′ | | | | , ,′ | | ┃ | `` `` ,′ | 「ありがとうございますー」 | ‘ |\ r‐ ┐ 人 | | ‘ | | ` ´ イ _ _ __ 八 | ‘ 「 | ` .... | l / / /^Yヽ | ‘ |八 T7^\ | / / / /Y^, | ‘ |\\ // `丶/ / / / | ! | -‐ ‘ | \\ .//. / / / / .八 | -‐'^´ ‘ | \\ // / / / / / ト、ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 4/10 そう、私とシロさんはそこで出会ったの。 その場では話もそこそこに、帰り道を一緒にしたわ。 「小瀬川さん、よろしければご飯でも食べに行きませんか?」 「わかった……」 「それにしても意外ね。小瀬川さんがここまで来るなんて」 「今回は特別……。私だってやりたいことにはやる気を出す」 それと、シロでいい」 「それじゃあ私も霞でいいですよ」 誰にも言えなかった趣味を共有出来る人ができたと思った私は興奮していたの。 「シロさんに本を買ってもらえるなんて光栄だわ」 「別に……京の本を売っている人なんて珍しいから」 「あら? シロさんも京太郎さんと知り合いなの?」 「うん」ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 5/10 \ー―――‐` } \ --- 、 __ノ_⌒ヽ /⌒ / / Y^ , ー=≠ / | ',. / / / / \_ / / / / / / Y´. / / / / _/_/イ_/, 、__/ ∧ | /./ / /´/|/´-l/ // /`^ヘ | | l| 八{ / j/ ll ∧ |芹苧豕 /l/苧豕, ∧| | l| / イ / Ν/-、| | 乂_ソ}/ ヒソノ∧八 リノ. { | \、_jノ 、 , ∨ 「私と京は前世で結ばれた関係だから」 \八 厂〕ト _ 人 i|\) )/(\ノ/}> ´ イi i ト、)ノ / (\\\ 爪 i i i i i |∧ ⊂ニ=---、__〉\ i i i | \ / i i⊂ニニヽ \{\ | i i i| } ̄ |. / i i i i i iノ { \_,| i i i \ | / ̄て二...__......_ `゙< i i\ ノ | ∨ i i i i i > .  ̄ ̄ `ヽ | ∨ i i i i i i i i i > . ',. /| ∨ i i i i i i i i i i i i i> .. } / / i i i i i i i i i i i i i i i i/i |  ̄ ̄ { } i i i i i i i i i i/ i i i i0└┐___. \ ∨ i i -=彡 i i i i i i i i i/ i | i i i i i . `ト――┬く i i i i i i i i i i i i i i i i /i i i | i i i i i . | | \ i i i i i i i i i i i i i i i i i/| i i i i i -―――- .... ´ ` ..、 / \ \ \ / / | ト、 \ \ \ \ / / l | | \ \ | \ . / / Ν | |´  ̄\八 | . | i l-\ l八 斧苧干 | | | | | \l __\{ 乂hソ | | | | |l l |斥汽 | | | | 八 l∧乂ソ , ″ | | | | Y . ″ | | | |. | l 从 __ _ | | 八 「ふんふむ」 八 \ l┌ヘ)` /| | / / \ Y 二二〉‐=≦ | | / / ∨ ┬_]┘ | 从 | / / / 八 /l_/⌒∨ | ∧ / / ノ/ // /∨ |⌒ 、. _ノ / // / ∨| \ _// / // / ゙ | \ \ / // /'"´ / / ゙ . } ,. / / , '" / / ゙o.j / / {/ / / ゙ \ / . / / / / | l \/ / / / / | |\ \ ト. { ./ / / . . . . . .. ノ´| ∧ | || { { / / . . . . l / | | || { 八 { { 八 | | || { l\ { { _ _ / /| | || { | \ \ -=ニ二ニ=- 、 / / | | || { | / ̄ ̄[二二フ二フ二二二二二二[ / .ノ ノ |人ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 6/10 …… … 私と京は、前世で従姉妹だった。 『シロ姉、疲れたよー』 『運動で疲れたのはわかるけれど、洗濯物は出して。 それに、ご飯も食べるでしょ?』 『やった! シロ姉の料理は美味しいからなァ」 なんやかんやあって身寄りのなくなった私たちは、二人で暮らしていた。 私は面倒くさがりで、京と二人で暮らすまでは自分で家事なんてしたことなかった。 けど、そんな面倒なことも京の嬉しそうな顔を見られるというだけで、頑張れるようになった。 『面倒くさがりのシロ姉がこんなに家事をするなんて思わなかったよ』 『京、そんなことを言うならご飯抜き……』 『わっ、シロ姉ごめんって!』 嘘。京にはいっぱいご飯を食べてもらって、元気に育って欲しい。 私は京の【[[お姉ちゃん]]】だから、京のために頑張るのは当然。 『シロ姉聞いてよ! 寺子屋でさー、女の子が弁当作ってきてくれたんだよ!』 ピクリ、と自分の体が反応したのがわかった。 『でも、俺にはシロ姉が作ってきてくれた弁当があるからさ』 『……恋人が出来て、お弁当がいらなくなったら言えばいい』 『えー! 俺はシロ姉の弁当が一番力が出るんだよね』 『京はお姉ちゃん離れしないとダメでしょ』 『俺、家族離れなんてしたくないよ』 自分が嘘をついているのがわかった。 京に恋人なんで出来て欲しくない。 京にお姉ちゃん離れして欲しくない。 京に他人なんていらない。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 7/10 / / `ヽー、 ー、 `ー /´ _ -‐ァ'/ ´⌒ヽ 、 ヽ、_ 彡 ´ /⌒ィ'´ / ', \ ヽ /´ア´ / / / ! ', ヽ ({ / ノ / / ! l \ 、 \ `Y ィ´ / / i l '. 、 ヽ. ',_ `ー- / / /イ/i{ j{ j 、 \ ヾ  ̄´ , ィア,' イ /`7~ヽ ハ 八 (ヽ ト、 } ー、 j/ / { { イzx、_エ、 j |~~、 ヽ Y`ヽ }! ソ \}⌒j ´ { ヽハ、{i 佞i「ヽ. ハ{\{zュ.jYハ } 〉ハ ヽ. ∨ ハ `  ̄ \{ ヽ `芒!リイ ノ /イ ハ ヽ { j! ! 、 } ヽ! 〈 /フ j! / リ 「京には私がいればいい」 `ヘハ ト j /´j} ハ ノ ` \ ゚ ` / / ノ j_ノ ´ _ -=ニ7⌒ヽ __ .. イ / `7=ュ。_ イ 「ニニニ7 人j ハ 〈 /ニニニ´⌒ヽ ´ i ニニニ{ /l] `Y ', V /ニニ/ '. l ニニニ、/! [! ( '. Vニニ7 } / ハ ニニニニニ| マ、 ィハ Vニ7 ′ / ', ニニニニニ| マ、ィ´ 。 V /ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 8/10 自分の考えが狂っていることは自覚していた。 どうしても京が欲しかった。 ……それでも、脳裏に浮かんだのは無邪気に笑う京の姿。 私が狂うことによって京が悲しむのなら、不幸になるのなら耐えよう。 家族として、京の幸せを祈れるのならばそれでいい。 物分かりのいい自分と、浅ましい自分が対立する。 気づけば、寝ている京をじっと見つめていた。 ーーーせめて、最後に一つ、思い出だけでも。 想いをを断ち切るつもりで、寝ている京にキスをした。 すると、布団の中に引きずり込まれて抱きしめられた。 何が起こったのかわからず、混乱する。 『シロ姉、俺も我慢できないよ』 『京……』 『弁当は、好きな人がいるって断ったんだ。 シロ姉のことが、ずっと好きだったから』 『いいよ。京の好きにして』 『シロ姉……っ!』 … ……ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 9/10 …… … ... ----- ... .. ´ ` .. / . \ / . / / / l | l . ′ / / / l l | |\ l . | l l | l__l l | | __} ト l | | l |八{__\从ノ __j ノ| l | | | 抖ぅ竿 ´竿冬、 l / | | l从乂ツ 乂ツ'仏イ ; ‘ ∧{ 、、 ' 、、 }∧ / 「まぁ! すごくロマンチックな話ですね!」 ∨ 八 ┌‐┐ 八 /. ∨ ... ` ´ . イ / ∨ | 〕iト -- i〔| | / _|=ミl/´ | ll | / / / / /| | /l | { ̄ ̄`丶 / /∠..._ | |\_,// | |\ }∧ {/´ `ヽnm/´| | ̄`丶{ ∧ / r|| l〈 | | \ |. / /l || | ∨八 \ ‘,|. ,′ / ノ|l | \ \ !. | / / ! ', \ \ |. 从 / _/ | ',__ \ \| {/∧ { .// .人 \\ \ }八 /} \__/ / /_\ } \__,/| \ / /´ ̄ / {/{三三三≧=ヘ \ | \ 「……信じてくれるの?」 「ええ! 実は私も、[[平行世界]]で京太郎さんと連れあった仲ですから! 同じ人を好きになったんですから、その気持ちが本物だってわかりますよ!」 柄にもなく興奮してしまったわ。 自分と同じような境遇の人に出会って、とても嬉しかったの。 「そう、あなたも雰囲気が普通ではないと思っていたけれども」 「うふふ、興奮してごめんなさいね」 「一つ聞かせて、あなたは何故、京と出会おうとしないの?」 「それはあなたも同じでしょう?」 / \ \ / . / \ . ′ . . . /. . . ./ /. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ト、. . . . . . . . . . .. i | | l / / | ‘ | |. | | | l /l / | | ‘ | | | | | l l´l l` | | /--、| 八 | l | |/\ |-\{- | /l/ -、 И/ | ! | | ,,xぅ气芹ミ,ノ / 斗ぅ冬,, ノ |. ! /! |〈 lh__,j刈  ̄ |h_j | 》/ | 「今の京太郎さんが誰のことを好きなのか、わかっていますから」. ! 八 ‘ | 乂辷ソ 乂_ソ ; ;. ‘ \} | 、、、 , 、、 , ; ‘ | | ′ ; ‘ | |\ 、 _, .イ / ‘ | | l` . . イ | /. ‘ | | r| ` ┬=≦l | | / \ 八 | ∧\ l| |\ノ | | | _\ |' ∧、\ l| | ⌒i| | | / \ ∧\\ l| | 八 | ト、 / \ ∧ \ソ' | \ | \ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 10/10 それから意気投合した私たちは、現在に至るまでずっと親友になったの。 シロさんは欲望を抑えるためのものとして私の本を買ってくれるし、私がネタに迷った時にはシロさんに進む方向を決めてもらえる。 時々、京白本を作って差し入れした時には、本当に喜んでくれたわ。うふふ。 //ア / / イ ト、 \ \ \ \. // / / / | | \ \ \ \ \. /′i / /i | │ \ `ヽ `ー- 、 Y⌒ヽ} { | , イ ハ`¨´`T´ | 、 \ト、 ヽ `ー- 、 \_ } | | | ト、ハ≫=zzz、 ! `¨´`¨´`¨´`¨´ | |\ ヽ`ヽノ\. 人 | | | 代 { __} \| ィ=- ..,,__\ト、 j │ \ } \ \! 〉、 ! . 乂_フ ´下¨¨“_卞ゝ jイ ノ ヽ ノ i / ヽ ハ 弋 `フ ノ j/`ヽ j/ | 「霞、笑ってないで次のページ渡して。. / / / . , `¨¨´ ノ ト、 ト、 i | i 从 / ト、 | ヽ. ; } / 早く校正しないと間に合わない」 l 人 ト、 ト、 _ rー-イ イ ! \ ! } / j/ ∨ \! ∨V .> ` イ {ス人jヽノ jノ jノ j/ , ´∠ニニ>、 _ ... イ / \ / /ニニニニニ7 λ / /入 / {ニニニニニ7/「八. / //二\ --- ... ´ ` ...、 / \. / / \ / / / / / | .. ′ / / /| / / / ∧ | | l . | | | l |-| l / / / / l | | |l | | | l | |八 !从{ / / /--.l | | |l | | 八从斧苧ミxl厶厶イ- 、从 | |l | | | |l^乂_ツ 斧ミv' 厶イ 八| | 人|l 、、 Vツ }/ / ノ 「はーい」 | 从 ' 、、 / / | l\ `ー ..イ /. 八 l ┬‐=≦ | / -\ |\ h\| | ′. ´ 〈 |∧ | \ ノl l゙` | { /l l | }=| \/ | | |\. / ll l | l |\ 〉 | .\! / l l Lノ l | \ ./ | .\ | さて、私たちは京白霞本の続きを執筆しなきゃいけないからね。 今回の話はここまでよ。カン!
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/5845.html
http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1430494916/ 桃子(どうも、東横桃子っす……突然の告白ってどう思うっすか?私は……) 桃子「ウチの高校は駅から遠くて嫌になるっすねー」 桃子(バスは混んでるからむぎゅ……押し潰されるし、こんなときも影の薄さが嫌に、むぐっ) 京太郎「あの、よかったら座りますか?」 桃子(?……ご老人も妊婦さんもいないみたいですけど) 桃子「……もももも、もしかして私に言ってるっすか!?」 京太郎「?ああ、女子でこの混雑は大変でしょ?」 桃子「あ、ありがとうっす!」 桃子(この人、清澄の人っすよね!?私が普通に見えるっすか!?) 桃子「……清澄の麻雀部員さんっすよね?」 京太郎「そうですよ、鶴賀の東横桃子さんでしすよね。須賀京太郎です」 桃子(普通に会話できる!?しかも覚えられてるなんて……) 桃子「た、タメ口でいいっすよ!どうしてこっちに?」 京太郎「実は買い出しで……」 桃子(普通に会話……それに男子となんて、もしかして久しぶりどころか初めてじゃないっすか?) 桃子「あはは、面白いっすね……あ、着いたみたいっす」 京太郎「いつの間にか、なんだか時間が経つのが早く感じるな」 桃子「なんっすかそれ、おじいちゃんの台詞っすよ。本当に京太郎は面白いっすね、それじゃあ」 桃子(本当……こんなに楽しい『普通』、時間が経つの早すぎるっすよ。あーあ、メアドとか聞ければよかったっすねー……もう会えないかも、とか、思っちゃ……) 京太郎「桃子!」 桃子「え、京太郎!?ど、どうしたっすかバス降りるのここじゃ」 桃子(も、もしかして同じようにまた、話したいから連絡先とか思ってくれたり) 京太郎「好きだ!一目惚れした!俺と」 京太郎「付き合ってくれ!」 桃子「え」 桃子「……ええええええええっ!?」 3 名前:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[saga] 投稿日:2015/05/02(土) 01 02 10.11 ID HVcox0U2O [3/11] 桃子「……ッハ!?いつの間にか自分の部屋に」 桃子(そ、そうだ少し考えさせて欲しいっすって言って連絡先だけ、交換して……) 桃子「突然の告白なんてどうしたらいいか分からないっすよー!もー!」 桃子「こういう時、どうすればいいっすか?……そもそも京太郎とは会ったばかりで」 京太郎(美化30パーセント増)『あっはっはっは、おもちおもち』 桃子「そりゃかっこいいし、話してて楽しいし……あれ?断る理由ないっすね?」 桃子「……いやいやいや!そもそも一目惚れって、私のどこが……そうだ!こんな時は友達に相談っす!」 桃子「友達いなかったっす……いや!麻雀部のみんなが私にはいるっす!」 桃子「えーと、ケータイ取りだしポパピプペっと、『私のいいところってどこっすか?』」 桃子「三通しか返ってこなかったっす……」 桃子「妹尾先輩は多分メールに気づいてないっすね……」 睦月『悩みがあるなら相談してほしい』 桃子「違うっすよ津山先輩……そうじゃな、いや、でも悩みではあるっすね」 智美『モモは麻雀が強いなー』 桃子「智美先輩、そうじゃなくてこう外見とか特徴とか……」 加治木『モモは特徴がなくとも、それを逆手にとり武器にする……言うなれば特徴のないことこそが特徴に……』 桃子「それはその通りですけど!うう、どうすれば……余計こんがらがっただけっす、いや、これは悩むだけ無駄ってこと。そもそもそんなこと京太郎にしか分からない、なら私は当たって砕けていくだけっす!いや、砕けたくはないっすね」 桃子「兎に角京太郎にメール、そうだ!デートに誘ってそこで答えを出すっす!ポパピプペっと」 桃子『今度の土曜日、駅前で待ち合わせっす!』 桃子「……よし、送ったっす。あれ?妹尾先輩から返信が」 妹尾『桃子ちゃんはふくよかで可愛いよ』 桃子「……」ふにっ 桃子「ど、土曜日まで後三日!とりあえずダイエットっす!」 桃子「グロスを塗って……アヒル口ってどうやるんっすかね?い、いや別にキスを期待してるわけじゃないっすけどね……一応!一応!あ、いいものが 」 アヒルちゃんプロペラ「」 桃子「……むー?こ、こうひゅかね?」 智美「なんでモモはアヒルとにらめっこしてるんだー?」 桃子「わっひょい!?」 桃子「ね、ネイルって……今時の女子高生ってそんなことまでやるっすか?」 ゆみ「むしろ私は今までやってなかったことに驚きだよ」 佳織「駄目だよーちゃんとしないと」 桃子「うひっ、くすぐったいっすよ!」 睦月「カラコンとマスカラ、とりあえず色々揃えてみたけど……」 桃子「ありがとうございます!」 睦月「こういうのはやり過ぎても……って行っちゃった」 桃子「よし!装備は完璧っす!あとら明日に備えて寝るだけっす」 桃子「ぜ、全然眠れない」ドキドキ 桃子(だ、大丈夫っす目覚ましも三個セットしてあるし安心して寝れる……会うだけ、会うだけでそんな緊張する意味なんて) 桃子(……可愛いって言ってくれるっすかね、みんなと相談して、多分人生で一番のオシャレっす) 桃子(だ、か、ら!寝ないといけないっす!クマだらけの顔で京太郎に会うわけには……) 桃子(もしかしたら、明日から彼氏が……できるかもしれない、本当に今までだったら考えられないこと……) 桃子(あ、あはは……もう外が明るいっす……こうなったらこのまま起きてハイテンションのまま乗りきるしか……よく、考えればその方がいいっす、素面のままあったら恥ずかしくて顔みれな) 桃子「ぐう」 桃子「……んが」 桃子「……」 桃子「……」 桃子「……」 時計『待ち合わせ十分前やな』 桃子「ね」 桃子「寝坊したぁあああああああ!?」 桃子「あ、ど、どうしよう、と、とりえず顔洗って、着替え、着替え、あ、化粧……諦めるしかないっすね……と、にかく早くしなきゃ、京太郎が……」 桃子「はぁ、はぁ……急げばバスに間に合うっすね、ちょっとマナー悪いっすけど、バスの中で髪は整えるしか……」 桃子「痛っ……あ、ああ……ヒール折れたっす……これじゃあ間に合わない……こうなったらもう片方も折るっす!えい!」 桃子「ああ、もう時間が……とりあえずバスに乗って、って、なんでこんなに混んで、むぎゅ……押さないで欲しいっす、服が、今日のために用意した綺麗な服……」 14 名前:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[saga] 投稿日:2015/05/02(土) 02 16 35.75 ID HVcox0U2O [8/11] 京太郎「……どうしたんだろ、桃子。電話も出ねーし、なんかあったのか?」 京太郎「振られた?……いやいや!探そう、行き違いになってるかもしれないし」 京太郎「……ああ、いたいた。どうしたんだ桃子?」 京太郎(街路樹の下で、隠れるようにうずくまる桃子がそこにいた) 桃子「……今日ほど、消えたいと願った日はないっす」 京太郎「どうしたんだ?具合でも悪いのか?」 桃子「なんで怒らないっすか?遅刻したっすよ、私……遅刻して、髪もぐしゃぐしゃで、化粧もしてないし、部活のみんなで選んだ服もぐちゃぐちゃになって、背伸びして履いたヒールも折れて……」 桃子「こんな、こんなんじゃ、京太郎に会わせる顔なんて、ないっす」 桃子「私が、目立とうとしたのが間違いだったんっす、恋人なんて、誰かに、好かれるなんて、夢みたのが……」 京太郎「えーと、さ、それってつまり、いつもの桃子ってことだろ?」 桃子「……そうっすよ、いつもの、地味で、影の薄い」 京太郎「そんなことねえよ」 桃子(頭、撫でて……) 京太郎「俺は、その、なんだ、いつもの、普段の、バスで隣通し喋った桃子がとっても魅力的で、ぴかぴかして惚れたんだ。地味でもないし、影なんて薄くない、めちゃくちゃかわいい女の子だよ」 桃子(涙を流す私の顔を見て、京太郎はそう言ってくれたっす……そのとき、私が京太郎を気になっていたのは顔でも性格でもなくて……その) 京太郎「あ、また告白しちまったな……これで恥ずかしさおあいこってことでさ」 桃子(その、まっすぐに私を見てくれる眼が……) 桃子「京太郎」 京太郎「元気でたか?それじゃむぐっ!!???」 桃子「……っぷは、あ、アヒル口忘れてたっす」 京太郎「も、桃子今の……」 桃子「モモって呼ぶっすよ、だって」 桃子「恋人っすから」 京太郎「……へーへー、じゃあ買い物にでもいくか、モモ」 桃子「ってうわぁ!?お姫様だっこって……恥ずかしいっすよ……」 京太郎「お返しだ」 桃子「買い物って、どこに……」 京太郎「そうだな、服屋に化粧品……とりあえずは」 京太郎「靴屋だな」 桃子(その日、私は彼氏に買ってもらった靴を履いて帰ったっす) 桃子「と、言うわけでこれが私の告白作戦っす!同じようにすればきっとその好きな人と恋人になれるっすよ!」 咲「あーうん、もういいや、っていうか目的がなくなったというか、試合になってなかったっていうか……うぅ」 桃子「どうしたっすか?加治木先輩から恋愛相談されたときはビックリしたっすけど、大丈夫っす!他にも色々話すことはあるっすよ!」 咲「うう、部長に相談したら恋愛経験ある人紹介してくれるって言ったけどこれじゃああんまりだよ……」 桃子「代わりにと言ってはあれっすけど、ちょっと京太郎のことで聞きたいことがあって……宮永さんは幼馴染みっすから色々……」 咲「うわぁあああああん!」 カンッ!
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/5680.html
10 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/10(日) 23 53 31.08 ID nYX9CyuqO [1/2] 良子「イエス、打ちましょう」 京太郎「……ぷ……プロだ」 ――― 良子「……」 京太郎(おもちでけえ) ――― 良子「ロン」 京太郎「ぐはっ」 ―― 良子「なかなか筋が良かったですよ」 京太郎「本当……ですか?」 良子「イエス」 良子「色々と必要な物もありますが、今はまだ大丈夫ですよ」ニコッ 良子「また……会いましょう」 京太郎「は……はい!」 良子 好感度上昇安価下 15 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/10(日) 23 58 55.05 ID nYX9CyuqO [2/2] 良子 66 朝 行動フェイズ 京太郎「……」 1.学校に行く 2.サボる 安価下2 21 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/11(月) 00 10 41.32 ID c4qEX4WSO [2/31] 哩「……」 京太郎「部長駄目ですって……」 哩「気にする事なか、私の勝手けん」 京太郎「……」 哩「さっ……学校行くと」 ――― 煌「あまりすばらではありませんね……」 煌「どうしましょうか」ムムムッ 哩 好感度上昇安価下 煌 好感度上昇安価下2 25 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/11(月) 00 18 21.26 ID c4qEX4WSO [3/31] 煌 98 哩 266 放課後 京太郎「どうしようかな」 1.部活行く 2.帰る 3.街をうろうろ 安価下2 31 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/11(月) 00 30 34.78 ID c4qEX4WSO [5/31] 姫子「きょーたっ……」 哩「ここはこう」 京太郎「あ、はい」 哩「まだ筋が悪か」 京太郎「……」 哩「まだ私の事見てくれなかね」 京太郎「部長……」 姫子「……きょーたろー」 哩 好感度上昇安価下 34 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/11(月) 00 35 09.68 ID c4qEX4WSO [6/31] 哩 336 行動フェイズ夕方 京太郎「さて、何をするか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.TwitterとFacebookに登録 安価下2 44 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/11(月) 00 40 45.15 ID c4qEX4WSO [8/31] ――― 部長には困っちょる どうしよう 無視が一番 それは流石に出来ないですよ 京太郎は部長が好きなの? そんな訳じゃ…… ごめんなさい いえ……俺の方こそ ――― 京太郎「どうしよう……」 45 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/11(月) 00 41 12.99 ID c4qEX4WSO [9/31] 行動フェイズ夜 京太郎「さて、何をするか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.TwitterとFacebookに登録 安価下2 54 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/11(月) 01 02 27.86 ID c4qEX4WSO [11/31] あのさぁ……ヒロイン忘れてない? 煌 148 煌「おや……京太郎君」 京太郎「煌……さん」 煌「……打ちましょう」 京太郎「……はい」 煌「辛い……ですね」 京太郎「はい……」 煌「大丈夫……大丈夫ですよ?」 煌「――私が守りますから」 煌 好感度上昇安価下 56 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/11(月) 01 04 38.41 ID c4qEX4WSO [12/31] 煌 178 朝 行動フェイズ 京太郎「……」 1.学校に行く 2.サボる 安価下2 59 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/11(月) 01 06 55.43 ID c4qEX4WSO [13/31] 京太郎「サボるか!それがいい!」 京太郎(今日ぐらい伸び伸びとな!) 行動フェイズ朝 京太郎「さて、何をするか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.TwitterとFacebookに登録 安価下2 69 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/11(月) 01 22 04.55 ID c4qEX4WSO [16/31] 姫子ちゃんに愛を 煌「私もサボリです」 京太郎「えっ……?」 煌「さぁ……遊びましょう」 煌(許されないでしょうね……) 煌「ごめんなさい……」ボソ 煌(芽生えてしまいました) 京太郎「……」ゾクッ 煌の無償の愛が。 煌 好感度上昇安価下 73 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/11(月) 01 25 27.70 ID c4qEX4WSO [17/31] ゾロ目出ないの最高 煌 228 行動フェイズ昼 京太郎「さて、何をするか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.TwitterとFacebookに登録 安価下2 76 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/11(月) 01 28 45.14 ID c4qEX4WSO [18/31] 京太郎「電話するか」 この周で出会ったキャラ 安価下2 79 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/11(月) 01 34 32.36 ID c4qEX4WSO [19/31] 部長 max 哩「なぁ……姫子の事で話があっんだばってん」 京太郎「姫子さんの事で……?」 哩「だから、よければこれから近所の公園に……」 京太郎「……?」 1.姫子に確認をする 2.行く 安価下2 82 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/11(月) 01 39 50.63 ID c4qEX4WSO [20/31] prrrr 姫子「もしもし」 京太郎「実は――」 ――― 姫子「怖い……怖い」 姫子「きょーたろー」 姫子「ぶちょーが怖か……」 京太郎「姫子……」 京太郎「――」 1. 部長は極力避ける 2.とりあえず公園にはいかない 安価下 88 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/11(月) 01 44 54.83 ID c4qEX4WSO [22/31] 姫子「きょーたろー」 姫子「私はきょーたろーの事信じとるよー?」 京太郎「姫……子さん」 姫子「さん付けやめて」 京太郎「姫子……分かった」 京太郎「明日二人でデートしよう」 姫子「……」 姫子「愛してるよ、きょーたろー」 0~30 すばらっ! 31~99 ある事をしに姫子を迎えに行く 90 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/11(月) 01 47 17.93 ID c4qEX4WSO [23/31] 京太郎「今、行くからな」ガチャ 京太郎「姫子」スタスタ ――― 学校 京太郎「えっと……姫子の教室は」キョロキョロ 0~30 部長 31~99 姫子の教室 92 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/11(月) 01 50 04.06 ID c4qEX4WSO [24/31] 京太郎「失礼しまーっす」ガララッ ザワザワ 姫子「きょーたろー?」 姫子「がっこ……」 ガシッ 京太郎「来てくれ」グイッ 姫子「ちょっ……きょーたろー!?」 0~30 哩ANDすばらっ! 31~99 屋上へ 95 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/11(月) 01 52 51.56 ID c4qEX4WSO [25/31] 屋上 姫子「ちょっ……きょーたろー!?」 京太郎「よし……」 姫子「何するつもり!?」 京太郎「愛を叫ぶんだよ……」 姫子「!?」 姫子「正気なの……?」 京太郎「おう、あの人を黙らせるぞ」 0~30 哩ANDすばらっ! 31~99 愛を叫ぶ 100 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/11(月) 01 56 20.87 ID c4qEX4WSO [26/31] 京太郎「行くぞ――」スウゥ 姫子「……///」スウゥ この二人の行動は数十年は語り継がれる伝説となったのは言うまでも無い。 ――― 数日後。 京太郎「軽い謹慎で良かった……」 姫子「ねー///」スリスリ 京太郎「ちょっと姫子……!」 姫子「んー?」 京太郎「いや……なんでもない」 姫子「うん!」スリスリ 0~30 ぶちょー 31~99 エピローグ 106 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/11(月) 02 00 03.11 ID c4qEX4WSO [27/31] エピローグ 京太郎(なんやかんやで) 姫子「きょーたろっきょーたろっ」ギュウウ 京太郎(学校を代表するバカップルになりましたとさ)チラッ 姫子「?」 京太郎「いや……なんでもない」 ――― 哩「……」ゴゴゴ 煌「ほらほら、落ち着いてください」 哩「ぐぬぬ……」 ――― 京太郎「会えて良かったよ」 姫子「お互い様!」 . ´ / / \ニ\ \ ΛУ /i{ i| | \ \ ∧ ,./ / / レ八 「゛ー__\ \ \ハ // / / ‐__′ \| x庁示 、ト、 〉 \ト / / |i /ィ竹冬 ∨ソ' | ∨ \ \ ヽ />/ 八;ハ 乂ソ , /i/i/i レ⌒ヽ \ } // 〃. / | ./i/i/i 人 . ノ ′ ( /; ;/ |i . v´ ) ,.イ´ | \ \ | / { / |i 込、 ,イ l ;| ハ } 〕 l { / ,八 > _,. |_ /l/ }/ | / ∨ \ トミ _;〕__,.,イ´ ̄〉=─-ミ }/ ヽ} __,ノ УΛ / -‐= 〈/⌒ヽ_/⌒ / {⌒// ./ / /′ / Λ / / / / ___∧ / / ノ' //ニニニニハ 京太郎「ああ――幸せだ」 カンッ 108 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/11(月) 02 02 36.20 ID c4qEX4WSO [28/31] 復讐編は一旦中断です。もし再開をしたかったら、復讐編再開と打ってください 意識が混濁としている。 酷い夢を見ているようだ。 何回も何回も酷い目にーー 咲……? 京太郎「はっっ……!」ガバッ 京太郎「夢か……」 京太郎「嫌な夢を見てしまった」 京太郎「そんな事よりも今日は入学式だ!」 京太郎「楽しみだな」 可愛い女の子と……うへへ。 京太郎が通う高校は?(まだキャラが固まっていない高校はナシだヨ!) (プロ編解禁!プロ編が良かったらプロ編と打ってください) 安価下10 174 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/12(火) 00 17 13.61 ID wZYzqQpsO [1/24] 鹿児島 霞 私室 霞「……」 京太郎「……」オズオズ 京太郎(どうして俺は呼ばれたんだ?) 霞「京太郎君を呼んだのは他でも無いの……」 京太郎「は……はぁ……」 霞「プロ雀士5人が鹿児島にロケでやって来ます」 京太郎「はぁ……」 霞「その五人の付き人をしてもらいたいの」 京太郎「!?」ビクッ 霞「大丈夫、怖いのは最初だけだから」 京太郎「なんですか!?その犬と触れ合う前みたいな謳い文句!?」 ガララッ 霞「ほら……噂をすれば」 0~20 うたたん 21~40 良子 41~60 はやりん 61~80 プンスコ 81~99 アラさん 180 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/12(火) 00 22 51.53 ID wZYzqQpsO [2/24] ついに宣言通りゾロを出す人が…… 理沙 126 理沙「こんにちは!」プンスコ 京太郎「うわっ……」ビクッ 京太郎「こんにちは」ビクビク 京太郎(怒ってるー!?) 理沙「よろしく!」プンスコ 京太郎「よ……よろしくお願いします」 理沙「……///」 理沙 好感度上昇安価下 184 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/12(火) 00 26 02.21 ID wZYzqQpsO [3/24] 理沙 146 京太郎「さて……スケジュール管理と案内役と身の回りの世話か……」 京太郎「マネージャーかよ!?」バンッ 0~20 うたたん 21~40 良子 41~60 はやりん 61~80 プンスコ 81~99 アラさん 187 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/12(火) 00 28 56.88 ID wZYzqQpsO [4/24] 咏「ぬふふ、粋が良さそうだねぃ……」 咏「よろしく少年」 京太郎「あ……よろしくお願いします」 咏「知らねーけど」 京太郎「ええ!?」 咏「私は咏。君は?」 京太郎「あっ……」 京太郎(そういうことか……) 京太郎「須賀京太郎です」 咏 好感度上昇安価下 189 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/12(火) 00 31 08.43 ID wZYzqQpsO [5/24] 咏 95 京太郎「えーっと……これから海の案内か」 京太郎「どうすっかな……」 京太郎「うーん……」 0~20 うたたん 21~40 良子 41~60 はやりん 61~80 プンスコ 81~99 アラさん 191 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/12(火) 00 33 56.80 ID wZYzqQpsO [6/24] 良子「ノープロブレムです。私は理解していますから」 良子「親戚に教えて貰いました」 京太郎「それなら良かった……」 良子「それでも海の案内はお願いしますよ?」 京太郎「今大丈夫って言いませんでしたか?」 良子「念のため、です」 良子 好感度上昇安価下 194 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/12(火) 00 36 23.25 ID wZYzqQpsO [7/24] 良子 56 京太郎「えっと夜は……旅館の料理に舌鼓」 京太郎「それには俺が必要……なのか?」 0~20 うたたん 21~40 良子 41~60 はやりん 61~80 プンスコ 81~99 アラさん 197 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/12(火) 00 46 52.97 ID wZYzqQpsO [8/24] 健夜「あ、こんばんは~」オズオズ 京太郎「こんばんは」オズオズ 健夜「今日はよろしくお願いします」 京太郎「どうもご丁寧に」ペコッ 京太郎(常識人で良かった……) 健夜「……」 ゴゴゴゴゴゴ 健夜 好感度上昇安価下 199 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/12(火) 00 50 05.12 ID wZYzqQpsO [9/24] 健夜 75 京太郎「あとは……タオル等のセットか」 京太郎「おもち……戒能プロ……」ウヘヘ 0~20 うたたん 21~40 良子 41~60 はやりん 61~80 プンスコ 81~99 アラさん 202 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/12(火) 00 52 06.28 ID wZYzqQpsO [10/24] 咏「おっ……助かるじゃん知らねーけど」 京太郎「ちっ……」 咏「失礼な少年だなー?」 京太郎「タオル、置いときますね」 咏「ゴミを見る目初めて見たよ」ワッカンネー うたたん 好感度上昇安価下 205 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/12(火) 00 54 52.09 ID wZYzqQpsO [11/24] 咏 105 京太郎「ん……最後は……子守唄?」 京太郎「ガキかよ……」 京太郎「週刊誌に売れるかな?」 京太郎「無理か……」ハァ 0~20 うたたん 21~40 良子 41~60 はやりん 61~80 プンスコ 81~99 アラさん 207 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/12(火) 00 57 35.53 ID wZYzqQpsO [12/24] 健夜「よろしく……ね///」 京太郎「ねーむれーねーむれー」 健夜「ええ!?」ガーンッ 健夜「話が違うよこーこちゃん!」 京太郎「え?」 健夜「あ……なんでも無いです」 京太郎「良かった……じゃあ」 京太郎「はーはーのむーねー」 ――― 健夜「……」スヤスヤ 京太郎「子供だ……」 健夜 好感度上昇安価下 210 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/12(火) 00 59 31.50 ID wZYzqQpsO [13/24] 健夜 105 朝 京太郎「なになに……プロの朝はラジオ体操から始まる」 京太郎「学校の先生かよ……」 0~20 うたたん 21~40 良子 41~60 はやりん 61~80 プンスコ 81~99 アラさん 213 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/12(火) 01 01 21.59 ID wZYzqQpsO [14/24] 良子「グッドですね」 京太郎「いい朝ですね」 良子「今日はラジオ体操は無しです」 京太郎「えっ……?」 良子「大丈夫です」 京太郎「でも……」 良子「……大丈夫です」 京太郎「は……はい」 良子 好感度上昇安価下 233 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/12(火) 01 08 03.25 ID wZYzqQpsO [19/24] はやり 146 はやり「……」 京太郎「おっ……!」 京太郎(霞さん程ではないけど……やべえ) 京太郎(このおもちマジやべえ) はやり「ねえ」 はやり「触って……みる?」☆ はやり 好感度上昇安価下 235 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/12(火) 01 09 55.18 ID wZYzqQpsO [20/24] はやり 176 京太郎「えっと……お昼ごはんの用意」 京太郎「配膳の人間の手伝いか」 京太郎「雑用だな……本当」 京太郎「まぁ給料分はやりますよ」 0~20 うたたん 21~40 良子 41~60 はやりん 61~80 プンスコ 81~99 アラさん 238 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/12(火) 01 12 52.22 ID wZYzqQpsO [21/24] 良子「イエス、アイラブユー」 京太郎「はいはい、今用意しますからね」 良子「……」ショボン 京太郎「よしっ…出来た」 良子 好感度上昇安価下 249 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/12(火) 01 22 48.04 ID wZYzqQpsO [24/24] 三連続 ゾロ目ボーナス! 良子max 良子「……ここで終わりです」 良子「ハッピーエンドです」 京太郎「?」 良子「京太郎、私は貴方が好きです」 京太郎「またまた冗……」 良子「……」 良子の目は本気だった。 京太郎「本当……ですか?」 良子「本気……ですよ」 京太郎「俺は――」 1,好きです 2.ごめんなさい 安価下2 253 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/12(火) 01 45 45.09 ID mnICoZpnO [1/4] 京太郎「俺も好きです」 良子「そうですか、良かった」 京太郎「……?」 京太郎「あれ?」 京太郎(随分とあっさり……) ガチャンッ 血の気が引いた。 京太郎「え?」 良子「手錠ですよ、手錠」 京太郎「は……?」 良子「逃げられないように……ですね」 良子「大丈夫です。衣食住は困らせません」 京太郎「嫌……嫌だ……」 良子「……」ギュッ 254 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/12(火) 01 49 03.01 ID mnICoZpnO [2/4] 良子「ノープロブレム。手錠はいずれ外します」 良子「さぁ家に帰りましょう」 京太郎「――!」 良子「――逃げようとしても無駄ですよ?」 良子「地の果てでも追いますから」 京太郎「……」 良子「従順ですね」ナデナデ 良子「さぁ行きましょう」 良子「バージンロードへ」 256 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/12(火) 01 56 54.40 ID mnICoZpnO [3/4] 翌日 良子「本当、偶然ですね」 良子「たまたま鹿児島で運命の人に出会えたのですから」 京太郎「……」 良子「京太郎、ご飯です」コトッ 京太郎「……」 良子「レトルトでは不服ですか?」 京太郎「……」 良子「なら出前を取りましょう」ポイッ 良子「お寿司がいいですね、京太郎の為なら安いものです」 京太郎「良子さん……」 良子「心配無用ですよ、私は稼いでいます」 良子「貴方が望むのなら毎日出前でも大丈夫ですよ」 良子「あっ……分かりました。私の手作りが食べたいんですね?料理を必死に勉強するから待っていてください」 257 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/12(火) 01 59 58.22 ID mnICoZpnO [4/4] 京太郎「出してくれ……」 良子「出す……どこから?」 京太郎「ここから……」 良子「答えはノーです」 良子「諦めてください。それだけは無理です」 良子「大丈夫。きっと両想いになれます」 良子「私の胸、好きですよね?」 京太郎「……」 良子「なら、大丈夫です」 ピンポーン 良子「ほら、出前が来ましたよ」 良子「待っていてくださいね」 260 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/12(火) 02 06 33.59 ID z60TvbLkO [1/5] 良子「高級店ですからお口に合うと思います」コトッ 良子「さっ……口を開いてください」 京太郎「……」 京太郎は意地でも口を開かない。 良子「仕方ないですね……」パクッ クチュクチュ 良子「はむっ……この時の為に開口具を……クチュ……用意しました」 京太郎「っ……!」 ガチャグイグイ 良子「グッド……」 デロォ 良子の口から京太郎の口へ流し込むように。 口移しをするように、良子の口の中で咀嚼された寿司が京太郎の口の中へ垂らされる。 良子「んっ……♡」 良子「これが……ハッピーライフですね」ニコッ 261 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/12(火) 02 15 46.29 ID z60TvbLkO [2/5] 翌日 良子「漏らしましたね」 京太郎「……」 良子「取り替えてあげましたから大丈夫です」 良子「身体も洗ってあげましたから」 京太郎「…….悪魔」 良子「さっ……朝食にしましょう」 京太郎「……」 良子「喜んで欲しい物ですが……」ハァ 良子「仕方ないですね。時間をかけましょう」 270 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/12(火) 02 40 56.90 ID z60TvbLkO [5/5] ゾロ目ボーナス! 良子「……」 良子「仕方ないですね」 良子「私の力で……」 スッ 良子の手が京太郎の瞳に触れる。 京太郎「!?」 違和感。 違和感どころじゃない。 目が見えない。 京太郎「嘘……だろ?」 良子「ノー」 良子「京太郎の目はずっと――」 良子「使えません」 京太郎「え……」 良子(嘘……ですけどね) 良子(私の気分次第……ですが) 272 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/12(火) 02 47 19.41 ID x3nxVbajO [1/2] イッチのコンマ自体ゾロ目が多いんですよ。暇な人は良ければ見返して確認してみてください 京太郎「あ…….あ……怖い」ガクガク 良子「大丈夫ですよ、私がいますから」ギュッギュッ 京太郎「良子さん……?良子さんですよね?」 良子「ふふっ……可愛い」 良子「大丈夫ですよ。私です」 京太郎「どうしてこんな事を……」ブルッ 良子「愛を深める為ですね」 京太郎「どうかしてる……どうかしてる」ガクガク 良子「……」ギュッ 274 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/12(火) 02 52 59.20 ID x3nxVbajO [2/2] HAPPY ENDING 282 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/12(火) 11 36 02.91 ID EOOOPjKVO [1/3] ――epilogue 光 283 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/12(火) 12 26 49.20 ID EOOOPjKVO [2/3] 数日後 京太郎「あ……あぁ」 手錠も足枷も無い。 でも、出られない。 京太郎「良子さん……良子さん……!」ポロポロ 京太郎「良子さんっ……!」ガクガク 良子「どうしましたか?」ガチャ 京太郎「良子さん……!」 良子「ふふっ……ずっと一緒ですから安心してください」ギュッ 良子「ほら、キスしましょう」 チュッ 良子「んっ……はむっんんっ」 284 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/12(火) 12 30 13.04 ID EOOOPjKVO [3/3] 喜びだった。 ついに。 目が見えるようになるらしい。 良子「目を開けてください」 京太郎「は……はい」 ゆっくりと目を開く。 ゆっくりと。 京太郎「……」パチッ 眩しい。 でも…… 良子「……」ニコッ 京太郎「……良子」 怖くない。 良子「愛していますよ」 光と一緒だから。 カンッ 285 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/12(火) 20 02 35.93 ID xx/LrdSGO [1/2] 復讐編は一旦中断です。もし再開をしたかったら、復讐編再開と打ってください 意識が混濁としている。 酷い夢を見ているようだ。 何回も何回も酷い目にーー 咲……? 京太郎「はっっ……!」ガバッ 京太郎「夢か……」 京太郎「嫌な夢を見てしまった」 京太郎「そんな事よりも今日は入学式だ!」 京太郎「楽しみだな」 可愛い女の子と……うへへ。 京太郎が通う高校は?(まだキャラが固まっていない高校はナシだヨ!) (プロ編解禁!プロ編が良かったらプロ編と打ってください) 安価下10 313 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/12(火) 21 11 31.15 ID jgjKKvFwO [3/3] これ終わったらおしまいかな 怜 98 泉 65 セーラ 49 裕子 5 竜華 74 京太郎「千里山に入学してずいぶんと経ったなぁー」 京太郎「よし、行くか」 京太郎「行ってきまーす」 0~20 怜 21~40 泉 41~60 セーラ 61~80 浩子 81~99 竜華 317 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/12(火) 22 08 23.59 ID cx8mSARYO [1/14] 怜「ん?」 京太郎「あ、怜さん」 怜「おはようさん」 怜「!」ピコーンッ 京太郎「?」 怜「あー……ゴホゴホッ」 怜「倒れそうやわ……」フラッ 京太郎「大丈夫ですか!?」 怜「お……おんぶ」 ――― 京太郎(騙された気が) 怜「♪」 怜(心地ええなぁ……)ギュッ 怜 好感度上昇安価下 319 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/12(火) 22 17 55.71 ID cx8mSARYO [2/14] 怜 108 放課後 京太郎「どうしようかな」 1.部活行く 2.帰る 3.街をうろうろ 安価下2 323 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/12(火) 22 20 42.70 ID cx8mSARYO [3/14] 京太郎「部活に行くか」 0~20 怜 21~40 泉 41~60 セーラ 61~80 浩子 81~99 竜華 326 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/12(火) 22 25 33.07 ID cx8mSARYO [4/14] ... -―━━..、―- .. / \ \ / { \ \ / ∧ \ \ . / | \ 、 \〉 l | . // l l | \ {≧=┤ 从{ . __ | | l ト、从 y'´_)心}〉 / .. \\ 八{ l |∧y'心 V炒 l/ /⌒ . __ \\__ r┐\ハ八ハ`Vリ . . / /_/ . \\ /´} ∨//し' /. ∧ . ' ___ / / / . _____ 、  ̄ ', 〈 1i { / .、 Vノ / / イ . `_ー‐ァ ∨∧ \ } / 介 .. _... ´ /」__| . ゝ-‐ァ _ ∨∧ )ノ / /≠ニ二フ~ ̄Ⅴl | || . / ', ∨ } ' / / /∠二ニ=- l l | || .. ' ∨ { / /{ /∠~\ l | || \ ', ‘, _」' / ̄|从/\ \ /ノl | || \ \ ', ∨/ / ∨∧ /´ l .| || \ \ /∧ ‘, / /'∨∧/ l .|_|| {\ \ \ ..... --//∧ ‘、/ ,/⌒ヽ∨/ | 从 { \ \ \ ... {///∧ / / ̄/~~\ _ _ \ \ ̄`丶 \.  ̄| ̄‘, / / / } _/\ \ \ \. | ^`ー=彡 / ー┬ 、 \ \ \. |__ . -‐ / / \ \ \ } 〉 ノ / { \ \ \ \// { / { \ }\ }\ \ / { __〉 | \ | \}\ 〉 / }  ̄\ | } | } / /___ } \ ノ | / / /__/  ̄ ‐- { 、 \ | / /匚_/__ . -- . _ ○| \___∧ j/ ∨ ` . .___」 \○ ∧ /  ̄ .{ / \ 竜華「ん、ちゃんと来たんやな」 京太郎「部員ですし」 竜華「怜がおんぶしてもらったって喜んでたで~?」コノコノ 京太郎「あぁ……やっぱり」 竜華 好感度上昇安価下 328 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/12(火) 22 32 35.09 ID cx8mSARYO [5/14] ゾロ目ボーナス! 竜華 124 行動フェイズ夕方 京太郎「さて、何をするか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.TwitterとFacebookに登録 安価下2 336 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/12(火) 22 44 56.23 ID cx8mSARYO [7/14] 熱いりゅーか推し 竜華 134 竜華「も、もしもし!?」 京太郎「いやー明日練習ってありましたっけ?」 竜華「……」 竜華(人の気持ちも知らんで……このアホ) 竜華「毎日あるで」 京太郎「マジですか!?」 竜華(怜がおるのに……なんでや……) 竜華(怜がおるんやろ……?) 竜華(うちは……うちは……) 行動フェイズ夜 京太郎「さて、何をするか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.TwitterとFacebookに登録 安価下2 344 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/12(火) 22 51 05.22 ID cx8mSARYO [9/14] 泉 75 京太郎「お前明日部活出るの?」 泉「当たり前やろアホ」 京太郎「ひ……ひどい」 泉「ちゃんと部活にきぃや?」 京太郎「おう!」 泉「もう……真面目にやってや」 京太郎「俺は至って真面目だぜ?」 一日が終わりました 345 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/12(火) 22 51 35.40 ID cx8mSARYO [10/14] 朝 行動フェイズ 京太郎「……」 1.学校に行く 2.サボる 安価下2 353 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/12(火) 22 59 31.07 ID cx8mSARYO [12/14] セーラ「どーん!」 バチコーン 京太郎「いたい!」 セーラ「手加減したで?」 京太郎「もっと手加減して下さい!」 セーラ「あはは、ごめんな」 京太郎「もう……」 セーラ「よし、学校行くで」 セーラ 好感度上昇安価下 355 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/12(火) 23 04 25.44 ID cx8mSARYO [13/14] セーラ 79 放課後 京太郎「どうしようかな」 1.部活行く 2.帰る 3.街をうろうろ 安価下2 362 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/12(火) 23 18 03.10 ID dHfnyyn4O 怜「ええなー」 京太郎「何がですか?」 怜「幸せってことや」 . \. / 丶 / / / / ∧. / / / / / ⌒ / i |/ ──- / ∧ | | . l | / / / // /___Ⅵ | ,′ / /| Ⅳ笊示ミ、 厶イ i| | /! 八| | 乂 ソ ァ==、 ,i| | ,/ | / | i| | メソ' / | | l/ l| i| | '' , `¨ / | i| ' 八 /i| ト、 _ '' / i| i| リ ∨从 | \ , イ.! /i| /! / _.ノマ'\ | ーr ≦/ /| / | / |/ _,.‐=ニニニニニ\ ∧\ // _ノ'′ノ' ∠ニニニニニニニニニ\ { ∨ニ=‐- .,_./ `\ニニニニニニニニ丶 ‐=- Ⅴニニニニ7 、i \ニニニニニニニニ\ 〕ニニニニニニ∧ 京太郎「?」 怜「ふふっ……」 怜「最萌no1のウチには敵なんておらんで」 京太郎「やめてください」 怜 好感度上昇安価下 364 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/12(火) 23 20 39.54 ID PCatDGXfO [1/5] 怜 138 行動フェイズ夕方 京太郎「さて、何をするか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.TwitterとFacebookに登録 安価下2 374 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/12(火) 23 38 14.57 ID PCatDGXfO [4/5] セーラ「ロン」 京太郎「」 セーラ「また俺がトップやな」 京太郎「勝ち目……無いですね」 セーラ「でも、上手くなっとるで?」 京太郎「そうだと良いんですけどね……」 セーラ「ま、そう気を落とすのはアカンで?」 京太郎「はい……」 セーラ「元気だしぃや!」パンパン セーラ 好感度上昇安価下 376 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/12(火) 23 41 54.10 ID PCatDGXfO [5/5] セーラ 109 行動フェイズ夜 京太郎「さて、何をするか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.TwitterとFacebookに登録 安価下2 386 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/13(水) 00 57 35.07 ID 4E+GEz7rO [1/6] 怜「なぁ……結婚しようや」 京太郎「え?」 怜「結婚や結婚」 京太郎「またまたご冗談を」 怜「うちは本気やで?」 京太郎「……」 京太郎「恥ずかしい事を平気でいいますね」カァァ 怜「養ったるで?」 京太郎「それはプライドが……」 怜「ふふっ……その代わり京太郎はうちの看病してや?」 怜 好感度上昇安価下 391 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/13(水) 01 13 38.45 ID 4E+GEz7rO [3/6] 怜「駄目……なん?」ゴホッ 怜「うち……このままやと死んでまうで?」ゴホッ 京太郎「……え?」 怜「うち……後少しの命なんやで?」ゴホッ 怜「冗談やけど」 京太郎「おい」 怜「……」ジッ 京太郎「……」ドキッ 怜「なぁキス……してや」 京太郎「怜さん……」 怜「それで返事……聞かせてや」 怜「嫌なら嫌でもええから……」ウルウル 1.キス 2.キス 3.キス 安価下 京太郎「おい」 394 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/13(水) 01 29 07.79 ID 4E+GEz7rO [4/6] 京太郎「……」 スッ 怜「……!」 触れるようなキスのひとつで。 でもそのひとつで二人は分かり合えた。 お互いの気持ちが通じ合えた。 怜「京太郎……!」 京太郎「これが……俺の気持ちです」 怜「……!」 京太郎「大好きですよ、怜さん」 怜「うちも……うちも大好きや」 405 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/13(水) 17 17 07.31 ID HYm4q2x/O [1/4] 京太郎「公園にでも行きましょうか」 怜「早速デートに誘ってくれるなんて照れてまうわ~///」テレテレ 京太郎「公園で遊ぶってデートなんですかねぇ……?」 怜「デートや」キッパリ ――― 公園 京太郎「早速ベンチですか」 怜「うち疲れたし」 京太郎「まぁ……こうノンビリするのも悪くないですね」 怜「京太郎は常に動き過ぎやねん、うちみたいになってまうで?」 京太郎「まぁ……気を付けます」 怜「分かればよろしい」ナデナデ 406 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/13(水) 17 24 31.92 ID HYm4q2x/O [2/4] 怜「ん~」 怜「眠くなってもうた」ウトウト 京太郎「……」スヤスヤ 怜「……」 怜「ちょっと足借りるで?」 ボスッ 怜「んっ……」 陽射しが暑い。 でも、心地いいからこのまま寝てしまおう。 怜「……」スヤスヤ 京太郎「……」スヤスヤ 0~50 京太郎が先に起きる 51~99 怜が先に起きる 408 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/13(水) 17 37 12.03 ID HYm4q2x/O [3/4] 怜「っ……んんっ」パチッ 怜「まだ……寝とるんか?」 京太郎「……」スヤスヤ 怜「ふふっ……」 怜「髪が濡れとるなぁ……雨でも降ったんやろか?」スッ ベチャア 涎。 怜「……」プチッ 怜「ふふっ……ええ度胸やないか」プルプル 怜「……」スゥゥ 唾を舌先で溜めながら京太郎の顔に接近する。 怜「んんっ……」レロォ ベチャア 怜「なんやろ……うちが変態みたいやないか……!」 413 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/13(水) 20 37 56.42 ID drn0xxVyO [1/6] 怜「ゴホッゴホッ」 京太郎「大丈夫ですか?」 怜「家やから平気やで?」 京太郎「そうですけど……」 怜「親おらんからよろしゅうな」 京太郎「え?」 怜「……///」 京太郎「いやいや!」ブンブン 怜「連れない奴やなぁ……」プンスコ 京太郎「もう……」 0~50 スケベハプニング 51~99 ドキドキハプニング 417 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/13(水) 21 01 22.06 ID drn0xxVyO [2/6] 京太郎「……」 風呂。 とても広い風呂。 京太郎「どうして怜さんはいきなり風呂に入れって……?」 京太郎「まっいっか……」 京太郎「きもちいいし――」 怜「失礼しまーす」ガララッ 京太郎「もべー!?」 怜「うへへ」 怜「ゴホッ」 怜「スケベしようや……」 京太郎「逆だろ!?」 422 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/13(水) 21 36 49.90 ID drn0xxVyO [4/6] 怜「ゴホッゴホッ」 怜「体調悪いー面倒くさいーだるいー」 怜「あー撫でてやー」 京太郎「……」ナデナデ 京太郎「風邪で大袈裟な……」 怜「一度倒れたからなぁ……ごめんなぁ」 京太郎「ま……いいけど」 怜「ふふっ……」 怜「ゴホッ」 0~50 事情を知る 51~99 事情を知らされない 426 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/13(水) 21 53 12.31 ID drn0xxVyO [6/6] ――epilogue 怜 427 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/13(水) 23 30 23.82 ID JkYSWmxuO [1/2] 屋上 怜「……」 京太郎「――なぁ見えるか?」 京太郎「空だよ、怜」 怜「……」 京太郎「綺麗だろ?」 京太郎「これからもずっと一緒だ」 怜「……」 京太郎「……絶対一緒だ」 「当たり前やろ」 京太郎「!」キョロキョロ 京太郎「……」 京太郎「ああ、一緒だ」 437 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/13(水) 23 55 12.01 ID dREVS7NVO [5/5] 京太郎「……海だぞ怜」 カラカラッカシャッ 怜「……」 京太郎「綺麗だなぁ……」 怜「短い時を共に過ごして来た二人。 怜の身体には限界が来ている事を京太郎は承知の上で愛を契った。 遂には意識を失った怜の身の周りの世話すらも献身的に行う京太郎……/// そして余命が宣告された今日。 京太郎は怜の大好きな場所で大好きな怜と別れを告げるのだった――」 京太郎「はぁ!?」 怜「何勝手に別れようとしとんねん!」ゲシィ 京太郎「なんで生きてんの!?」 怜「[ピーーー]なアホ!」 怜「奇跡や!奇跡!」 怜「これで文句無いやろ?」 京太郎「もういいよ……疲れた」 怜「ほらっ」 白いワンピースを着た最愛の人。 440 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/14(木) 00 02 40.76 ID Rfw78qS2O 怜「怜ちゃんは信じとったからな、こうなる事も予想済みや」フフンッ 京太郎「もういいよ」 怜「京太郎……」 京太郎「今、ここに居てくれるだけで十分幸せだ」 怜「また惚れさせるなぁ……///」 ′ / // /j / l l. ′ / / ′| / ,' / | } ′ /,斗-++! / ' /─--.+ !_ l / | i .|j .| / ./ / | l .} | ! |l { .| l .|l l / ./ / .j / | ∧ .| { l | l |--+-弋 / .// _'_ j / | ′ l ∨≧=≠≦ミ、/ ノ' ,升=≠≦ミ〈 | . l l /´ _ )o い _ )o 刈 ヽV ′ 代. トiv li! ,刈 トiv li! rf;} }.| ′ |. ∨ っ ∨ っ /.| ./ ト ゝzz r,ノ ゝ zz ツ | |.} .| | l. 〃〃〃 , 〃〃〃 .| | } .| ` l | l ノ´ 、 ── ' イ > ,< > < .| > 、 <. | __ } |r ⌒j _ 斗'´ ! .| //j / r ' j /// ' ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ / | / // / / 京太郎「――怜」 怜「さっ……次はどこ行くん?」 京太郎「うーん……公園?」 怜「お互い様やな、もう」 京太郎「あはは……」ポリポリ 怜「ほらっデートするで」 その人が大好きだった。 お わ り 443 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/14(木) 00 06 36.92 ID ijjTqgUjO [1/6] ――last epilogue 軌跡 444 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/14(木) 00 18 50.36 ID ijjTqgUjO [2/6] 白望「ご飯出来てる」 京太郎「どわぁぁぁ!ちこくだぁぁぁ!」 「ちこくだぁぁぁ!!」 白望「ここまで要領が悪いとは」 白望「親子揃ってダルイ……」 京太郎「行ってきまぁぁす!」 「お母さん!ご飯!」 京太郎「裏切ったな息子め!」 白望「できてるよ」コトッ 京太郎「シロも裏切った!?」 カンッ 448 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/14(木) 00 25 30.47 ID ijjTqgUjO [3/6] 絹恵「キャァァァ!」ガバッ 京太郎「どうした!?」 絹恵「怖い夢見たねん……」 京太郎「怖い夢……?」 絹恵「うちが犯されて自殺したと思ったら生きてて、お姉ちゃんが失明とか色々したけど奇跡的に治って何故か由子先輩が生き返ってる夢」 京太郎「俺そんな夢見たら腹筋使い物にならなくなるって」 カンッ 454 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/14(木) 00 35 10.45 ID ijjTqgUjO [4/6] 一「京太郎」 京太郎「ん?」 一「部屋から盗聴器と小型カメラが……」 京太郎「は――?」 京太郎「それは不味いな」 京太郎「透華さんだったら……」 一「もうっ!透華はそんな事しないよ!」 京太郎「俺がひっ捕まえてやるよ……」 一「頼りにしてるよ……?」 ――― 深夜 某執事「……」コソコソ 龍門渕家の執事「一はまたこんなふしだらな服を……けしからんですね」 執事「今度は精密な盗聴器を……」 一「お・と・う・さ・ん・?」ゴゴゴ ハギヨシ「はっ!?」 京太郎「生きてるんかい!」 ハギヨシ「身体が資本ですから」 京太郎「墓入ったよね!?」 ハギヨシ「イリュージョンです」 一「お父さんの馬鹿ぁぁぁ!!!」バチコーンッ ハギヨシ「ぐはっ!?」 カンッ 457 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/14(木) 00 41 54.28 ID ijjTqgUjO [5/6] 衣「……」ギュッ 衣が抱き締めるのはハギヨシの亡骸。 衣「立派な賢人だった」 衣「……」ギュッ 京太郎「衣」 衣「京太郎……」 京太郎「俺……こんな立派な人になりたいな」 衣「なれる……絶対」 京太郎「二人で追い越そう」 衣「ふふっ……」ニコッ 衣「うん!」 カンッ 459 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/14(木) 00 49 59.50 ID ijjTqgUjO [6/6] 怜「お医者さんごっこは飽きたなぁ……」 京太郎「プロになってから精神年齢落ちたな」 怜「やっとることは大人やからええやろ!?」 京太郎「ま……そうだな」 怜「せやせや」 怜「というわけで……次はキスを」 京太郎「朝したじゃん」 怜「足りんの……あかん?」 京太郎「喜んで」 カンッ 461 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/14(木) 17 45 45.80 ID xgcmY51LO [1/2] ゆみと京太郎とモモの家 ゆみ「おはよう」 モモ「おはようっす」 京太郎「おはよう」 ゆみ「モモ……私の下着をどこにやった?」 モモ「!」ビクッ 京太郎「俺の下着も……」 モモ「テヘッ☆」ペロッ ゆみ「ベランダで縛っておこう」 京太郎「そうだな、それでいい」 モモ「ごめんなさい~っ!」 ギャーギャー カンッ 462 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/14(木) 17 53 18.18 ID xgcmY51LO [2/2] 千里山 麻雀部 憩「んー出来たっ」ニパーッ 京太郎「何が?」 憩「指輪やでー」 京太郎「医者の娘ってレベルじゃねぇ……」タラリッ 憩「ふふっさぁさぁ……指輪をはめて!」 京太郎「今日は元気だなぁ」スチャ 憩「似合うで~!」ギュッ イチャイチャ 雅枝「そろそろ千里山に編入させたろか」 怜「千里山の優勝まったなしですねぇ」 466 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/15(金) 15 15 55.16 ID HqhRHntCO 山 ガサガサ 京太郎「居るか?」 穏乃「あ、見つかっちゃった」 京太郎「何やってんだ?」 穏乃「うーん……散歩」 京太郎「そっか、まぁ怪我しないようにな」 穏乃「京太郎が居たら大丈夫。ね?」 京太郎「……」 穏乃「次は、何処に行く?」 京太郎「時間はいくらでもあるんだ」 京太郎「ゆっくりと決めよう」 穏乃「……うん!」 カンッ 469 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/15(金) 17 49 23.42 ID 0N6x4UmxO [1/2] 洋榎「若い頃に見た夢を教えたるわ」 京太郎「……」 洋榎「絹恵が犯されて自殺したと思ったら生きてて、うちが失明とか色々したけど奇跡的に治って何故か由子が生き返ってる夢」 京太郎「なんだそれ」ハハハッ 洋榎「そして、昨日は京太郎に告白をする夢を見たんや」 洋榎「初めて見た時から好きでしたって――」 京太郎「今も?」 洋榎「当たり前やろ」ゴホゴホ 洋榎「でも。どっちの夢も幸せそうな顔をしとった」 洋榎「京太郎のおかげやで?」 京太郎「ああ、ありがとう」 洋榎「あとはよろしく頼むわ」ニッ 春「……約束は守る」ポリポリ オカーサン……オバーチャン…… 洋榎「先……言ってますね?」スゥゥ 洋榎「――貴方」ガクッ 京太郎「洋榎。綺麗な花が咲いてるよ」 京太郎「お前が残した子供達だ」 カンッ 475 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[saga] 投稿日:2014/08/16(土) 00 59 10.33 ID NyyKJlpqO 訂正 洋榎「若い頃に見た夢を教えたるわ」 京太郎「……」 洋榎「絹恵が犯されて自殺したと思ったら生きてて、うちが失明とか色々したけど奇跡的に治って何故か由子が生き返ってる夢」 京太郎「なんだそれ」ハハハッ 洋榎「そして、昨日は京太郎に告白をする夢を見たんや」 洋榎「初めて見た時から好きでしたって――」 京太郎「今も?」 洋榎「当たり前やろ」ゴホゴホ 洋榎「でも。どっちの夢も幸せそうな顔をしとった」 洋榎「京太郎のおかげやで?」 京太郎「ああ、ありがとう」 洋榎「あとはよろしく頼むわ」ニッ 春「……約束は守る」ポリポリ オカーサン……オバーチャン…… 洋榎「先……行ってますね?」スゥゥ 洋榎「――貴方」ガクッ 京太郎「洋榎。綺麗な花が咲いてるよ」 京太郎「お前が残した子供達だ」 カンッ 476 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/16(土) 13 54 44.46 ID H7wAwuI1O 愛の巣 煌「……」 京太郎「煌……」 煌「おや……あなたは……えっと」 京太郎「京太郎……だよ」 煌「そうですか、貴方が京太郎ですか」 煌「素敵な方ですね」 京太郎「昔の方がかっこ良いさ」 煌「ふふっ……思い出しましたよ」 京太郎「煌……」 煌「私……もう長くないみたいですね」 京太郎「……」 煌「ありがとうございました」 京太郎「こちらこそ」 煌「本当にすばらな人生でした」 京太郎「またな」 煌「はい。また会いましょう」 京太郎「おやすみ」 煌「おやすみなさい」 477 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/16(土) 14 12 39.68 ID kSm1N8KvO 淡「じゃーん!」 京太郎「あれ……胸が」 淡「ヌーブラだよ!」 京太郎「……」ハァ 淡「えっ……?」ウルッ 京太郎「そんな事しなくても淡は十分……その……魅力的だから気にすんなよ」 淡「京太郎……」 淡「大好きっ!」ギュウウウウ カンッ 478 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/16(土) 14 35 52.94 ID FlHkyIZPO [1/7] 照「……」ナデナデ 京太郎「……うえぇん」グスグス 照「どうしたの?」ナデナデ 京太郎「だって……だって……」グスグス 照「どうしてお酒飲んだの?まだそういうのは駄目だよ?」ギュッ 京太郎「監督が……監督が」ヒックヒック 照「へぇ……」ゴゴゴ 京太郎「それと……はい」 カチャ 照「ペンダント……?」 京太郎「とっても似合ってるよ、照」 照「……」 照「今日は寝かさない」ガバッ 京太郎「それは逆だろ!」 照「でもね、色々あっても私は幸せだよ」 京太郎「照……」 照「ずっと一緒」 カンッ
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/3351.html
http //yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1254535905/ 俺「SOGAの麻雀ゲーイベントの咲カップで優勝してしまった」 俺「なんか...優勝したはいいが貰えたのは"称号"というデータカード内でしか意味のないモノ...」 俺「はあ、時間と資金を費やした割りに見返りが少ないなあ」 俺「……」チラ 女子高生「キャッキャッ」 俺「何年もゲーセンに通っているから彼女も出来ず、ましてや就職にも着けていない...」 男「咲カップ優勝者の○○様ですね」 俺「?はあ、どちら様ですか?」 男「いやいやSOGAの咲カップ優勝商品の副賞を届けるのが遅れてしまいました」 俺「副賞?なにかくれるんですか?」 男「では、お楽しみになってください。それと注意事項が一つ、向こうで寿命以外の理由で死んでしまっ...」 俺「ん?はあはいはいなんですかその夢物がたr」ギュイイイイイイインッッッ 俺「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」 ???『大丈夫?京ちゃん』 京太郎「うっ...」 ???『急に倒れてどうしようかと思っちゃったけど...どう?頭痛くない?』 京太郎「は...?」 京太郎「ここは...」 咲『七久保駅...だけど、本当に大丈夫?京ちゃん』 京太郎「長野?なんで俺が長野に...ていうか」チラ 咲「京ちゃんもしかして記憶喪s」 京太郎「うおぉぉぉぉおぉぉぉ!!!」 咲「!」ビクッ 京太郎「咲!超咲!魔王様!!!!!」 咲「京ちゃん、やっぱり...」グス 京太郎「はあはぁ」 咲「具合...大丈夫?」 京太郎(なるほど俺の目の前に咲がいていつの間にか長野県にいた) 京太郎(それがあの男が言っていた副賞ってやつでじゃあその副賞はどこまでが副賞なんだ?咲と会うだけか?) 京太郎(それとも一定時間咲の世界を体験出来るだけいやしかし寿命云々言っていたわけだからそれに) 咲「京ちゃん!」 京太郎「っ!あ、ああ。大丈夫だよ咲。俺は至って正常だよ」ニコ 京太郎「……で、俺は京太郎なわけだな?」 咲「当たり前だよ...本当に平気なの?」 京太郎「平気平気!……で、時期はいつ?一話?県予選前?それともアニメ最終回後?もちろん合宿のとこな」 咲「いち...?京ちゃん、今は県予選の団体戦後だけど...やっぱりどこか変だよぅ」 京太郎「咲!」 咲「?」 京太郎「好きだ!」 咲「!」ボッ 京太郎「よしまずは清澄高校だな、じゃあ咲!先に戻ってるから!」 咲「う、うんばいばい」テレ 【清澄高校】 京太郎「来た...来てしまった」 京太郎「土地勘が無いから交番で場所を聞いたけど、考えたら自分の通ってる高校の場所がわからないとか白恥もいいとこ」 京太郎「まずは...というか真っ先に行くべきは麻雀部!」 京太郎「のどっちに部長...タコスとワカメはまあどうでもいい」 京太郎「いざっ麻雀b」 ???「どっせぇーい!」 ドガーン!! 京太郎「痛ぁ!つぅかいきなり人の背中を蹴る人物なんて作中に一人しかいねえ!!!」 京太郎「くぉらタコス!」 優希「おはようだじぇー京太郎!」 京太郎「この野郎悪びれもせず...いや、これは明らかにリア充。京太郎、不憫だがやっぱ明らかに勝ち組だなお前」 優希「よーっし!部室までひとっとびだじぇー!」 京太郎「ちょっ肩に乗るな肩に!」 京太郎「あぁ首の圧迫感が最高だじぇ...」 優希「んー?どうした京太郎?」 京太郎「太ももの肉感が気持ちいいって言ってるんだ」 優希「なっ!...そうか!ようやくワタシの魅力に気付いたのか京太郎!」 京太郎「はいっ!太ももがやーかいですっ!」 優希「うーんなんか調子が狂うじぇー」 京太郎「ようやく部室に着いたな...」ゼェ 優希「これくらいでへたるなんてだらしない男だな京太郎!」 京太郎「うるせえよ...」 優希「うー、太ももが京太郎の手汗でベトベトだじぇ」 京太郎「ハァ、うるせえから、すこし黙って...」ゼェハァ 優希「よーし、皆おはようだじぇー!」 バンッ ???「こら優希、部室に入る時は静かにって言ってるでしょ」 優希「うっ...次からは気をつけるじぇ...」 ???「まったく、ソレを聞くのも何回目かしら」 京太郎「おぉ...」 久「アラ、おはよう須賀くん」 京太郎「うぉぉぉぉぉぉ!」バッ 京太郎「俺の女になれ!」キュイイイイン 久「んー?」 京太郎「ハッ」 京太郎「くそっアニメを間違えてしまった!」 京太郎「おはよざーっす部長!」 部長「おはよう今日も元気ね」 京太郎(時間制限があるならもたもたしてられんな) 京太郎「フラグの立て方を普段から確認してれば良かった...」 咲「おはようございます」 久「おはよう咲、じゃあ面子も揃ったみたいだし早速始めましょうか」ニコ 【結果】 久+12 優+7 咲+6 京-25 京太郎「俺は全国優勝者だぞ...」 久「負けてるのに終盤ベタオリってどういうことかしら」 京太郎(安パイだと思っても部長がアガるし、前半タコス強ぇし勝てねえ...) 咲「でも、京ちゃん強くなりましたよね」 京太郎「そうか?」 優希「少し驚いたくらいだじぇ」 久「まあ、いつもより考えれていたわね」 京太郎「ありがとうございます!須賀京太郎一生の幸せもんです!!!」 京太郎「いやー誉められるって嬉しいもんだな」ニコニコ 久「それじゃあ約束通り買い出しお願いね」ニコ 京太郎「負けたら買い出しでしたね...」 久「そうそう、買い出しついでに龍門渕に寄ってほしいの」 京太郎「どうしてですか」 久「個人戦後に他校が集まって合宿をしようって話になってね」 京太郎「合宿すか」 京太郎(たしかアニメでは龍門渕から一人も個人戦入賞者が出なかったんだよな) 京太郎(まあ知らねえやどうせ俺もいけねえし適当に済ませるか) 【ショッピングモール】 京太郎「買い出し買い出し...って、なんで普通に京太郎やってるんだ」 京太郎「元の世界には未練ないが、もし戻れるなら色々やって戻りたいし、そもそも戻れないならちょっとした恐怖じゃないだろうか」 京太郎「戻れないなら一生、須賀京太郎として生きるわけなんだから大人しく楽しんだ方が間違いはないし」ブツブツ ドンッ 京太郎「痛っ」 ???「すまない、話に集中してしまい不注意だった」 京太郎「いや...てかこの人一人じゃねえか、一体誰と話...」 京太郎「あっ」 京太郎「おいおい加治木ユミさんじゃないっすかー!」 加治木「なんだ、どこかで会っ...いや、なに?そうだ初対面だ。...本当に知らないんだ誤解しないでほしい」 京太郎「おいおい独り言ってレベルじゃねえぞ...」 京太郎(ここは離れるが吉、だな) 京太郎「それじゃあ僕はこの辺で」ペコ 加治木「ん?ああそれじゃあ...だから違うと言ってi」 京太郎「やべえガチだアレ」 ――……10分後 京太郎「桃ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」 京太郎「オワタ...」 京太郎「なにが"離れるが吉、だな"だよ俺のアホ!」 京太郎「しかしステルスをこの身で体感出来たんだ、それだけで十分じゃないか」 京太郎「俺の咲ラン上位に会えただけでもOKとしようよ」 京太郎「落ち込んだ勢いで縞パンスクミズ白ニーソも買ったけどあいつら着てくれるかな」 京太郎「それは置いておくとして次は龍門渕か...痩せキャラはそんなに好きじゃないんだが顔見せくらいしておこうかな」 【龍門渕高校】 京太郎「でかい...」 京太郎「土曜だってのに結構生徒がいるなあ」 京太郎「龍門渕もウチみたいに部活で集まってくれてると良いんだが」 京太郎「しかしいきなり他校の生徒が入れるのだろうか、清澄の制服を着てるし...」 京太郎「変に怪しまれないよう龍門渕のメンバーが通るのを待つか」キョロキョロ 警備員『えー校門付近不審者発見』 透華「……で、どうして私が警備室に?」 警備員「この男が"龍門渕透華の知り合いである"と申したためお呼びした次第です」 透華「はぁ...」チラ 京太郎「 」ニコッ 透華「知りませんわ、警察にでも付き出しておやりなさい」 京太郎「ちょっ!待ってくれ透華!」 警備員「おい動くな!」 京太郎「俺は原村和から伝言を預かって来てるんだ!」 透華「原村和から?」ピク 京太郎「そうだ。伝言を伝えに来た俺にこんな仕打ちひでえよ!!!」 透華「……警備員、その男を離しなさい」 透華「いいでしょう、話は麻雀部部室で聞きますわ」 透華「なるほど、原村和が"私と"是非合宿を行いたいと」 京太郎「その通りです」 透華「分かりましたわ、合宿の件お引き受けしますと伝えてくださいまし」 京太郎「はいっ!」 透華「……」 京太郎「……」 透華「……いつまでいらっしゃるおつもり?」 京太郎「いやー...もう少しお話がしたいなぁと」 透華「もう貴方と話す事なんてありませんでしてよ」 京太郎「そう言わず...」 純「良いじゃねえか、丁度ハジメ達がいなくて暇なんだ」 透華「……私、少し席を外させてもらいますわ」 バタン 京太郎(実際龍門渕透華は咲ランでも下位のキャラ、帰っても問題はない) ガチャ 一「あれ、透華は?」 純「ああ、ついさっき出ていった」 一「ふーん...そこの人は?」 純「変質者」 京太郎「おいおいノッポさんお願いしますよ」 純「なにがだよ」 一「透華が帰ってこないと卓も囲めないし...」 純「ハジメ、そこの兄さんがお話をしたいんだとさ」 一「はあ...なにをお話します?」 京太郎「そうだなあじゃあ鹿児島の神代について」 一「鹿児島の神代ですか...」 京太郎「全国にいった時の参考にしたいんで」 一「なるほど、さすがマネージャーさん熱心ですね」 京太郎「いや一応選手なんだけど」 一「神代は...字一色をアガります。それも一局に何度もね」 京太郎「ふむふむ」 一「――…とまあこれくらいかな」 京太郎「なるほど参考になりました!」 京太郎(戻ったら暴露で神扱いだなwww) 一「じゃあ京太郎さんは麻雀を始めて間もないんですね」 京太郎「そうなんですよ...」 純「なに仲良くなってんだよ」 京太郎(あぁ女の子と話すのがこんなに楽しいなんて) 京太郎(でもこいつ百合属性持ちだよな) 京太郎(なに話しても楽しそうに聞いてくれるし) 京太郎(だけどフラグ立たないとか) 一「それでですね」 京太郎「もういいや」 一「?」 京太郎「チェンジで」 智紀(チェンジとかwwwwwバロスwwwww) 智紀「おはよう」 一「あっともきーおはよう」 純「うっす」 京太郎(眼鏡属性の無い俺がワカメの次に下位なキャラキター) 京太郎「はじめまして『変質者』です」 純「ハッハッハ」ゲラゲラ 京太郎(なにくだらないことしてんだよ) 智紀(リア充乙) 純「おっ面子揃ったんじゃないか」 一「そうみたいだね」 智紀「それじゃあはじめる」 京太郎「俺も入ってるんですね」 京太郎(ともきー想像通り大人しくてワロタ) 智紀(こいつら強えんだよwww初心者っぽいやついるし俺負け試合確定ワロチwwwwwもはや消化試合の様相wwwwww) 【結果】 純+22 一+ 6 智- 8 京-20 純「弱えなマネージャー」 京太郎「マネージャーじゃねえよ」 一「京太郎さんやっぱりマネージャーなんじゃ」 京太郎「ほっとけ」 智紀(この弱さww横浜乙wwww) 京太郎「もう帰るわ」ガタ 純「もうそんな時間か」 京太郎「楽しかったわ衣によろしくな」 純「じゃあアド交換しようぜホラ赤外線でちゃっちゃとな」 京太郎「……」 純「ちゃんと三人の入れといたから暇な時にでもメール寄越せ」 一「じゃあ、またね」 智紀「……また」 智紀(リア充の行動力パネェww) 京太郎「ああ、またな」ガチャ 京太郎「……」ジーン 京太郎「あ、涙出てきた...」 京太郎「いやー彼女いたためしも無いし、イジメ受けてたくらいの俺がこんな楽しい暮らしをおくれるとは」 京太郎「……なんか死にたくなってきたな」 京太郎「……」ブンブン 京太郎「いよーっし!頑張るぜ俺は!!!目標は女の子と...どうしよう」 京太郎「セクースはチョモランマレベルで高レベルすぎるし」 京太郎「中学生から女の子と話してないからよくわかんねーや!」 京太郎「この町にはイジメっ子もいないしいいトコだなあ」 京太郎「……俺って本当駄目な人生だったな...」 京太郎「なんで咲の世界にいるのにこんな辛い事思いだしてるんだろ」 京太郎「ダメなやつはなにやってもダメなんだよ」 男「お目覚めになられましたか?」 俺「ハッ?」 男「記録は...半年と2週間でしたね」 俺「俺は...」 男「死因は自殺です」 男「いや、中々頑張ったと思います。現にSEXまでいったじゃないですか」 男「機会があればまたお呼びいたしますよ」 男「ちなみに今までチャレンジした人数は貴方を含めて55人です」 男「ここまで進めたのは貴方だけですよ?貴方以外のチャレンジャーは20人は咲-saki-のキャラと関係ない人物と結婚をし、寿命を全う」 男「他の33人は貴方同様自殺です」 男「ですが先ほども申した通り咲-saki-のキャラとSEXまでいったのは貴方だけです」 男「貧乳は嫌いだと申されていたはずですが...フフフ」 男「自殺の理由はs」 俺「SEXSEXうるせえんだよ!!!!!!」 男「……では、またSOGAの咲-saki-カップへの参加お待ちしています...」 俺「そうか...やっぱり死んだのか俺は...」 俺「やっぱりダメなやつはなにやってもダ...いや、ロリひんぬー最高ぉぉぉぉぉ!!!」 俺「よし、第二回の開催に向けてMJをやりまくるぞ!」 男『S○GA、MJ咲-saki-カップ上位陣には副賞が与えられます。皆々様奮ってご参加お願いします。 10月3日現在、第二回開催の日取りは未発表』 了 ???「あいつ...死んだのかな」 ???「失踪してから2週間、ホームに飛び込むのを見たって人もいるけど死体は見つかってない」 ???「……」グス 加治木「おや...」 ???「……」 加治木「君も献花を?...そうか、まだ忘れるなんて無理な話だよな」 ???「放っておいて」 加治木「おや、いつもとは話し方が違うじゃないか。もっと明るいほうが」 スッ 桃『先輩』 加治木「桃」 桃「そうっとしておいた方が良いっすよ」 加治木「……では、私はこの辺で帰るよ。……こう言っては残酷かもしれないが――生きているといいな」 ???「……ぁりが、とぅ」グスッ アイツは今、どこにいるんだろう。天国にいるのだろうか――生きているのだろうか。 俺「……」ジャラジャラ 俺「ゲーセンも飽きてきたなぁ」 俺「……クリアしてないせいかわからないが、向こうの世界の事をよく覚えていない」 俺「咲カップも今は開催してないし...どうやって戻ろうか」 男『こんにちわ』ヌッ 俺「ひっ!」 俺「ってお前...貴方は」 男「突然すみません、こっちで貴方に再びチャンスを与える話が上がっていまして」 俺「ま...本当か!?」 男「ぬか喜びにならないように、決まってから報告に来ようと思ってましたが」 俺「で、……いつ行けるんですか?」 男「早ければ明日です」 俺「そうか...そうか」 男「早い方が良いんですよ」 男「貴方がいた世界は、貴方が戻ってきた時点でリアルタイムで時間が進んでいます」 俺「ということは...」 男「まあ向こうでは2週間立っているという事です。相手の子も心変わりして他の男性と付き合っているかもしれませんね」 俺「そんな」 俺「待てよ」 俺「俺はどの子と仲良くなったんだ」 俺「この前の話を聞くにひんぬーキャラである事は推測できるんだが」 男「時間もありませんしその話は」 俺「早くても明日なんだろう!教えてくれよ!今咲ラントップは衣たんなんだが?」 男「……ひどい男ですよ貴方は」 俺「oh...違うのか?おい違うのか??」 男「……」 俺「遠くを見るなぁぁぁぁぁぁ」 男「冗談はこの辺にして、私も忙しい身なので失礼させてもらいます」サッ 俺「速っ...リアルハギヨシかよ」 客A『おいなんか咲-saki-の世界に行ったとかいうやつが来てるみたいだぜ!』 客B『はいはい結局関係ない他のキャラと結婚したってやつなww』 俺「……」 ピザ『だからよーマジで無理ゲーwww』 客A「そんなに無理なのか?」 ピザ「いや存在自体は京ちゃん(笑)なんだけど相手は普通の女の子なわけだからもう無理でしたww」 ピザ「俺がまともに話せるわけないしwww少し触っただけで変態扱いだしwwww」 客B「でも80の大往生だったんだろ?」 ピザ「話によると上位者は大体行けたらしいから他のやつらに聞けww」 ピザ「まあこれも聞いた話だけど俺を含めて26人が挑戦して咲-saki-のキャラを落としたやつゼロwwwwwはい無理ゲー」 ピザ「しかも向こうで自殺するやつもいたって話だしww」 ピザ「はじめにキャプテンの胸触って変態扱い→総スカンとかヒドスwwwww」 客A「向こうの奥さんとの記憶はあるんだ?」 ピザ「寿命エンドはクリアだから一応覚えてるが、咲-saki-キャラとのトゥルーエンドの場合は行ったり来たり出来るようになるってよ」 客B「早く第二回開催しろよSOGAw」 俺「あの野郎、俺にはなにも話してねえんじゃねえか」 【当日】 俺「で、結局あれから2週間で結果1ヶ月離れた件について」 男「まあ、これでも十分早くした方なので」 俺「そうか...」 俺「で、向こうに戻ったら記憶も元に?」 男「今のまま、記憶は戻りません」 俺「じゃあ他のキャラを好きになったら」 男「それはそれで特に問題のある事とも思えませんし」 男「相手から言ってくるんじゃないでしょうか?」 俺「そうか、向こうから近寄ってきてくれるよな」 俺「お願いします...」 ギュイイイイイイイイイインッッッ 京太郎「うーん...」 ???『……』タラ 京太郎「ここは...」 ???『……だしっ』 京太郎「うわぁっお前は...」 池田「須賀だしっ!」 池田「コーチ...いやキャプテン呼んでくるしっ!」ダダッ 京太郎「コーチよりキャプテンが先とか...」 女子A「須賀くん!」 女子B「なんで須賀さんが!?」 京太郎「えっと...どちら様で?」 女子A B「!」 女子A B「まさか記憶喪失」 福路「京太郎さん!」 京太郎「美穂子ちゃ」 女子A「キャプテン!須賀くん記憶喪失で...」グス 京太郎「いやいや」 福路「そう...でも生きて戻ってくれて嬉しいわ」グス 池田「キャプテンが泣くからアタシまで...うえーん」 京太郎「ついていけねえ...」 【風越学園】 京太郎(まあ記憶もないわけだし...) 福路「よかった、本当によかった」 京太郎(今はこの状況よりも個人戦、果ては全国大会の結果が気になるんだ) 京太郎「あのー...福路さん?」 福路「本当に記憶を失ってしまわれたんですね」シク 池田「でも名前は覚えているみたいですよ」 ツンツン 京太郎「つつくな池田ァァァ!」 池田「ひっ」ビクッ 福路「京太郎さんっ」 京太郎「すみません...」 京太郎(一度でいいからやってみたかったんだよな"池田ァァァ!") 福路「ソレ、やめてくださいって言ったはずで...でも記憶を失くされたんですから怒っても京太郎に悪いですよね」シクシク 京太郎(俺、やっぱりやってたのかコレ...) ピーポーピーポー…… 京太郎「んっ?」 福路「救急車です。本当は発見した場所からも動かしてはいけなかったんですが」 京太郎(そうだよな、1ヶ月行方不明だったら心配もされるよな) 【病院・病室】 京太郎「とりあえず絶対安静、と」 バタンッ! 久「須賀くん!」 京太郎「部長...それに清澄の皆」 バッ 咲「京ちゃんっ!」 優希「京太郎!!!」 まこ「二人とも、嬉しいのはわかるか、相手は病人じゃけえ抱きつくのはよしぃ」 部長「お医者様の話だと健康そのものらしいけどね」 京太郎「皆...こんなに心配してくれてありがとう」 京太郎(はじめて会ったのにはじめてな気がしないなあ) 京太郎「……で、いきなりで悪いんですけど」 一同「?」 京太郎「俺の彼女って誰ですか?」 まこ「ぶっ」 久「フフフ、あーおかしいわ。さすが須賀くんね」 和「はじめての会話がそれですか」フフ 京太郎「あれー...どういう意味でしょうかその反応は」 優希「京太郎に彼女なんてありえないじぇ~」 咲「久しぶりなのに京ちゃんったら」 京太郎(この中にはいないのか...まあウケてるみたいだし今はこれでいいか) 京太郎「悪いないきなりこんな事聞いて」 入院生活は3日で終わったがその後も警察やらの事情聴取でしばらくはまともに家を出る事が出来なかった。 そして俺は家の中、自室のベッドの上で携帯とにらめっこをしていた。 京太郎「うーむ、番号リストを見るに大分他校の生徒とも繋がりがあったらしい」 京太郎「龍門渕メンバーのアドなんてどうやって手に入れたんだ俺...きっと何ヶ月もかかったに違いない」 京太郎「履歴は...おわっ」 京太郎「咲とタコスはわかるとして龍門渕のハジメにみはるん、文堂さんまで」 京太郎「おいおいどんだけだよ...」 京太郎「あれだな、なにが恐いって失踪前にやり取りしたメールが全部消されてるところだよな...」 京太郎「とりあえず明日から外を歩いて色々情報を入れていくか」 【ショッピングモール】 京太郎「なんとなくこっちから連絡もしづらいし、足で情報を確保するのは昔からの常識だろう」 ドンッ 京太郎「痛っ」 加治木「すまない、話に夢中‥お前は」 京太郎「おおー!加治木さんじゃないですか!」 加治木「清澄の須賀...そうか、もう出歩いて大丈夫だったんだな」 京太郎「いやーお騒がせしてすみません...そういえば加治木さんとはアドレス交換してませんでしたね」 加治木「あ、ああ」 京太郎「交換しましょうよ!」 加治木「……問題はないが...まて、他意はない。アドレスの交換くらい...それはお前の推測...」 京太郎「加治木さん?」 加治木「ちょっと待ってくれ...だからな、なんで須賀と会うとお前はいつも...」 京太郎(あぁ可哀想な人なんですね加治木先輩...) 京太郎「いやいいです、またの機会にでも」 加治木「そ...そうか」 京太郎「じゃあ僕はこれで」 加治木「またな京太郎」 ――…10病後 京太郎「おおっと桃桃ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」 桃「!」ビクッ 京太郎「いやーなんかビビッときたよ今!」 桃「……っス」 京太郎「おぉまだ見えねぇ声は聞こえるのに!不思議!」 加治木「……なんだ桃、お前は名前で呼ばれるくらい仲が良いみたいじゃないか」 桃「ちがうっス先輩!この人とはなにも」 加治木「……なあ京太郎、記憶を無くしているみたいだから言っておくが君は私をユミと呼んでいたぞ」 京太郎「マジっすか!やるな俺」 ???『ワッハッハ珍しいやつがいるなー』 京太郎「ワハハさん!」 蒲原「おっなんだいつも通りじゃないかー」 加治木「いや、一応これでも記憶を無くしているらしい」 京太郎「ワハハさん!」 蒲原「ワッハッハなんだ京太郎」 京太郎「俺って誰かと付き合ってたりしました?」 蒲原「ブッ」 蒲原「ワッハッハ面白い事言うなーお前は」 京太郎「またその反応ですか...」 加治木「京太郎」 京太郎「はい?」 加治木「誰も名乗り出なかったのか?」 京太郎「彼女...ですか?いえ」 加治木「……」 桃「先輩?」 加治木「ふむ、蒲原。私達も早くカラオケに行こう」 蒲原「おいおい待てよユミちん~」 京太郎「?」 京太郎「今日は土曜だったな」 京太郎「……誰かに電話してみるか...」 京太郎「こうしてみると見事に女友達のアドレス数が男友達と同じくらいあるって考えると凄いな...」 京太郎「じゃあどうしようか...衣たんのアドレスがない以上...」 ピッ プルルルルルプルルルルル ピッ 一「は、はい国広です」 京太郎「ええ...と国広さん?」 一「……はい」 京太郎「あの...携帯に結構履歴が残っていたのでそれなりに交友があったのかと思って電話したんですけど」 一「……はい、間違っていません」 京太郎「よかった!」 一「あの、電話先で話すのもなんなのでお合いしませんか?」 京太郎「!はっはい」 京太郎「では...はい、11時に駅前の...はい」 京太郎「失礼しまーす」 ピッ 京太郎「完璧営業先相手のトークだったぞ今の会話」 京太郎「会って衣の番号を聞くか!」 プルルルルルプルルルルル 京太郎「おっ」 ピッ 京太郎「もしもし?」 京太郎「ああお前か」 京太郎「んっ?なにがだよ」 京太郎「はあ」 京太郎「11時から予定があるな」 京太郎「お前も来るか?」 京太郎「ええと龍門渕の国h」 ブツ 京太郎「あっ」 京太郎「切りやがった...」 京太郎「まあいいか今度あった時にでも謝るなりすれば」 京太郎「出掛ける服装は……まあ別に意識するような相手でもないし普通でいいだろ普通で」 京太郎「おはようっ」 一「ふふ、時間的にはこんにちわ、だね」 一「ねえ須賀くん」 京太郎「んっ?」 一「記憶ってどこから無くしてるの?」 京太郎「ええ...と、君とアドレスを交換した記憶は忘れているかな」 一「初めて会った日の事を忘れているのか...」 京太郎「初めて会ったその日にアド交換したのか?すげえな」 一「まあ純のおかげだったりするんだけどね」 一「じゃあ改めて、」コホン 一「はじめまして須賀くん」 京太郎「はじめまして」 一「アタシは京太郎って呼ぶし君もハジメって呼んでほしいな」 京太郎「わかったよ...ハジメ」 一「うんっ」 京太郎(百合キャラと仲良くなってもあまり意味ない気がするなぁ) 一「じゃあどこにいく?」 京太郎「そうだな...って、透華は一緒じゃなくていいのか?」 一「……透華がいた方がいい?」 京太郎「いや意外だなぁと思ってさ、ハジメって透華好きだろ?ガチで」 一「!」 京太郎(初めて会った時の記憶もないのにこれだけの事を言って大丈夫なのか) 京太郎「ハジメとは仲が良い友達だって思って聞くけど、男と女どっちが好き?」 一「う...ぁ」 京太郎「"どっちも"は困るな」 一「……オト...」 京太郎「いいや無理しなくても!」 一「京太郎...」 京太郎「俺達は親友だろ?友達がレズビアンだろうが関係ないぜ!」グッ ガッシャーンガラガラ... 京太郎「さあ遊びに行くか!」 京太郎「ん?おいハジメ!はやく来いよ!」ニコッ 一「なんでこの場面で過去最高の笑顔作れるかな...」 京太郎「カラオケでもボーリングでもどんときなさいだぜ!」 一「あー...うん、やっぱりいいな」 一「今いくよ!」 京太郎「来いよ親友!後で天江の番号教えてくれよな!」 ガッシャーンガラガラ... 京太郎「さっきからなにかが折れる音が聞こえるなあ...」 京太郎「いやー楽しかったー!」 一「もうこんな時間...」 京太郎「そうだな、少し名残惜しいな...どうだ?家に泊まっていくか!」 一「えっ?それって...」 京太郎「ダメか?」 一「……」ブンブン 京太郎「良いのか?」 一「……」コクッ 京太郎「いぃよっし!今日はスマブラ大会だー!!!」 京太郎「そうと決まれば人数集めないと...あーそうかお互い知り合いが良いよな!」 京太郎清澄鶴賀風越は俺に任せてくれっ龍門渕はそっちに任せた!」 一「……」ハァ 一「そんなに人数集めるなら京太郎の部屋じゃ少し狭いと思うよ、透華に頼んでウチでやろうよ」 京太郎「おぅ!よく気が利くな!じゃあそっちの手筈も頼んだぜ!」 京太郎「また後でな~」ダダッ 一「……ふー」 一「かわいいなまったく」 【鶴賀】 津山「合宿とは久しぶりですね」 妹尾「半年ぶりです~」 桃「どうしたっスか先輩?」 加治木「いや...麻雀ならOBとしても喜んで参加するのだが、些か私はゲームというものに疎くてな」 蒲原「ワハハーユミちんはゲームなんてやった事ないだろう」 加治木「いや...」 蒲原「んっ?もしかしてあるのかー」 加治木「そうだな...上からスライムが落ちてくるゲームなら」 桃「今日集まってやるのはなんのゲームでしたっけ」 妹尾「たしかスマブラという格闘ゲームです」 蒲原「どうだユミちん?」 加治木「……」フルフル 妹尾「ダメですかぁ~」 桃「辞退しますか?」 加治木「ダメだ、引き受ける」 桃「どうしてっすか?」 加治木「津山を見ろ...」 津山「~♪」ホワ~ 桃「部長のあんな浮かれた顔初めて見るっす」 蒲原「むっきー...」 加治木「鶴賀は参加だ」 【風越】 福路「ゲーム大会...」 池田「麻雀じゃあキャプテンに勝てないからって...これが清澄のやり方だしっ」 深堀「私は指をカチャカチャやるのは苦手で...」 池田「関取の太い指じゃAもBも同時押しだしっ」 文堂「あたしもちょっと...」 美春「あ、あたしも...」 池田「じゃあ風越は...」 福路「……ええ、今回はすみませんが辞退、ということで」 【龍門渕】 透華「ウチでゲーム大会ですって?」 一「うん...駄目かな?」 透華「皆さんの寝室の確保には困りません、しかしお泊まり会というのは初めてですし...」 純「なにが"お泊まり会"だよ、ガキかお前は~」 透華「透華以外は全員参加のつもり、後は透華の意志次第」 衣「ゲーム!ゲーム♪」 透華「皆していじわるですわ」 透華「……わかりました。龍門渕透華はこの提案お引き受けいたしましてよ」 一「透華!」パァ 一「ありがとう!」 ダキッ 透華「あ、当たり前でしてよこるくらい」アセ 純「照れてる照れてる」 智紀「当たり前でしてよこ"る"くらい」 透華「ともきー!」 【――清澄】 久「ゲーム大会...」 まこ「キューブのじゃな」 和「私はやった事ないのですが...」 久「大丈夫よ和。鶴賀の大将も初心者らしいし現地で覚えればいいじゃない」 和「はぁ...」 咲「あたしもよくわからないし一緒に覚えようよ原村さんっ」 和「――ッ!は、ハイ」ニコ 優希「全国の高校生...いや、日本には私の敵はいないっ!」 京太郎「お前ゲームならなんでも得意そうだなぁ」 優希「京太郎がスマブラやるっていう事は64か?」 京太郎「よくわかったなそうです64スマブラです」 まこ「スマブラはキューブかXじゃろう、のう久?」 久「いや、スマブラは――64よね!」ビシッ まこ「誰に向かって言っとるんじゃ...」 【龍門渕邸】 透華「えー皆様、今夜はようこそ我が龍門渕邸にいらっしゃいました」 加治木「明日は休日だからといって就寝時間をあまり遅らせないようにな」 久「じゃあっ皆4チームに別れたわね?」 桃「現部長には悪いっすが鶴賀の代表は加治木先輩っスね」 蒲原「ワッハッハ別に気にしてないみたいだぞー」 津山「黒ファルコン黒ファルコン...」 久「それじゃあっ第一回龍門渕邸スマブラ大会はじめるわよー!」 一同「おー!」 ~ライフ3~ Aブロック 1.優希2.純3.津山4.智紀 Bブロック 1.まこ2.妹尾3.蒲原4.久 Cブロック 1.一2.和3.透華4.桃 Dブロック 1.咲2.加治木3.衣4.京太郎 【Aブロック】 1.優希2.純3.津山4.智紀 優希【リンク】「負けても吠え面かくんじゃないじぇー!」 純【ファルコン白】「まあ龍門渕メンバーはやりまくってるからな、正直俺かともきだろ」 智紀【ドンキー】「勝つ」 智紀(ファルコン変態スーツ乙ww) 【結果】 1.津山【黒ファルコン―撃墜数8―】 Bブロック 1.まこ2.妹尾3.蒲原4.久 まこ【ネス】「県大会の借り、ここで晴らしちゃる」 妹尾【サムス】「練習はしましたけど...」 蒲原【フォックス】「こいつ強いと思ったのアタシだけかー」ワッハッハ 久【ピカチュウ】「うーん、まあなんとかなるでしょう」 【結果】 1.久【撃墜数―6―】 Cブロック 1.一2.和3.透華4.桃 一【青カービィ】(練習を見る限り透華以外は素人だな) 和【ファルコン】「理論じゃスピードがある方が有利です」 透華【黄ネス】「目立ってなんぼですわっ」 桃【ピンクカービィ】「はー使い安いのはこの子っす」 【結果】 1.透華「途中でカービィが消えましたわ...」【撃墜数―5―】 Dブロック 1.咲2.加治木3.衣4.京太郎 咲【プリン】「皆上手いなあ」 加治木【赤プリン】「このモンスターの目はやる目だ」 衣【ピカチュウ】「ころものピカチュウが最強だ!」 京太郎【青カービィ】「ピカチュウ以外は初心者のプリンか...先にピカチュウだな」 【結果】 京太郎【撃墜数―6―】 1.津山【黒ファルコン】 2.久【ピカチュウ】 3.透華【黄ネス】 4.京太郎【青カービィ】 桃「麻雀の上手さなんて関係ないってわかるっスね」 蒲原「ワハハむっきーの試合は画面よりもコントローラー見てる方が面白いゾ」 加治木「――で、出来るやつらからするとこの中で勝ちそうなのは誰なんだ?」 一「ピカチュウとネスの当たり判定は鬼だけど...」チラ 純「ファルコンって上手いやつが使うと更に強いんだな...」 智紀「第二回開催の時はアイツを外すべき」 加治木「……はあ」 【実況省略――結果】 1.津山【黒ファルコン―撃墜数8―】 久「いやー...強いわね」 透華「ぜんっぜん目立ちませんでしたわ」 京太郎「井の中の蛙ですね、わかります」 蒲原「じゃあ優勝者には京太郎からの熱いキッスが...」 津山「ええぇぇぇ!」 衣「なにっ!?接吻か!」 透華「衣は見ちゃいけませんわっ」 津山「――」グルグル 蒲原「ちなみに譲渡可能です」 津山「!」ハッ 津山「はいっ!」 ポス 加治木「いや...肩に手を当てられても...」チラ 京太郎「初耳もいいとこだぞ」 加治木「いやー困るな」ニヘ 加治木「じ、じゃあこの権利はポケットに...」 桃「駄目ッス!」タッチ 桃「はいっ!」 ポス 透華「ええぇ嫌ですわっ」 透華「誰か!誰か...アラっ」 一「……?」 透華「タッt......いや、出来ませんわ」 ポス 純「おい俺かよぉぉ!」 ワーワーキャーキャー 京太郎「あー学生の頃も似たような目にあったなぁ...その時はウイルス源だったけど」 まこ「ほいっ」 ポス 優希「あっ」 京太郎「おっ優希か!もう観念するんだな」 優希「旦那の欲望を受け止めるのが妻としての役目だじぇー!」 ダッ 京太郎「うわっ!?」 ドスン ちゅー 久「アラ...」 まこ「悪ふざけも大概にしぃ」笑 加治木「おっと...」 加治木「……おっと...」 桃「はい二度見しても現実は変わりませんよ先輩」ニコ 透華「あっ...」 純「バカだなアイツら」笑 智紀(リア充ノキワミアッーwww) 一「……」 京太郎「おまっちょっ」 優希「若い性を堪能したか京太郎!」 京太郎「なに笑ってんだよ俺のファーストキスかえせ!」 久「えっ」 咲「京ちゃん...」 透華「だれかー衣の耳もふさいでくださいましっ!」 加治木「おやおや...」 シーン…… 京太郎「悪かったな童貞でぇェェェうわぁあぁぁぁん!」ダダッ 桃「逃げちゃったス」 まこ「皆露骨に引きすぎじゃあ」 津山「いや、貞操観念の緩い時代に見事な男です」 純「あーもうワタシお嫁にいけないってか」 一「じゃー誰かが貰ってあげないとね」 京太郎「なんだよSEXしてる方が偉いなら誰か漢にしてくれよ...」 『京太郎』 京太郎「……」チラ 京太郎「お前か、今は放っておいてくれ。俺はあそこの大きい池に入水じさ...いや、それだけは冗談でも言っちゃいけないな」 優希「京太郎!」 京太郎「……どうしたんだやけな真剣な顔しt」 バッ 京太郎「重い重いー...んっ」 京太郎「……なに泣いてんだよ」 優希「……」ヒック 優希「泣いてなんかない、じぇ」 京太郎「なにを強がってるんだよ、泣きたいのはこっちだよ大事なファーストキスを」 優希「はじめてなんかじゃないじぇ」 京太郎「?」 優希「さっきのは京太郎のファーストキスじゃないの」 一『……』 京太郎「なんだよソレ」 京太郎「だって実際さっきのが初め...」 京太郎「……」 優希「気付いた?」 京太郎「お前はそれを知ってるんだな」 優希「……」 京太郎「そうか、付き合ってたんだもんな」 京太郎「キス以上もしたわけで...」 スッ 優希「!」 京太郎「全然ダメだな俺は、あまりにも遅すぎだ」 ギュ 京太郎「わるいな優希...」 優希「……」ヒック 京太郎「泣くなよ、悪かったってこれから思い出していけばいい」 『そんな結末こそ全然ダメだね』 ガラッ 久「あらおかえり京太郎K...」プッ まこ「いやー災難じゃったn...ダメじゃ...」プッ 久「アッハッハ京太郎さっきのは気にしないで先に進みましょうよ!」 まこ「ガハハじゃけえ童t...いやなんでもないわ」ブブッ アッハッハ!ゲラゲラ! 京太郎「最悪じゃねえか清澄...先輩達だけだぞ爆笑してんの」チラ 純「うっ」サッ 京太郎「……」チラ 鶴賀一同「……」クッ 京太郎「んだよー!笑えよ笑いたきゃ笑えばいいだろー!!!」 アーハッハゲラワラwwwww 京太郎「なんか笑い屋につられて笑う客の気分がわかるくらい見事な爆笑っぷりだ」 京太郎「んっ」チラ 一「……」 京太郎「ハジメは笑わないのか?」 一「どうして?」 一「好きな人が綺麗な身体だってわかって嬉しいくらいだよ」 ―― 今のは、聞こえたぞ この場にいる全員に。 京太郎「んっ?ああそうだな」 一「うんっ」ニコ 久「さぁておトイレはどこかしら」 まこ「連れションじゃわしもいくわ」 純「じゃあ俺が案内する」 純「ホラ透華もだ」 純「皆いくぞー」 ゾロゾロ バタン キャーキャー ――さすがに年頃の女の子なだけあって恋愛話には弱いらしい、 きっと今も何人かはドアに耳を当てて聞き耳を立てているんだろう。 京太郎「あのぅハジメさん」 一「ボクはハジメって呼んで。そう言ったはずだよ」 京太郎「ああ、ハジメ――今のは」 一「好きだよ、京太郎」 京太郎「――」 一「愛している」 京太郎「――まあ、」チラ 優希「……」 一「あれ?どうして片岡さんは残っているのかな」 京太郎「……ええと」 一「返事を聞きたいな」ニコ 京太郎「正直、さっきまでだったら嬉しかったと思う」 一「本当?」パァ 京太郎「だから――さっきm」 一「記憶を失う前の事なんて関係あるの?」 京太郎「!」 一「ただ記憶を失う前は片岡さんの方が先に出会っていた分アドバンテージがあった」 一「で、記憶を失ってからはボクとこうして遊んでくれて――事実ボクに好意を持ってくれてる」 一「今の気持ちよりも過去の方が優先なんだ」 一「さっきまでなにも思ってなかった子と、繋がりがあったと分かったら一番になっちゃう。それでハッピーエンド。そうなんだ」 京太郎(――事実すぎる) 優希「……」 一「ボクは、悲しいよ?すごく、泣きたくなる」 加治木「ちょっと待ったー!」 バタン 桃(*1) 久(*2) 透華(*3) 加治木「ここは第三者の意見が必要だと思う」 加治木「当事者達は頭に血が上って冷静な判断が出来ないと見た」 加治木「私はそう――だな、どっちもダメだ!」 純「すげえなあの女」 智紀「のぼせる皆の目を醒ました彼女がある意味一番冷静なのかもしれない」カタカタ 京太郎「今日は……」 一「一旦中止にするよ。また二人で遊びにいこうね」 京太郎「はは、」チラ 優希「……」ムー 加治木「女に脅されてるから手を出せないという理由が一番不安定でダサい」 純「はい一2.0タコス2.5~」 透華「そこっ賭けないっ!」バンッ 桃「先輩~」ヒック まこ「誰じゃ酒を持ってきたのわー!」 久「いや~良い気分ね!」ヒック 和「これはひどいですね...」 咲「みんな楽しそうだし、良いと思うな」 和「宮永さんがそう言うなら...」 智紀「就寝時間に下着写メして2ちゃんにうpしよう」カタカタ 京太郎「あーどうしようか」 加治木「決着はキチンとつけろよ」ニッ 京太郎「一人部屋は寂しいなー!」 京太郎「旅館の部屋よりも広いところで布団を敷いてねるなんて寂しいなー!」 久「隣から声が聞こえてくるんだけど...」 透華「我が家の壁を通り抜けるなんてどんな大声で愚痴ってますの?」チィッ ウッフキャハハ 久「こっちはこっちで恋バナに花が咲いてるしね」 透華「みんなお子さまですわっ」 京太郎(真剣に考えると大変な事だよな、嬉しい悩みではあるけど) 京太郎(それに、俺が命を絶った理由ってのも謎だし...恐ぇななんか) 京太郎(部屋もバカ広いし余計恐い...) 京太郎(無理言って向こうに入れてもらおうかな) 京太郎「失礼しまーす」 ガチャ 京太郎「こっちで寝させてもらえないでしょうか」 シーン イイヨ 京太郎(なんでシーンとしてるんだ、そしてなぜOKだしたヤツは声色を変えて返事をする?) 京太郎「了承を得たので入りますね...後で怒らないでくださいよ」 オコラナイヨー 京太郎(だから誰だよさっきから) 京太郎「じゃあドア側の布団に入りますよー」 ダメー 京太郎(おぅふ、今度は以外と近くから聞こえてきた...暗闇でよく見えんがコイツからは拒絶されてるのだろう) 京太郎「じゃあドコなら良いんですかー」 マドガワー マンナカー ドアマエヒダリハジー 京太郎(腹立ってきた...) 京太郎「じゃあドア前の左側に入りますよー」 京太郎「失礼しまーす」ボソ 京太郎「んしょっと」ゴソ 京太郎「少し詰めてくださいねー」 グッ 京太郎(くそ...全然動く気無いなコイツ) グッ 京太郎「ちょっと、誰かわからないですけど少し向こうに寄ってください」ボソ ???「うーん」ムニャ 京太郎(寝とるー!?) 京太郎(どうしよう、考えるんだ...そうだ少し押そう) グッ、スポ 京太郎(あぁっ手が浴衣の中に...) 京太郎(相手によってはラッキースケベで済むんだが...) ムニュ 京太郎(この弾力はあの二人のどちらでもねえぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!) ムニュ...ムニュ 京太郎(こっこれはー!) 京太郎(経験があるとはいえ実質童貞の俺には刺激が強すぎる!) モニュ ???「ぁん...」 ザワザワ 京太郎(うぉーい!声を出さないでくれえー!) 京太郎(だが気持ちよすぎて俺の左手が止まらない) ???「……んっ...ぁ」 ザワザワザワザワ 京太郎(駄目だ俺!抜くんだ左手を!!!) スッ ???「……スゥ」 京太郎「ふぅ……」 ???「ん……ふわ~あ」 京太郎(起きたー!) ???「むにゃ...どうして須賀がここにいるんスか?」 桃「ふにゅ...というかアタシは...たしか先輩に胸を揉まれていて...」 京太郎(寝ぼけて全部口に出してる!) クスクス コラッ、モモー 京太郎(注意してるやつはなんとなく誰かわかるな...) 京太郎(ここは危険だな...どこかに入らないと寒い) 京太郎(後は真ん中と窓側だな) 京太郎(ここは入りやすい窓側に決めた) 京太郎(桃。一応お礼は言っておく、本当ごち...ありがとうございました) 京太郎(窓側...なんか変則的な配列だな) 京太郎「失礼しまーす」 スッ 京太郎(おっ誰もいない) 京太郎(一人分開けてくれたのか...優しいなあ。明日起きたら誰誰か確認しよう) 京太郎(これで大人しく寝r) サワ... 京太郎(んっ?) サワ ツー 京太郎(誰だふくらはぎから徐々に上へ触るやつは!?) サワ... 京太郎(いやっ声が出ちゃうっ) 京太郎(……じゃねえよ、痴漢にあった女性の気持ちがわかるな、おっかねえ) モミ... 京太郎(マジで誰だコイツ尻を触るなよ) 京太郎(左側だな...) 京太郎(悪ふざけだろうし少し無反応でいたら飽きてやめるだろう) サワ サワサワ ツー... ギュッ 京太郎「ぁっ」 ザワザワ 京太郎(チィィィ!声が出てしまった...つうかモロに触りやがったぞ) 京太郎(この野郎...いや女か) スッ 京太郎(浴衣の下側に手を...直接触る気か?大胆すぎるだろコイツ...!) 京太郎(いまだっ!) ガシッ ???(あっ...) 京太郎(捕まえたぞ...引っ張って誰か確かめてやる) ズッ... 京太郎(髪の毛が見えてきた...) ズッ... 京太郎(……) ???「……スマナイ」ボソ 京太郎(なにやってるんすか加治木さん...) 加治木「いや、その、な?これくらいの事をしていれば更に仲良くなれるとだな...」ボソ 京太郎(どんな超理論だよ...) 京太郎「じゃあ、逆にこっちが触っても良いってわけですね」ボソ 京太郎(まあこれで大人しく引き下g) 加治木「……」コクン 京太郎(なぜ斜め下を向いて頬を赤らめるー!!!) 京太郎(駄目だ...結構美人だから襲ってしまいそうだ) 京太郎(ここは大人しくこちらから引き下がろう) 京太郎「もうやめにしてくださいよ...」ボソ 加治木「……いやだっ」 京太郎(くっ、この女...) 京太郎(もうキレた) 京太郎(じゃあ触りますよ...) モミッ 加治木(んっ...)ピク モミモミッ 加治木(……んっ)ピク 京太郎(声を圧し殺して我慢とはなんて嗜虐心を煽るんだ) 京太郎(ひひ...じゃあ生で) スッ 京太郎(んっ?それにしてもやけにハッキリ見えるなあ) 京太郎(!) 京太郎「あっ...」 久「電気が付いてると良く見えるでしょう?須賀くん」 京太郎「これは...誤解...」 久「……ハァ、その浴衣に突っ込んで今にも揉みしだこうとしている手はなに?」 透華「龍門渕の屋敷内でこのような下劣極まりない行為...万死に値しますわ」ワナワナ 京太郎「加治木さん!貴女からも理由を説明してくれ!事実を!」 加治木「"いいのか...?"と聞かれたので"……コクン"と応えた」 京太郎(確かに事実だけどもー!その前らへんを詳しく!) 優希「ありえないじぇ……」 一「さっきの今でこれですか、言ってくれたらボクが応えてあげるのに」 京太郎(……ハッ!この二人よりも大きな殺気が後ろに...!) 桃「……」 京太郎「いやっこれは...ちがっ」 桃「いつまで入れてるんスかー!!!早くその手を抜くっス~!!!」 京太郎「ぬわーーーーーー!!!」 こうして、俺は朝日が昇っても起きる事が出来ないほど痛めつけられた。 京太郎「……もう昼か」 京太郎「まだ満足に体が動かない...」 一「もう起きても大丈夫みたい?」 京太郎「ああ...みんなは?」 一「大浴場、そこから上がったら帰るらしいよ」 京太郎「そうか...」 一「ねえ」 京太郎「?」 一「今なら誰もいないよ」 京太郎「……駄目なヤツだ俺は」 一「?」 スッ 京太郎「やっぱりかわいい」 一「あっ当たり前だし」アタフタ 一「……ありがとう」 京太郎「今はハジメの方が好きだよ」 一「……っ」グス 優希『……』 京太郎「よいしょっ...と」 ハジメ「ボク、なーなーの関係って嫌なんだ」 京太郎「はあ」 カチ 『今はハジメの方が好きだよ』 一「録音しちゃったよ」 一「ボク的には二股でも良かったんだけどー...」 一「心変わりしてさ。こうでもしないと納得出来る状況にならないんだよね」 京太郎「……」 京太郎(まあどちらかを選ばないといけないわけだし) 一「ボクを選んだから悪役。彼女を選んだからピュアな心の持ち主――そういうわけじゃないと思うな」 一「……好き?」 京太郎(……駄目だ大好きだ) 京太郎「言う、ちゃんと告白する」 久「ふー良いお湯だったわぁ」 和「本当、旅館の温泉に引けをとらないくらいでした」 優希「……」 和「優希?」 咲「そういえば、優希ちゃんお風呂で見なかったよね」 優希「……」ダッ 優希「き、京太郎」 京太郎「引っ付くなタコス」 京太郎(なんて言えねえよ) 京太郎「お、どうした優希」 優希「あの、さっきの話...」 京太郎「聞いていたのか」 優希「……好き?」 京太郎「あ、……好き、だ」 京太郎「……けど1番じゃ、ない」 京太郎「どっちかに決めるって決めたんだ優希、お前が嫌いになったわけじゃない...」 優希「……ぁぅ」 加治木「悪者を見つける必要はない、彼女には悪いが決断をした側にも傷は残る」 和「……」 京太郎(和が泣きそうな顔で睨み付けてくる) 京太郎(それはそうだよな他人事だったら俺も男を責めると思う) 京太郎(いっそ嫌ってくれ、なんてのは優希に悪い) 優希「じゃあアタシ頑張るよ!」 京太郎「!」 優希「頑張って京太郎から手を出すような女になってやるんだから!」 優希「その時は優しく迎えてあげるから感謝するんだじぇ!」 京太郎「優希...」 この子は俺が思っているより、ずっと強かった。 京太郎「優希」 優希「駄目!もっと後!もっと魅力的になってからだ!わかったか京太郎!」 京太郎「……ああ!」 優希「いよーっし!そうと決まればのどちゃん!」 和「はい?」 優希「のどちゃんの乳を飲んでアタシもおっぱい 京太郎「はあ」 大きくするじぇー!」 和「やめてよ優希~!」 久しぶりに清澄の笑顔が戻ってきたようだった。 京太郎「おーいハジメ!」 一「あっコッチだよ京太郎!」 京太郎「いやー少し電車が遅れて...」 一「もうっ...まあ今日は記念日だから特別に許してあげるよ」 京太郎「今日?――あぁ」 あれから俺は一と付き合い出し、一年の月日がたとうとしていた。 一「もう...忘れてたの?まあ、そこがキミらしくもあるんだけどねっ」 今でも一番は一だ。そしておそらくこれからも一番なのだ、 京太郎「よし!今日は俺がキチンとエスコートしますよお姫様」 一「うんっ」 京太郎「好きだよハジメ」 一「ボクも――大好きだよ京太郎」ニコ 二人の人生はこれからも続いていく。 おわり
https://w.atwiki.jp/sangamaki/pages/23.html
. 華菜「これが私の可愛い妹たちだし!」 緋菜「緋菜だしっ!」 沙菜「沙菜だしっ!」 城菜「城菜だしっ!」 三つ子「よろしくだしっ!」 華菜「よく言えたなーお前たちー」ナデナデ 華菜「それじゃあ私はちょっと出かけてくるし」 三つ子「行ってらっしゃーい」 緋菜「なーなー何して遊ぶんだ?」 京太郎「じゃあ……まずは福笑いでもやるか」 沙菜「福笑い?」 京太郎「簡単に言うとだな――――」 城菜「面白かったし!」 緋菜「やるじゃないか須賀!」 京太郎「そうか?ならよかった」 城菜「次は何するんだ?」 京太郎「次は……百人一首にするか」 緋菜「ひゃくにんいっしゅ知ってるし!」 城菜「しかがおくで鳴くやつ!」 京太郎「なら早速やってみようか」 沙菜「須賀つよすぎだし!」 城菜「ズルとかしてるんじゃないのかー?」 京太郎「してないしてない」 緋菜「次の遊び!」 京太郎「そうだなーじゃあ羽根つきでもするか」 京太郎「ぬわっ!負けた!」 緋菜「3対1で勝てるわけないし!」 城菜「勝った方が負けた方の顔に落書きだし!」 沙菜「なぁ、なんて書く?」ボソボソ 緋菜「そうだな……っていうのはどうだ?」ボソボソ 城菜「それでけっていだ!」ボソボソ 京太郎「額と頬に何か書かれた……」 京太郎「罰ゲームで家に帰るまで鏡を見ちゃダメ、洗っちゃダメって」 京太郎「すれ違う人には笑われるし」 京太郎「なんて書かれてるんだ?」 華菜「へぇーそれでなんて書いたんだ?」 緋菜「ヒナは大!」 城菜「シロナはす!」 沙菜「サナはき!」 華菜「大すき、か良いこと考えるなー!」 緋菜「だろだろー!」 城菜「また、須賀遊びにくるかな?」 沙菜「くるよ!きっと」 華菜(もうすぐお兄さんになるんだぞ!っとか言ったら頭がこんがらがるんだろうな……)
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/3314.html
京太郎(蛍光灯と単三電池と……よし、これで買い出しは終わりだな) 京太郎(さっさと帰ってタコス買っていかないとまた罵詈雑言が浴びせられるんだろうなぁ) 京太郎(お、ゲームコーナーか……) 京太郎(麻雀始めてから、ゲームやってねぇなあ) 京太郎(中学の頃はあんなに夢中になってたのに……) 京太郎(ちょっと覗いて行ってみるか) 京太郎(おぉ、コレ新作出てたのか……主人公変わってね? タイ人みたいだな) 京太郎(うーん、この空気に触れてしまうと、買わずにはいられなくなってしまう……) 京太郎(ベスト版でも買ってくかな) 京太郎(アクションはハマると極めるまで抜け出せなくなるし、クリア前にブランクあけちまうとリハビリが必要だしな) 京太郎(RPGか……アドベンチャーもいいな) 京太郎(いっそギャルゲーでも……お、これなんか良さそうだな) 京太郎(『アカイイト』か……『少女の視点で体験する和風伝奇ホラー』?) 京太郎(ホラーなのか……弟切り草みたいな感じか?) 京太郎(っていうか主人公女なのか? じゃあ恋愛ものじゃないってことか) 京太郎(主人公女が女で他のキャラも女……珍しいな) 京太郎(よし、値段も手頃だし、コレにすっか) ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 京太郎「なるほど……」 京太郎(田舎に住んでる人間には、別段珍しい光景じゃないな……) 京太郎(それにしても、今のところはホラー要素が見当たらないな) 京太郎(不気味な洋館が出てくるわけでもないし、何か変なものを見かけるわけでもないし……) 京太郎(もうちょっと進めないとわからんな) 京太郎「うお……吸われてる……」 京太郎(首から出血って、結構やばいんじゃね?) 京太郎(…………っていうか、なんか) 京太郎「……エロいな」ボソッ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ~次の日~ 咲「おはよう京ちゃん……なんだか眠そうだね」 京太郎「あぁ……ちょっとな……」 咲「もしかして、また朝までゲームしてたの?」 京太郎「なんでわかるんだよ……」 咲「去年までそんな感じだったし……最近はそうでもなかったけど」 咲「で、今度は何のゲームしてるの?」 京太郎「あぁ……まぁ……」 咲「……ひょっとして、エッチなやつ?」 京太郎「なっ!? ち、違うぞ!」 咲「……」ジトッ 京太郎「うっ」 咲「……ちゃんと寝ないで授業受けるんだよ」 京太郎(マズイ……今の反応は図星っぽかったか……) 京太郎(それにしても……やはりユメイさんは最高だな) 京太郎(あの包容力あるキャラ、胸も結構ありそうだし) 京太郎(……だが) 京太郎(今までのゲームのキャラに対する感じとは…………何かが違う) 京太郎(なんだろう、これは) 京太郎(なんていうか、その……何なんだろうなぁ……) ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ―部室― 京太郎(面白かったんだけど、未だに消えないこのモヤモヤ感……) 京太郎(これは一体……)モンモン 和「ここのターツは愚形ですから、この場合は……」 咲「へぇ……そっか、そっちのほうが確かに確率は……」 咲「やっぱり原村さんの教え方はわかりやすいね! さすが原村さん!」 和「そ、そんな……こと///」 京太郎「……」ピク 京太郎(今の和……咲に褒められて照れてる、のか) 京太郎(そういえば今までも結構そういうことが……) 京太郎(なんていうか……なんかイイな……こういうの) 京太郎(何が、っていうのは、よく分からないけど……) ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 京太郎「う、烏月さんが……そんな……」 京太郎「アカイイトって……こういう意味だったのか……」 京太郎(ええい、やり直しだ! こんな結末納得できるか!) 京太郎(待ってろよ桂! 必ず俺が幸せにしてやるからな!) 京太郎「…………ん?」 京太郎(……そうか、俺はこの主人公に自分を投影してるわけじゃないのか) 京太郎(純粋に桂とその他のキャラが関わり合っているところが見たいだけで……) 京太郎(ユメイさん単体じゃなく、ユメイさんと桂の関係が好きだったんだ……) 京太郎(いや、でもコレっておかしいか?) 京太郎(……いや、漫画でも男同士の熱い友情に感動することあるしな、うん) 京太郎(問題ない、ゲームを続行する) ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 京太郎(ふふふ……ざまあみろ……主だかなんだか知らんがな……)フラフラ 咲「ねぇ京ちゃん……また徹夜したの?」 京太郎「おう……まぁな」 咲「流石に二日連続は……ちゃんと寝ないとダメだよ?」 京太郎「あぁ……とりあえずあと二人だからな……それが終われば……」 咲「え?」 京太郎「! い、いや……なんでもない……」 咲「?」 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ―部室― 和「……」タン 咲「え?」 和「なんですか、咲さん?」 咲「えっと……その……」 咲「も、もうちょっとソレ持っといたほうが良かったかなぁって……」ヒソヒソ 京太郎(咲が和の耳元で……)ボケー 京太郎(構図的に、なんだか咲が和の血を吸ってるみたいに……)モンモン 京太郎(咲と……和が……) 京太郎「!?」 京太郎(お、俺は今何を……) 京太郎「うおおおおおおおおおお!!」ガンガンガンガン 久「ちょっ……何してるの須賀くん!?」 優希「気でも狂ったのか!?」 京太郎「いえ……ちょっと煩悩を……」ゼェゼェ 咲「京……ちゃん?」 京太郎「いや、大丈夫だ……」 咲「やっぱり寝不足で疲れてるんだよ……ちょっと寝てたほうがいいよ?」 まこ「寝不足?」 咲「京ちゃん、二日連続で徹夜でゲームしてて……」 和「どうしようもないですね」ハァ 久「須賀くん……今日はもういいから、とりあえずそこで寝てなさい」 京太郎「いや、でも」 まこ「また机にヘドバンされるのは迷惑じゃ」 京太郎「……はい」 京太郎(そうだよな、寝不足でおかしくなってるんだ) 京太郎(寝て起きれば、今の変な妄想も消えてる……さ) ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 京太郎(結局今日も徹夜してしまった……) 京太郎(しかし、これで一応すべてのキャラのエンディングは見たわけだ) 京太郎(あとはエンディングとCGをコンプリートするだけだが……面倒だしネットで攻略情報見るか)カチカチ 京太郎「……ん?」 京太郎(アオイシロっていう続編もあるのか……) 京太郎(…………明日買いに行くか) ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ~翌日~ 京太郎「なんだこれ……完璧にキスしてんじゃねぇか……」 京太郎(た、確かにそういう人がいることは知ってるが……)ドキドキ 京太郎(し、しかし一般的なゲームでこういう描写は……)ドキドキ 京太郎「……進めよう」 チュンチュン チュンチュン 京太郎「終わった……もう朝か」 京太郎(なんかコピペしたようなEDとバグっぽいのも見られたけど、よかったな、うん) 京太郎(それにしても、あのキスシーン……どういう評価されてるんだ?) 京太郎(出かける前にネットで調べてみるか……) 京太郎(えっと……ん? 『三大百合ゲー四天王はアカイイト、処女宮、あとひとつは?』って……) 京太郎「…………百合? なんだこれ?」 槓
https://w.atwiki.jp/kyo3nen/pages/159.html
白望→京太郎 二年、冬休み、はとこ以降 白望「須賀京太郎? ……ああ、エイスリンさんのはとこだ」 白望「トヨネの友達でもあったんだっけ……ダル」 白望「あんまり話してないけど、背中広いからおぶさったらダルくなさそう」 白望「……え、まだ終わらないの? ダル……」 白望「あとは……そうだ、塞と胡桃に似てるって言われたな」 白望「でもまぁ、まさか親戚のわけないだろうし」
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6267.html
夜1. 京太郎「ネリーがカピーと真面目に話し合いをしてた。俺の手を握って。離したら離せなくなるとか嘘だと思いたい」 京太郎「……宮守の誰かと会おう。」 京太郎「……シロの世話をしにいくか」 ーーーーーー 白望「……」ベッドに倒れていて 京太郎「インタビューで疲れたのか?」 白望「うん…多すぎる」 京太郎「団体戦であんだけあばれたんだから仕方がないだろ」 白望「京太郎は…何してたの?」 京太郎「俺か?俺は友人と会ってたりしてたぞ」 白望「女?」 京太郎「そうだが…」 白望「ずるい…京太郎、こっちきて」 京太郎「ずるいって言われてもな…どうしたんだ?」 白望「はやく」ゴロゴロしたまま 京太郎「仕方ないな」 スタスタ… 白望「…ご褒美」 京太郎「いやまて、おんぶしただろ」 白望「足りない…それに疲れた」 京太郎「しかたないな…何をして欲しいんだ?」 白望「ひざまくら」 京太郎「男のひざまくらなんかに価値はないぞ?」 白望「価値はある」 京太郎「わかった…ほらこい」ベッドにすわりポンポンと膝を叩いて 白望「うん…」もぞもぞ 京太郎「…こんなんでいいのか?」 白望「うん…」 仰向けになって京太郎を見ていて 白望「京太郎…」 京太郎「なんだ?」 白望「私もついていくから」 京太郎「何にだ?」 白望「京太郎が決めてること。」 京太郎「……たまに思うんだが宮守の皆が長年連れ添ったお嫁さんみたいなのはなんでだ?」 白望「それだけ京太郎が想われてるって事…私も好きだよ」 京太郎「……」 白望「照れてる」 京太郎「て、照れてなんかないぞ!!」 夜2 京太郎「………ついて来るか」ボソ カピー「パカパカ(急にどうした」 京太郎「いや、ネリーのお礼を言ってなかったからな」 カピー「パカパカ(その事か…主が初めて常識人を連れて来たのには驚いたがな」 京太郎「な、何を言ってるんだ?」 カピー「パカパカ(ふん…まあいいがな」 カピー「パカパカ(種を蒔いたのに収穫をしないのは鬼畜の所業だな」 京太郎「種ってなんだ?」 カピー「パカパカ(乙女、予知者、龍、複製者、影、逆転者、魔王、人妻、道化、烈火、爆発王…他にあげてはキリがない。とりあえず問題は無いがイチャイチャする相手は山ほどいる事を忘れるなよ」 京太郎「……それってダメなんじゃないのか?特に人妻とか」 カピー「パカパカ(酒にベロンベロンに酔わせてあわよくば勢いで4Pを始めようとしていたのにそんな事を言うのか」 京太郎「そんな事するわけ無いだろ!」 カピー「パカパカ(どうだか…まあ、安心しろ。この世界ではお互いの合意の元に離婚調停が終わり娘達も納得している。最初は未亡人にして隠しルート筆頭候補だったんだがな」 京太郎「…またカピーがわけのわからない事を言ってる」 就寝前 From 獅子原爽 今日は部活の仲間と買い物に行きました。明後日からの個人戦の為に休息中です!! その時の写メも送っておきますね。 添付画像 京太郎「個人戦か…シロ、豊音、エイスリン…咲と衣もいるし壮絶なんだろうな。応援してます。服も似合ってますよと」 From 獅子原爽 ありがとうございます! 今度こそ活躍しますから! 今日はもう遅いのでこれくらいにしておきます。 おやすみなさい メール一番下 愛してます、京太郎君 京太郎「期待してます、おやすみなさいっと…」 ーーーーーーーー 爽「き、期待されてる…わ、私、頑張ります!絶対勝ちますから!」ゴゴゴ 早朝 京太郎「……眠い」 「それ、ロン…3900」 また和了された。四巡先見てるのにそれはないで。 「やっと私達くらいにはなったかな良子ちゃん」 「そうですね…まあ、私達と豊音を相手に飛ばなかっただけマシでしょうか」 相変わらず辛口やな二人とも…まあ、現実での二人のイメージとは全く違うから“ここ"だけなんかな? 「怜ちゃん、今日の夜に最後の調整をして明日の個人戦には絶対勝ってもらうからね」 健夜さんがそう言ってくるが正直、あまり負ける気がしない。確かに小瀬川選手や一部の選手は化け物かもしれんけど毎日怪物と戦ってるんやで? 「それは慢心だよ。間違いなく、白望ちゃんと智葉ちゃんは強くなってる」 そうなんやろか…いつも打ってる二人なら8:2で勝つ自信があるんやけど。 「バッドですよ、怜。あの二人は今の私達くらいの実力はあります。もっと言ったら、私達が槍も弓も使わなければ負けかねません」 ちょい待って、あの槍と弓使っても勝てんの?なんでそんなに強くなったんや? 「多分、京太郎が関係してます。私達がこうして怜の中にいるのも京太郎のせいですから」 それもそうやけど…京太郎はなんでこう他の女を強くするんや。もっと強くする相手がおるやろ! 「おっと…そろそろタイムリミットのようですね。それではまたナイトに会いましょう」 せやな。そろそろ起きなあかんわ。今日もありがとうございました。 そう言うと視界がゆがんでいく。やっぱりこの感覚は慣れへん。 「今日、一日また頑張ろうか」 私はそう言って夢から目が覚めた。 隣を見てみると竜華はまだ寝ていた…まあ仕方ない。ベッドから出て私服に着替える まだ早朝やしな。昔はウチもそうやったんやけど夢のせいで早寝早起き、家事洗濯とかができるようになった。十数人の人妻に教え込まれたらそうなる。 「ちょっと散歩に行こかな」 髪型と服装を正しながら私はそう思った。暑くなる前に少しだけ身体を動かす…霞さんと初美さんが教えてくれた健康法。巫女の秘技とからしいけど直接は教わらなかったらいいらしい…えらい都合の良い考えや。 「ちょっと出かけてくるで、竜華」 寝てる竜華にそう呟いて私は外に向かった。 ーーーーーーーー 「トキさん?」 振り返ると京君がそこにいた。彼も歩いていたのかな? 「おはよう、京君。散歩でもしてたん?」 脳内シュミレーターと何十年分の惚気話を聞いてきたウチはこの事態に慌てる事はない。だから右手で髪を弄るのは仕方がない事だ。 「そうですよ。トキさんも散歩ですか?」 「そうやで。病弱やから健康に気を使ってるねん」 な、なんでこんなしょうもない事しかいわれへんのや、もっと色々と考えたのに。 「なら俺と一緒に朝食でもどうですか?そこに結構、好きな喫茶店があるんですよ」 「アポロの事?」 ここら辺で京君の行きつけの店は確か、アポロやったはずや…智葉さんと良く行ったらしい。 「あれ知ってんですか?あそこの…」 「スープが好きなんやろ?」 京君が豆鉄砲を食らったみたいな顔を浮かべてる。これは貴重なモノみたな。 「トキさんってエスパーか何かですか?」 真剣に聞いてくる。本当に聞いてた行動しかせえへん…恐るべしや嫁さんs。 「そうやで。京君の事やったらなんでもわかるんやから」 「なんですかそれ」 京君はおかしいのか笑っている。なんや、本当の事やのに…まあ知識だけやけど。 「美味しいですね」 スープを飲みながら京君はウチにそう話しかけてくる。ウチよりもスープのレシピが気になるのか目線がスープにチラチラ云ってる。 「そうやね、玉ねぎを煮込んでるんかな?」 レシピは知ってるんやけどそれはマナー違反やからあくまで今のウチが解る程度の事を話す。レディーの嗜みやね。 「そうですね…赤身の牛肉を丁寧に煮こんで、そこから香辛料と玉ねぎ、ジャガイモとかを煮込んでますね。それより怜さんは料理できたんですね」 「あっ、傷付いたで京君。今の言葉で言ったらあかんわ」 まあ実際の所、ここ一ヶ月の間に叩き込まれた事…竜華ですら信じてくれへん。 「す、すいません!この前会った時はそんな感じがしなかったからつい…」 目線が下に下がってるのは本当にしょぼくれた時の合図…ある意味、病的なまでに京君の事が解る。なんもかんも嫁さん’sが悪い。 「いいよ、別に。そんなに気にしてないから。それよりもな…」 話題を変えて彼と話していく。こんな機会は滅多に無いから。 「それなら俺も知ってますよ。実は…」 夢の世界の人達は私に実体験を教えてくれる。 京君が結婚して死ぬそれまでの過程を。 最初は皆嬉しそうに懐かしむように話してくれたけど最後になると皆泣いていた。 『私は救えなかった。愛していたのに彼を救えることができなかった』 だから皆がウチに協力してくれる。京君を救う為に京君が彼処に行ける為に。 「トキさん?」 何時の間にか彼が不思議そうな顔でこっちを見ていた。 「ごめん、京君に見惚れては」 私はそんな冗談を言いながら決意を固める。 この人を幸せにしようと。大きな借りがあるし、何よりウチはこの人が嫌いではない。 あと二週間もない。彼処に行かなければ彼は永遠に後悔し、悩む事になる。 彼はまだ鏡であり、無敗。待っててや京君…ウチが全部うまいことやるから。 ウチが京君を壊す(救う)。 朝 京太郎「あのスープ…再現してみたいよな」 京太郎「誰かと遊びに行くか」 京太郎「豊音を誘ってみるか」 ♪ー着信豊音 京太郎「噂をすればだな。もしもし」 豊音「おはよう、京太郎。まだ朝だけど大丈夫?」 京太郎「大丈夫だぞ。起きたのは二時間くらい前だし」 豊音「よかったよー。今日は予定はあるかな?買い物に一緒に行きたいんだけど」 京太郎「別にいいが皆はどうするんだ?」 豊音「エイスリンさんと塞は美術館、シロと胡桃は部屋でダラダラ」 京太郎「…美術館についていかないのか?」 豊音「そうしようと思ったけど京太郎と東京に来てから一緒に居ないから…迷惑だっかな?」 京太郎「いや…豊音は優しいな」 豊音「そ、そんな事は無いよ!」わたふた 京太郎「あるよ。それで何処で待ち合わせするんだ?」 豊音「も、もう…一時間後にこっちのホテル前でいいかな?」 京太郎「わかった。しっかりエスコートさせてもらうよ」 豊音「うん、期待してる」 ブチん… 京太郎「とりあえずもう一回シャワー浴びて準備だ」 カピー「パカパカ(……まさかな」寝転がっていて ーーーーーーー 豊音「この時のために買っておいたワンピース…褒めてくれるかな?」服を選んでいて 白望「あれ…何処かに行くの?」 豊音「うん、ちょっと買い物に行くだけだよー」 白望「…」ワンピースを見ていて 豊音「ど、どうかしたのかな?」 白望「…貸し一つね」 豊音「あぅ…わ、わかったよ」 白望「あと雨に気をつけて」 豊音「雨が降るの?」 白望「……たぶん」 ホテルA前 京太郎「おーい」 豊音「あっ、こっちだよー」ワンピース 京太郎「ごめん、待たせた」 豊音「全然待ってないから大丈夫だよ」 京太郎「それならいいんだが…それで何処に買い物に行くんだ?」 豊音「アクセサリーとかかな…服は個人が終わってから皆で買うから」 京太郎「わかった。早速行くか」 ギュ…手を握られて 豊音「うん」 ーーーーーーー 豊音(ぷ、プロになってからしか買い物に来なかったから高い事を忘れてたよー)冷や汗をかいていて 京太郎「……」見ていて 豊音(真剣に見てるよ…あれ、絶対に買うとか言い出すからどうにかしないと) 京太郎(…………高い)心の中で焦っていて 豊音「……」 京太郎「……」無言で二人で妥協できる何かを探していて 豊音「あっ!」 京太郎(これだ)安価で造りがいいブローチを見つける 豊音「これいいよね」同じブローチを指差して 京太郎「そうだな、似合うと思う」 豊音「だ、だよね!」 京太郎「……」 豊音「……」 京太郎「同じ事を考えてたみたいだな」 豊音「ぷっ…そうみたいだね」 京太郎「なら俺がこれを買うから」 豊音「ダメだよー、私の買い物なんだから」 京太郎「……そう言われたら何も言えない。でもこれってデートだろ?」 豊音「ダメ。デートだけどそこはカッコつけなくていいんだよ」ニコニコ 京太郎「…わかりました」 豊音「それでいいんだよ」 豊音「それじゃあ、そろそろ帰ろう」 京太郎「あれ、まだ時間はあるぞ?」 豊音「今日は午後から雨らしいからしかたないよ」 京太郎「そうなのか…天気予報晴れだったのに」 豊音「シロが言ってたから多分あってる」 京太郎「…何故か納得できるな」 豊音「だね」 京太郎「言うのが遅れたけどさ…そのワンピース似合ってるぞ」 豊音「ありがとう。京太郎にそう言われると嬉しいよ」 京太郎「そ、そうか…でもあれだな、本当にドストライクで驚いた」 豊音「好きな人に合わせるのは当たり前だよ」 京太郎「うっ…は、恥ずかしいからやめてくれ」 豊音「照れてる京太郎が可愛いよ」ニコニコ 昼2. 京太郎「降りそうにないよな、雨」 ホテル探索 桃子「京太郎」 京太郎「おう、モモ」 桃子「何をしてるんすか?」 京太郎「いや、午後から雨が降るらしいからホテル探索でもしようかなって」 桃子「何言ってるっすか。昼からは晴れっすよ」 京太郎「いや、雨が降るんだよ」 桃子「…へんな京太郎っす」 京太郎「それよりモモはなにをしてたんだ?」 桃子「私は…」黙ってしまい 京太郎「どうかしたのか?」 桃子「…いや、なんでもないっす」 京太郎「…嘘だな」 桃子「どうしてそう思うっす?」 京太郎「……さびしそうだから」 桃子「寂しい…京太郎が居るじゃないっすか。だから寂しくないっす」 京太郎「そんな事をいってるんじゃなくて」 桃子「…京太郎は私が見えるんっすよね」 京太郎「ああ」 桃子「佳織先輩も見えるっす。天江さん、おっぱいさん、嶺上さん、コピーちゃん、悪待ちさん…たくさんの人が私を見えるっす。話せるっす。寂しくなんてないっすよ」 京太郎「……」 桃子「それに寂しいって言ったら京太郎は長野に帰ってきてくれるっすか?」 桃子「私が寂しい様に見えるのは京太郎が悪いっす。私はこんなに京太郎の事を想ってるのに。京太郎は私の事を想ってない。それが寂しいっす。それに他の女の子には優しくて、私には優しくないっす。どの人も私の後に知り合った筈なのに…京太郎は私の事が嫌いなんっすよね」 京太郎「それは違う」 桃子「違わないっすよ。ならなんで私を振ったすか。聞いたっすよ、悪待ちさんや奇術師の告白には応えたらしいじゃないっすか。コピーちゃんには将来の約束をしたって聞いたっす」 桃子「私には何もしてくれなかったのに!」涙目 京太郎「………」 桃子「ほら言えないじゃないっすか…あの人達を愛してるのにわたしを愛してはくれない。それは私が影が薄いから?」 京太郎「……」 桃子「…応えてよ、京太郎」 グッ…バッ…桃子を壁際に追いやって 桃子「えっ?」 京太郎「……30人だ」 桃子「なにがっすか?」 京太郎「おれが結婚しようとしてる人の数だ。その中にモモも入ってる」 桃子「……」 京太郎「冷静に考えればクズだ。数がおかしい。重婚が認められていても、30人と結婚しようとして全員を愛そうとしてる。世間は敵になる。マスコミのネタにされる。きっとろくなことにならないだろ。そのビジョンが視えてても俺は結婚するつもりだ」 桃子「…だからどうするっすか」 京太郎「俺はモモに一つしか聞かない。俺の側に居てくれるか居てくれないかだ」 桃子「…ずるいっすよ、それ。私は最初から選んでるじゃないっすか」 京太郎「そうだな。俺はクズだからな」 桃子「京太郎は馬鹿っす。知らないっすからね。私は逃がさない」 京太郎「それは俺の言葉だ」 桃子「私の言葉っすよ」 夕方 京太郎「雨か」 京太郎「……呼ばれた気がする」 カピー「パカパカ(はっ?」 京太郎「いや、なんかこう何かに呼ばれた気がしたんだ」 カピー「パカパカ(なんだそれ…何に呼ばれたんだ」 京太郎「……ドラゴン?」 カピー「パカパカ(……そうか」 京太郎「お、おい!突っ込みが無いと辛いぞ」 カピー「パカパカ(傘を二本持って行っておけ。折りたたみと普通のやつあるだろ」 京太郎「スルーされた?」 カピー「パカパカ(はやくいけ」 京太郎「ああもう、わかったよ」 スタスタ…ガチャ…バタン… カピー「パカパカ(三匹目か…悪堕ちしてるが元々は善性。終わりの龍は目覚めてすらいない。主よ、モテるのはいいが大変な事になるぞ」 ーーーーーーーーーー 京太郎「てか雨凄いな」ホテルの外に出るもゲリラ豪雨並 京太郎「も、戻っても怒られるしな…仕方ないからぶらつくか」 竜華「最悪やで…」雨宿りしていて 京太郎「…どう考えても、歩くべきじゃ無かったよな」膝からしたが横殴りの雨ですびしょ濡れになるも歩いていて 竜華「…あれ、京太郎?おーい、京太郎!」 京太郎「えっ?あっ、竜華さん」近づいて行き 竜華「こんな所でなにしてんの?」 京太郎「いや、誰かに呼ばれた気がしたから傘を二本持って外に出たんです」 竜華「呼ばれたって誰に呼ばれたん?」 京太郎「ドラゴン?」 竜華「…もしかして白いの?」 京太郎「わかりませんが…あれ、信じてくれるんですか?」 竜華「最近、夢にドラゴンがでてくるねん。最初は私と同じくらいの大きさやったのに三日目くらいでもう8m位になってな…麻雀の打ち方もそのせいかちょっと変わってきてて…怜達に言おうと思ってもバカにされそうやから」 京太郎「ドラゴンに呼ばれたって言った俺に言ったと」 竜華「うん」 京太郎「なら俺を呼んだのは竜華さんですね」 竜華「えっ?」 京太郎「だって竜華さんは夢で白いドラゴンを見たんでしょ?俺を呼んだのもきっとそいつですよ」 竜華「…なんやのそれ」少しだけ笑い 京太郎「夢見の類は俺はわからないんですが…たぶん、心配しなくていいですよ。白龍は基本的にゲームとかでは良い奴ですから」 竜華「ゲームって…まあ、京太郎がそう言うなら少しだけ信じるわ」 京太郎「はい。あと、あんまり意味ないかもしれませんけどこの傘をよかったら使ってください。俺は折りたたみがあるんで」 竜華「折りたたみでいい。そっちの傘は大きいから京太郎が使いや」 京太郎「ダメです。風邪ひきますよ、ほら」傘を無理矢理渡して 竜華「ちょっ、京太郎!」 京太郎「それじゃあ俺は戻りますんで」折りたたみをさしても無駄と判断して全力で走って行く 竜華「もう、今度あったら説教や…でもありがとうな、京太郎」 夜1. 京太郎「風邪ひかないようにシャワーと温泉に入ってきた」 京太郎「雨も止んだから少しだけぶらつくか」 ーーーーーーー 理沙「京太郎!」 京太郎「うん?あっ、こんばんわ」 理沙「こんばんわ!」 京太郎「仕事の帰りですか?」 理沙「うん!」 京太郎「おつかれさまです」 理沙「京太郎、優勝おめでとう!」 京太郎「ありがとうございます。でも俺なんてまだまだですよ」 理沙「そんな事無い!京太郎強い!」 京太郎「そう言われると嬉しいですね」 理沙「ご褒美!」ぷんすか 京太郎「えっ?そんな別にいいですよ」 理沙「ダメ!」 京太郎「あぅ…それなら」 京太郎「なら今度、ご飯に連れてってくださいよ」 理沙「わかった!」 京太郎「はい、期待してます」 理沙「うん!今度迎えに行く!」ぷんすか コンコン 京太郎「はい、ちょっと待ってください」 ガチャ… 良子「……」 京太郎「あれ、良子義姉さんどうしたんだ?」 良子「…健夜義姉さんと約束したそうですね」 京太郎「…何を?」 良子「誤魔化すんですか?」 京太郎「……」 良子「…ずるいですよ、義姉さんばかり」 京太郎「えっ?」 良子「いつも京太郎が頼ったのは健夜義姉さんだった…だから私は二年間留学してリセットしたかった」 京太郎「な、何を…」 良子「二年間でたまにしか会わなかったら京太郎も私に対する考えが変わると思った。だから努力したし、その為に英語の勉強もした。でも京太郎は変わらなかった」 良子「京太郎に必要だったのは私じゃなくて健夜義姉さん…」 バチン…京太郎が良子の頬をはたく 京太郎「それ以上言ったら怒るからな…」 良子「だって事実じゃないですか!」涙目 京太郎「それは義姉さんの勘違いだ」 良子「嘘です!」 京太郎「……俺は義姉さんが留学した時に見捨てられたと思った。だってそうだろ、約束を破ったのは良子義姉さんだ」 良子「わ、わたしは…」 京太郎「護ってくれるって言ったのに義姉さんはなんの相談も無しに海外に留学した。それは裏切りじゃないのか?」 良子「…っ!」 京太郎「最初に裏切ったのは良子義姉さんだ」 良子「そ、そんなつもりは…」 京太郎「でも俺はそう思った。義姉さんが俺が健夜義姉さんを贔屓してると勘違いしてるように」 良子「……」 京太郎「落ち着いてくれ、良子義姉さん。すれ違ってるだけなんだ。俺は義姉さん達を贔屓した覚えはない。寧ろ胸があるから良子義姉さんの方を評価してる」 良子「…ふふふ、なんですかそれ」涙目だが笑っていて 京太郎「なんですかって言われてもな…胸には浪漫が詰まってるからな」 良子「健夜義姉さんに言ったらキルされますよ」 京太郎「あっ…」冷や汗をながし 良子「黙っておいてあげますよ…すいませんでした、京太郎。私は貴方を裏切ったつもりはありませんでした。ですがあなたが欠片でもそう思ったなら私の責任です」頭を下げて 京太郎「……顔をあげて義姉さん」 良子「……」ゆっくりと顔をあげて ギュ…京太郎が良子を抱きしめる 京太郎「一回しか言わないから…よく聞いておいてくれ」 良子「はい…」 京太郎「義姉さんを空港に見送った時、初めて行かないでと言おうと思った。健夜義姉さんが手を握ってくれてなかったらボロ泣きだった。俺は良子義姉さんが好きだ。家族として好きだし、男としても好きだ」 京太郎「…ケジメつけたら迎えに行く。だから待っていてください」 良子「…そんなに待てませんよ」 京太郎「できるだけはやく迎えに行く」 良子「約束ですよ」 京太郎「ああ…」 良子「…なら手付けだけもらっていきます」 チュ… 就寝前 From 獅子原爽 電話していいですか? 京太郎「…珍しいな」 ♪ー 爽「も、もしもし!」 京太郎「もしもし、須賀ですがどうかしたんですか?」 爽「えっとあの…声が聞きたくて…すいません」 京太郎「明日の事ですか?」 爽「う、うん…」 京太郎「……爽さんがどの程度できるのか俺はしりません」 爽「うっ…」 京太郎「でも応援はしてます。勝ってください。全力で挑んでください。次はあるかはわかりません…だから試合を全力で挑んでください」 爽「……」 京太郎「ちょっとくさすぎましたかね…すいません」 爽「うんうん…ありがとう。頑張るから…勝つよ、優勝するから」 京太郎「…期待してます」 爽「おやすみなさい、旦那様」 ブチン… 京太郎「えっ?」 ーーーーーー 爽「…勝つから、絶対に勝つよ」泣いていて 早朝 京太郎「……女子個人か」 和「須賀君?」 京太郎「おう和、おはよう」 和「なにしてたんですか?」 京太郎「いや、目を覚ます為に下で珈琲を飲もうかなって」 和「…高校生の言葉に聞こえませんね」 京太郎「同期に言う言葉じゃないな」 和「そうですね……今日の個人戦どうなると思いますか?」 京太郎「男子より見応えはあるだろうな」 和「酷い皮肉に聞こえますね」 京太郎「皮肉だからな」 和「満足しませんでしたか?」 京太郎「……勝ったからいいんだよ」 和「…そうですか」 京太郎「それにだ…俺は孤独じゃないからな」 和「馬鹿ですね」 京太郎「ああ馬鹿だ」 和「笑えません」 京太郎「ごめんな…」 和「別にいいですよ、その代わり期待してますから」 京太郎「……強くなったな」 和「須賀君のおかげです」 朝 Aブロック 宮永照 ハオ慧宇 荒川憩 宮永咲 龍門渕透華 神代小蒔 エイスリン 江口セーラ 小瀬川白望 佐々野いちご 薄墨初美 園城寺怜 Bブロック 妹尾香織 愛宕洋榎 天江衣 清水谷竜華 獅子原爽 辻垣内智葉 東横桃子 愛宕絹江 雀明華 石戸霞 姉帯豊音 モブA 治す事は善い事 祖母は私にいつもそう言って聞かしてくれた それと同時にもう一つ聞かされていた。 荒川の血は自覚してはいけない その言葉の意味を私は解らないでいた 両親に聞いても知らないとしか答えてくれない。 そして祖母は最後まで言葉の意味も教えてくれず死んでしまう 祖母が私に遺した遺品はチョーカーと小さな十字架。 十字架には祖母と祖父が刻まれていて、チョーカーには祖母のイニシャルと祖父ではないイニシャルが刻まれていた 私はその意味に気がついていた。だがその恐ろしい事実を誰かに伝える勇気は無かった。 優しかった祖母に限って、祖父が死んだあの日に一人泣いていた祖母が浮気なんかしているわけないと。 「でもなおばあちゃん…今の私になら解る」 気怠い身体を起こして天井を見つめる。 「愛したのはおじいちゃんで愛されたかったのは…傷つけられたかったのは知らない誰かやったんやね」 私の言葉に誰も答えてはくれない。首につけたチョーカーだけはその答えを知っているような気がした。 全国大会なんて正直、今はどうでもいい。それよりも彼を探して一秒でも長く側にて一ミリでも深く傷をつけて欲しい。 「でもこんな事言ったら嫌われるんやろな」 あの日、初めてあった時の夜に私はこの感情の存在を知った。全てを奪われて征服されたとベッドの上で感じ時に私の中で何かが壊れた…いや、壊された事を再認識する。 だと自覚した瞬間でもあった。 祖母が自覚したら駄目と言った存在を自覚した事によりソレは私を支配していく 「ああ…ずるいわ…本当にずるいわ」 須賀京太郎は知らない。私が肉欲に狂い、***になった事を… 「今日は頑張ろう…女子最強になったらいやでも相手してくれるやろうし」 服を着ながら私はそう呟いた。 首のチョーカーを確認して外に出ようとする。 「あれ十字架はどこいったんやろ…」 何か大事な何かを私はおいてきた感覚があった。 「まあ、見つかるやろ」 ドアを開けて外に出る。 「今の私にあれは邪魔やからな」 私はただの***なのだから。 誰かを愛する資格なんて私には無い 祖母は半端者だった 私はそうならない 私はこの感覚に全てを託す だから待ってて、須賀京太郎 私は貴方を迎えに行きますから 「荒川さん?」 振り向くと須賀京太郎が居た 「おはよう須賀君。個人の応援?」 身体が疼き始める…迎えに行くつもりやったのになんで会うんやろ 「そうです。宮守の仲間と友人が出てるんで」 そこは嘘でも私の応援って言って欲しかったけどまあしかたない。 「その友人に私も入ってるんかな?」 意地悪な質問だ 「もちろん荒川さんも応援してますよ」 「それって私に勝って欲しいの?」 「…黙秘権を使います」 優しいな…もっとこう強く当たってくれてもいいんやけどな。そんなんじゃ、満足できひん。 「お、怒らないでくださいよ」 私が怒ってると勘違いしたのか少しだけ困った顔を浮かべていた。 「ならちょっとだけ屈んでもらえる?」 「えっ、あっはい」 彼は少しだけ屈んでくれる。もう無用心やで。 「少し疲れてるんと違う?」 彼の両頬を両手で触り、触診の振りをしてそういう。 「そうですかね?」 「そうやで」 嫌ではないみたい…なんで男なのに私より肌が手入れされてるんや 「おかしい」 つい口にしてしまう 「…何がですか?」 「なんもない」 答えたら女としてのプライドが折れる…あれ、でも私には関係ないか。両手を離す。 「なあ須賀君」 「はい?」 屈んだまま彼は私と目を合わせてくれる。 「私な、今日頑張るから少しだけでもいいから応援してくれる?」 「…ああ」 聞いた。応援してくれる…なら、これはそのお礼の前払い。 「……てるよ」 両手で彼の頬をはさみ、顔を近づける。唇に触れるその感触と暖かさに全身が震える。須賀京太郎から何かが私には流れ込んできた。 「っ…」 このまま押し倒したいけどそれはできない。逆レイプはあかん。 「あ、荒川さん!」 顔を離して彼をみると驚いた顔をしていた。 「お礼や、須賀君。私は勝ってくるよ」 足が軽い…背中に羽が生えてる感覚。右手と左手に物騒なモノを握ってるけど…これは須賀君の力や。 「私は君の***になりたいんやで?」 子宮の辺りに暖かさも感じる。 たったキス一つでここまで満たされるんか… 「それじゃあ、先に行くから」 抱かれたらどうなってまうんやろうか? 昼1 京太郎「今日で本戦出場者が出揃うんだな」 竜華「風邪はひかなかったんやな」 京太郎「えっ?あっ……怒ってます?」 竜華「別に…カッコつけて雨の中を走っていった事なんて怒ってないよ」 京太郎(……絶対に怒ってる) 竜華「それに…京太郎に会えて良かった」 京太郎「なんでですか?」 竜華「もうすぐ予選やろ。見ときや。うちも成長したんやで」 京太郎「はは…期待しておきます」 竜華「京太郎を追い越して行くで」 京太郎「言うだけならタダですからね」 竜華「そんな口聞けるのも今のうちや…うちは京太郎を護るぐらいに強くなるんやから」 京太郎「…」 竜華「顔が紅いで京太郎」 京太郎「あ、赤くないです!」 竜華「ふふふ、それじゃあそろそろ行くわ」 京太郎「はい…頑張ってきてください」 竜華「うん!」 昼2 京太郎「知り合いしか勝ってない気がする…」 廊下 智葉「……」自動販売機の前に立っていて 京太郎「どうかしたのか?」 智葉「うん?京太郎か…何か飲もうと思ったんだが財布を忘れてな」 京太郎「ははは」 智葉「わ、笑うな!」 京太郎「すいません…智葉さんもドジするんだなって」 智葉「私も人だからな」 京太郎「そうですね…何が飲みたいんですか?」 智葉「お茶…まあ、戻って誰かに借りる」 ポチ…ゴトン 京太郎「はい、どうぞ」 智葉「……人の話を聞いてたか?」 京太郎「借りに行くなら俺が驕りますよ」 智葉「…はぁ、変わらないな」 京太郎「何が?」 智葉「なんでも無い…それより試合を見ておけ。私が勝つからな」 京太郎「…シロ達も強いですよ?」 智葉「団体の借りはかえす」 京太郎「……」 智葉「それに京太郎が父との約束を果たしたんだ。私もそれに応えるつもりだ」 智葉「待っていろ、京太郎。私が今回も隣に居てやる」 夜 京太郎「7割りが知り合いだった…楽しそうだな女子本戦」 慧宇「ご主…京太郎、こんな所でなにしてるんですか?」 京太郎「ハオか…いや、無性にアイスがたべたくなってな」 慧宇「食べ過ぎてはダメですよ。お腹を壊しますから」 京太郎「わかってるさ」 慧宇「ならいいです」 京太郎「…そういえば本戦出場おめでとう」 慧宇「えっ、あ、ありがとうございます」 京太郎「まあハオの実力だったら当たり前か」 慧宇「はい!私は負けません」 京太郎「そうだな…俺もハオが負ける姿があまり想像できない」 慧宇(き、期待されてる!!) 京太郎「明日も頑張って」 慧宇「はい!」 夜2 京太郎「…」うとうとしていて 京太郎「…寝よう」 「須賀の血を手に入れればそれでいいではないか!」 「ですがそれではあの子供は…」 「かまわん。ワシの命を聞かずに死んだ者たち…しかもあのおぞましい血を受け継ぐ存在なの子供だと思う必要は無い!」 「…それが当主としての決定ならば私達は従います」 「ふん、最初から…」 「ただしお忘れにならないように。須賀の血が濃い故に今はどうにでもなりましょう。所詮は神代の血には勝てません。ですが…あの子供の二分の一の血は…」 「黙らんか!ある訳がない!そのような事はあってはならんのだ!袂を別った二つの血が一つになるなど絶対に認めん!」 「……」 「この話は終わりだ。あれから目を離すな。奴が現れたら報告しろ」 「わかりました」 スタスタ… 「老いぼれが…京一郎様が生きておればこの様な事態にはならなかったものを」 トテトテ… 「霞か?」 「はい、おとうさま」 「あの子はどうしている?」 「となりのおへやでねています」 「そうか…」 「きょう…すがさまがどうかしたのですか?」 「心配する事はない」 「ですが…」 「霞」 「は、はい!」 「京太郎君の事は好きか」 「……」頷く 「そうか…」 「石戸は…いや、全ての分家は選択を迫られてるのかもしれんな」 ーーーーーーー 京太郎「… はっ…」起き上がって カピー「パカパカ(どうかしたのか?」 京太郎「…いや、変な夢を見たんだが思い出せないんだ」 カピー「パカパカ(そうか。ならもう朝だから準備でもしておけ」 京太郎「えっ?…六時だと」 カピー「パカパカ(シャワーからだな」 京太郎「…そうだな」 スタスタ… カピー「パカパカ(今頃になって思い出すとはな…」 カピー「パカパカ(…まあ、今となっては全てが遅いがな」 朝 京太郎「会場に向かうか」 道中 アレクサンドラ「須賀京太郎」 京太郎「なんですか?」 アレクサンドラ「ネリーに幾ら渡した」 京太郎「なんの事だかわからないんですが」 アレクサンドラ「あの子が臨海関連の株を買い占めた」 京太郎「そうですか、良かったですね」 アレクサンドラ「…留学生があれ程の金額を持っている訳がない。何をしたんだ」 京太郎「俺は知りませんよ」 アレクサンドラ「俺は…か」 京太郎「はい、俺はです」 アレクサンドラ「君が転校するとつかんだ時に全力で臨海に抱え込むべきだった」 京太郎「…」 アレクサンドラ「須賀京太郎…私は君が化物に見える」 京太郎「昔、よく言われましたよ。人の皮を被った化物だと」 アレクサンドラ「そうか」 京太郎「それじゃあ俺はこれで」 アレクサンドラ「ああ」 スタスタ… アレクサンドラ「人の皮を被った化物か…違うだろ。人の形をした化物が」 ーーーーーー 京太郎「カピーと話してたのは今の事だったんだな」 憩「よろしくなー」 照「よろしく」 咲「よろしくお願いします」 慧宇「よろしくお願いします」 慧宇(宮永照は様子見か) 照(…) 照魔境発動! 憩(この感覚…宮永照は様子見なんやね) 咲(お姉ちゃんは様子見…それ以前に衣ちゃんよりも強力な支配…) 慧宇(聴牌…) 憩(……調子に乗られると困る) 黒曜の大双翼発動! 照、慧宇「聴牌」 憩、咲「ノーテン」 照(どす黒い…ハオ慧宇と荒川憩の中身は混沌としてる。咲は京ちゃんのおかげで成長できたんだね…でも) 照「勝つのは私」小声 慧宇(荒川憩がおかしい。宮永照の鏡で半減させられた可能性がもある…) 憩(親の連荘はさせられへん) ブラックジャック発動! 照(…京ちゃんのタラし) 憩「ツモ!2100.4000!」 憩(…聴牌できひん) 咲(カンできないよ…) 照(…やっかい) コトン… 慧宇「ロン、7700」 照「チー」 憩「ポンやで」 コトン… 慧宇「ロン、3900」 憩「はい」 憩(…やっと真面に動けるな) 等価交換発動! 憩「ポン」 照(…聴牌できない。荒川憩の能力か) 咲(……) 慧宇(…勝つのは私です) 玉藻前発動! 憩「えっ?」 憩(ずれた…誰の能力?) 憩「聴牌!」 憩以外「ノーテン」 慧宇(…聴牌) 咲(…させない) 覇王覚醒 咲「カン!」 慧宇(小賢しい…)ゴゴゴ… 妲己 発動! 憩(それ以上はみとめられへんな…) 黒曜の大双翼発動! 憩以外「聴牌」 憩「ノーテン」 慧宇「立直」 咲「…カン」 覇王覚醒発動! 慧宇「……」 コトン… 憩「それ、チー」 ブラックジャック発動! 憩(あれ…これってあの槍?) 天沼鉾起動! 照(京ちゃんの槍!なんで?) 慧宇(今回は荒川憩を選ばれたんですか…) コトン…ザシュ 憩「ロン、32300」 憩(……勝つ) ロンギヌス起動 ??「神は言っている。ここで死ぬ運命だと」 慧宇「っ!」 照「っ…」 咲「…?」 憩「ツモ、16000オール」 憩 108100 照 700 咲 5400 慧宇 -34200 荒川憩が勝ちました。 ロンギヌスは消滅しました。 廊下 京太郎「…」うとうとしていて 咲「京ちゃん?」 京太郎「…zzz」 咲「…寝てるの?」隣に座って 京太郎「…zzz」 咲「寝てるんだね…ごめん、京ちゃん。負けちゃったよ」 咲「皆強いね…荒川さんなんて最後、役満を二回もあがったんだよ」 京太郎「…zzz」 咲「くやしいなぁ…負けたくなかった」 京太郎「……」 咲「昨日ね、お姉ちゃんに言われたんだ…いつまでも京ちゃんに頼ってたらダメだって」 咲「…頼ってたのかな?ずっと京ちゃんと一緒に居てお母さん達の喧嘩も止めてくれて…でも京ちゃんの事は何も知らなくて」泣いていて 京太郎「俺がそう咲に望んだからだ」 咲「えっ?起きて…」 京太郎「俺は咲と普通で居たかった。過去の事や俺の事を知らない咲と普通の友達として付き合いたかった」 咲「…なんで?」 京太郎「一種の安全地帯みたいなものかな…誰の目も気にしなくていい人が“欲しかった”」 咲「なら今の私は京ちゃんにとっていらないの?」 京太郎「必要だ。俺と咲は友達だからな」 咲「でも京ちゃんと私は本当の友達になれないよ?」 京太郎「…全て知らないと友人になれないのか?」 咲「違うよ…私ね、京ちゃん。10歳の時におぼれた私を助けてくれた時から京ちゃんの事が好きなんだよ」 京太郎「はっ?」 咲「だから私が求める関係と京ちゃんが私に求める関係は違うの。私、宮永咲は須賀京太郎が好きです」 京太郎「……咲」 咲「っ…!なに」 京太郎「俺はお前の望んだ事をしてやる事はできない」 咲「私には望んだの事をさせたのに?」 京太郎「ああ…」 咲「…最低だね」 京太郎「そうだな」 咲「………京ちゃん」 京太郎「なんだ?」 咲「嘘をつくときに右頬が少し引き攣る癖は直さないといけないよ」 京太郎「えっ?」 咲「それに悪い事をしたって思ってるときに右足が少し動くのも直さないとね」 京太郎「お、おう…」 咲「それにね…京ちゃんが振る事なんて知ってた」 京太郎「……」 咲「私の予想だと和ちゃん、部長、東横さん、龍門渕さん、国広さん、天江さん、福路さん、妹尾さん…それにお姉ちゃんも京ちゃんの事が好き。多分、その事には京ちゃんは気づいてるよね?」 京太郎「…」一瞬だけ目が左を向いて 咲「はぁ…やっぱり知ってたんだ」 京太郎「…ああ」 咲「どうせ重婚しようとか思ってるんだよね?」 京太郎「…そうです」 咲「…私はその中にはいれないの?」 京太郎「いやだって…咲はいいのか?」 咲「京ちゃんが側にいてくれたらそれでいいよ」 京太郎「…だけど」 咲「だけどじゃない。私が決めた事だからいいんだよ」 京太郎「…」 咲「それにね…好きになった方が負けだから」 チュ… 咲「私は京ちゃんに今も昔もべた惚れだからね」ニコ 憩「よろしくですー」 白望「よろしく」 エイスリン「よろしくお願いします」 明華「よろしくお願いします」 憩(聴牌) 明華(はやいですね…) 風神に愛された少女発動! 白望(面倒だな…) 白望「ちょいタンマ…」 革新者発動! 明華(…遅かった) 白望(槍…エイスリンかな?) 開闢槍発動! エイスリン(…それは許容できない) 時を超えた絆発動! 憩(…人の和了はとったらあかんよ) 黒曜の大双翼発動! 白望(…邪魔) 開闢の槍、コンマ判定成功 干渉能力を全て封印します 憩(…止めらない) コトン…ザシュ 白望「ロン、16000」 白望(……勝つ) 最善を引き当てる者発動! 白望(こい…) 開闢槍発動! エイスリン(これは無理かな…) 明華(なんで奪えないんですか!?) 憩(…負けたい、負けたないのに) コトン…ザシュ 白望「ロン、国士無双32000」 憩 -23000 白望 73000 エイスリン 25000 親明華 25000 小瀬川白望が勝ちました。 決勝には起家のエイスリンが進出します。 B ブロック準決勝 一位石戸霞 2位獅子原爽 天江衣と豊音の支配系の能力により混沌とするも爽が親番東二局で逆鱗を発動。衣に倍満を当てる。連荘の時に霞が天照降臨を発動。豊音に役満をぶち当てる。結果、霞が一位になる。 昼2. 京太郎「長野勢は全滅か…」 廊下 京太郎「…」 慧宇「…あっ」京太郎を見つけて 京太郎「うん?あっ、ハオか」 慧宇「…すみませんでした」泣きながら謝って 京太郎「な、何がだ?」 慧宇「期待されてたのに…最下位になってしまって」 京太郎「その事か…別に泣く事ではないだろ」 慧宇「でも…負けは負けです…期待を裏切ったのも事実です」 京太郎「……」 慧宇「わ、私は…貴方の為に頑張ったのに…本当にすいません」 ギュ…抱きしめて 京太郎「なんかごめんな…俺のせいで泣かしたみたいで」 慧宇「そんな事はないです…私が結果をだせなかったから」 京太郎「冗談抜きでな…あの卓のメンバーならハオが勝つと俺は思った」 慧宇「っ!」 京太郎「荒川さんや照、雀さんも確かに強い。でもハオはもっと強い。荒川さんが何故か俺の槍を持っていた…いや、俺が多分何かをしたんだ。ごめんな、応援するって言ったのに」 慧宇「……私は京太郎に負けたんですか?」 京太郎「…」 慧宇「答えてください」 京太郎「…違う。勝ったのは荒川さんだ」 慧宇「…酷いですね」 京太郎「すまん」 慧宇「…いいですよ。私が知ってる京太郎はそう言う人ですから」 京太郎「……」 慧宇「ただもう少しだけこうさせてください…私を抱きしめてください」 ギュ… 京太郎「わかった…」 慧宇「ありがとう京太郎…私は…とても幸せです」 夜1. 京太郎「明日は決勝か」 京太郎の部屋 コンコン… 京太郎「はい、ちょっと待ってください」 ガチャ… 久「きちゃった」 バタン… 久「ちょっと、閉める事ないでしょ!」 京太郎「いやだって次会ったら孕ませてくれって言われた相手がきちゃったとか言ったら閉めるしかないだろ!」 久「ああ、その事…それは京太郎が私を迎えに来てくれる時の話でしょ」 京太郎「いやでも…」 久「叫ぶわよ?」 京太郎「はぁ…わかりました」 ガチャ… 久「それでいいのよ」 スタスタ 京太郎「それでなんのようですか?」 久「えっと京太郎に用はないの。ただカピーに用があるのよ」 京太郎「カピーに?」 久「ええ…少し確かめたい事がね」 京太郎「そうなのか…カピー」 カピー「パカパカ(なんだ主?ちっ…逆転者か…私に何か用か?」 京太郎「これでいいのか?」 久「ちょっとごめんね京太郎、これつけといて」耳栓を渡して 京太郎「……またか」耳栓装着 ギュ…手を握られて 久「信じられないけど…とりあえずやってみようかしら。カピー、貴女は喋れるのよね?」 カピー「パカパカ」 久「誤魔化すのね…そこまでは想定内よ。良い事を教えてあげる。カピバラはパカパカなんて鳴かないのよ」 カピー「パカパカ(う、嘘をつけ!そんな事はない!」 久「あちゃあ…夢の通りか」 カピー「パカパカ(計ったな!」 久「悪待ちは得意なのよ」 カピー「パカパカ(ふん…何が聞きたいんだ?」 久「…京太郎は助かるのかしら?」 カピー「パカパカ(なんの事だ?」 久「恍けても無駄よ。わたしは夢でみた」 カピー「……」 久「京太郎はもうすぐ…」 カピー「パカパカ(…そこまでだ」 久「…」 カピー「パカパカ(選択をするのは主だ。お前達は…ただ待っていればいい。終わりはもうそこまで来ている」 カピー「パカパカ(選ばなかった人間が選ぶ事を選択した主に近づくな」 京太郎「…なあカピー」 カピー「パカパカ(なんだ主?」 京太郎「久を虐めるなよ」 カピー「パカパカ(ふん…私は私の意見を言っただけだ」 京太郎「ツンデレだな、カピー」 カピー「パカパカ(馬鹿者」 ーーーーーーーーー 夜2 京太郎「何があったんだろう」 コンビニ 爽「京太郎君!」 京太郎「爽さんか。決勝戦進出おめでとうございます」 爽「ありがとう。明日も頑張るから」 京太郎「激戦になりますよ」 爽「大丈夫…勝つのは私だから」 京太郎「シロ達も強いですよ」 爽「……それでもだよ。私が勝つ」 京太郎「…そうですか。全員が知り合いですから特別に応援なんてできませんがベストを尽くしてください」 爽「うん、ありがとう京太郎君」 ーーーーーーー 就寝前 カピー「……」布団のど真ん中で丸まっていて 京太郎「あ、あのカピー?」 カピー「パカパカ(なんだ?」 京太郎「なんだじゃなくて…寝れないんだが」 カピー「パカパカ(そうか」動かず 京太郎「…なんで拗ねてるんだ」 カピー「パカパカ(…ふと思った。主にとって私はなんだ?」 京太郎「家族だろ」 カピー「パカパカ(いや、待てそこはカピーといって私の長々とした心境を聞くところじゃないのか?」 京太郎「それは無いわ。俺にとってカピーは家族だ。それ以下でもそれ以上でもない」 カピー「パカパカ(ははは…そうだな主はこんな人だったな」 京太郎「おうよ」 カピー「パカパカ(なあ主、私との約束は覚えているか?」 京太郎「散歩に行く約束だろ?」 カピー「パカパカ(それもある。最初に交わした約束のことだ」 京太郎「最初に?ああ…覚えてるぞ」 カピー「パカパカ(まもれそうか?」 京太郎「どうだろうな…そもそもカピーがいるから約束は果たされてるんだけどな」 カピー「パカパカ(ふん…馬鹿者が。そんな事を言っている場合ではないんだぞ」 京太郎「…そうなのか?」 カピー「パカパカ(そうだ。明後日に行くつもりなんだろ?」 京太郎「ばれてるか…ああ一人でなのかは解らないが墓参りに行ってくるつもりだ」 カピー「パカパカ(怖いか?」 京太郎「…怖いさ」 カピー「パカパカ(それでも行く事にしたんだろ?」 京太郎「ああ」 カピー「パカパカ(……なら餞別をやろう」 京太郎「餞別?」 カピー「パカパカ(餞別だ…目を瞑れ」 京太郎「お、おう」目を瞑り ギュ…なにかに抱きしめられて ??「幸せになれよ、主…」耳元で 京太郎「えっ?」目を開けるがカピーが居なくなっていて 京太郎「おい、タチの悪い冗談はやめようぜ…カピー居るんだろ?」 シーン 京太郎「どうなってるんだ?」